YEAR3210

風に転がる迷走日記

ジード販売機

2013-07-28 14:15:37 | 銚子市
家の近くの自動販売機はしゃべる。なんてこった的にしゃべる。
缶コーヒーを買おうとすると調子のいい女性の声で
「今日も暑いですね」とか「今からお仕事大変ですね」とか季節や
時間に合わせてそれなりの言葉を発する。
もともと時間に合わせてそのいかにも日本的な狂気じみている
システムが作動するわけだが、急いでいて小銭を素早く投入すると
その勢いで機械が判別できずにお釣りのところに返ってきてしまう場合がある。
その時、その喋る自動販売機は間髪の猶予も与えず、声色まで変えて
「お客さん、お金が足りません」という。
お客さん、というのはウソであるが「お金が足りません」と冷酷にいうのだ。
「てめえ、この野郎!金もねーのにコーヒー飲もうってか!ふざけんじゃねえ
この野郎!そこを動くなよ。今、事務所のものがこっち向かってるかんな。この野郎
、金も払わないでコーヒ飲もうってか。いい度胸してんじゃねーのよ」
自動販売機の本心はそんなところでしょう。仕方がないので今度はゆっくりと
お金を投入する。すると今度は、また優しい声に戻り
「今日も暑いですねー」としゃべるのだ。
自動販売機の設置台数は世界で日本がダントツに一位であり、
日本中、かなりの山奥までも自動販売機の悲しい蛍光灯が光っている。
保冷、保温機能のある馬鹿でかい冷蔵庫は電力を垂れ流しながら
硬貨を待っている。
その電源はゲンパツも含まれるだろう。
水筒ではだめなのだろうか。いつの間にか日本はそんな国になってしまった。
国の仕組みに従いながら生きていくしかない。

しゃべる自動販売機は狂気に満ちている。

そして牛乳石鹸は本当に良い石鹸なのだろうか。



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