念坊ひとり旅

　　　一行詩
ヘリ影に見ごろの桜散り果つる
春や春蕾弛みて花に余り

　　　川　柳
要人の警備より先ず民の理解

念坊ひとり旅

　　　一行詩
星屑を洗う古池卯月かな
風光る宝の赤子国の星

　　　川　柳
G7の七色の虹無駄にせず

念坊ひとり旅

　　　一行詩
真夏日や熱中症を巻き散らし
蜃気楼吾に二物はなかりけり

　　　川　柳
天災は悲嘆人災は無惨なり

念坊ひとり旅

　　　一行詩
春風やベンチで句吟目は四方へ
街路樹の若緑伸ぶライラック

　　　川　柳
駐車場安全ブレーキ役立たず

念坊ひとり旅

　　　一行詩
軽川の曲流早し雪解水
家ごとの庭の色めく春の花

　　　川　柳
人間による文明は破壊の道