茜色のひざ掛け
仙台行きの夜行バスは
いろんな想いを運んでいる
茜色のひざ掛けで眠る子供は 祈り顔
街の灯り 一つひとつ
今は星より月より遥かに重い
時に全てを洗い流せと言っても無駄だろう
移ろう季節よ たとえ死すとも みんな春を待つ
嵐の予感があったとしても
この船の操縦室はいつも
名誉が欲しくて 誰もが船長になりたがる
機関室は言いなりであわてるだけ
水夫は流され彷徨い漂うだけ
時に全てを洗い流せと言っても無駄だろう
移ろう季節よ たとえ死すとも みんな春を待つ
夜風が子供の日記帳を
乾いた順にページをめくる
一生懸命 書いた滲んだ文字 夢って文字
その一言だけで 手紙になる
潮で茜色 鉛筆 ひざ掛け模様
時に全てを洗い流せと言っても無駄だろう
移ろう季節よ たとえ死すとも みんな春を待つ
時に全てを洗い流せと言っても無駄だろう
移ろう季節よ たとえ死すとも みんな春を待つ
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます