長らくお預かりしていたアンティーク留袖のジャケットが完成しました。
形としては とってもシンプルな羽織物ジャケットですが・・
これが・・また・・一筋縄ではいかない・・強者・・・??でした・・。
・・っというのも
この留袖・・色落ちがひどく・・
正直・・・・泣きました・・
もともとは・・
こんな感じで 荒々しい波が サブ~~ン
・・・っと勢いよく描かれた とっても華やかな留袖。
これを このまま使えれば どんなによかったか・・・。
・・・っが 問題の色落ちが この”青”
洗って洗って・・また 洗って・・ほぼ色落ちが止まったところで
色止め剤に浸し 他の色落ちは止まったものの
この”青”だけが・・止まらない
このままお作りしたとして
後々 クリーニングに出しても 家で洗濯しても
トラブルがおきる可能性は・・・否めない・・。
さて・・どうしよう・・・
お客様に事情を話して納得していただき
取りやめる選択もあったのですが・・
一か八か!
ならば・・
ほぼ全てに入り込んでいるこの”青”をほぼ全て取りのぞいて
新たに”柄”を作ってしまおう!!
・・っで
”青” が入っていないところのみを取り出し
金糸と ラメ入りリボン 刺繍糸で 柄を制作・・
前身後ろは
扇と鼓の柄を組み合わせ
後ろ見頃には・・扇
袖口にも折り返し部分に柄を入れ込み
襟元にも ギリギリ・・・柄をとることができました・・。
先ほど納めてきましたが 苦労した甲斐あって 非常に喜んでいただきました。
・・・よかった。(ほっ・・)
お母様の留袖だったとのこと。
お正月にご姉妹に見せに行ってくる!っと笑顔で話される姿を見て
本当に あきらめなくて良かったっと心から思いました。
今年も あと5日。
初売り用の商品3点を ショップさんに納めなければなりませんが・・
まだ・・手つかず・・
間に合うのか?????
泣いてる場合ではないですね
今夜から また徹夜の日々が続きます・・・。