手描きで 鶴が描かれた帯をお預かりしました。
同じく 折り鶴の柄の絽の着物をお預かりしました。
この二つを組み合わせてコートをお作りしました。
形は 定番の襟ギャザーのコートです。
お客様の想いは、手描きの ”鶴”の帯で洋服を作ってほしいとのこと。
衿は・・
こんな感じ。
ポケットにも
左右 それぞれに 鶴をいれ
後ろ見頃に 袋帯のお太鼓にあたる部分
メインの鶴を いれてみました。
手描きの帯と絽
厚みの違うもの同士
はたして・・馴染むのだろうか???っと心配しましたが
”案ずるより産むが安し”
いがいと 違和感なく 馴染んで
一安心・・。
今日、納品してきました。
何も聞かずにお預かりして 今回 ”洋服”という形へ姿を変え
お客様の元へとお届けしましたが、
鶴の帯を見ながら とても喜んでくださり
少し涙ぐんで この帯の由来を話してくださいました・・。
いろんな想い 年月の積み重ねが
この帯と着物に込められているのだと知り
自分の仕事の責任の重さに
身の引き締まる思いがします。
二羽の鶴 に込められた想い。
戦中戦後・・今へと続く家族への想いが込められた
二羽の鶴。
そんな大切な帯やお着物をお預かりすることの重み
改めて
しっかり 心に刻みたいと思います。