被災地支援 -できることをやろう- から -ひとつなぎ- へ   NPO法人ねおす

『三陸ひとつなぎ自然学校』の釜石市を中心とした活動を応援しています。

お知らせ

★【2015年12月23日エルプラザ】「5年目の今、未来への挑戦」の報告会があります

かたづけ隊編成の課題・・・

2011年05月06日 | 地域社会起業育成支援

地域との信頼関係も徐々に構築され、個人の家や沿岸の清掃片付けの依頼も来るようになっています。大きなモノの撤去が重機でされても小モノは残ります。

また、重機が入れない散策路や小道、土手、多少原形をとどめている家の庭や裏手の林の中・・。これらは人の手でかたづけるしかありません。徐々に暑くなり草が生えるにつれ、ますます撤去が難しくなり、秋になりそれらが枯れると絡みついてしまい、埋もれてしまいます。

 

イベント的に100人規模で清掃撤去作業を地域と協働にて53日にしました。ねおすでもボランティアツアーで参画し、わずか3時間あまりで片づけられた場所を見て、改めて大人数の力を再確認した次第です。

 

膨大な漂着物がある生々しい傷跡の被災地の中で片付けるのは、3,4人の少人数では、気が萎えてしまいます。大人数で力を合わせて行うことが必要だと感じました。 お片付けツアーは翌日、私達だけ20人ほどで実施しましたが、常時20人を抱えるボランティアセンターは小さな地域での宿泊滞在でもあるので、食事のことを考えても大変です。しかし、清掃活動に常時10人は少なくとも欲しいところです。

 

課題は・・・

◆ボラセンは宿泊キャパに問題があります。

今でも多い時は10名以上が宿泊していますが、常時は6名前後体制で、通常の活動がある。それを毎日同時併行して実施すると5人前後は必要(子どもの居場所づくり、青空喫茶など大人の居場所づくり、御用聞きとその対応)で手一杯の状態です。

 

◆遠野や釜石には数多くのボランティアが集まっており、そこへSOSを出せば人は出してもらえるのですが・・・、いろいろな人達がいて、単に人手を集める手段でしかなく、作業するだけで終わってしまいかねない。交流と学び、ツーリズムによる地域づくりを意識して活動展開する「ねおす」というカラーに少なくとも興味を持って参加してくださる方だと、多少のスクリーニングができて安心ができる。ましてや、合宿状態で、背景を知らない人が次々に来て宿泊するのは、不安がある。特に女性陣は嫌だろう。

 

◆作業の安全管理をするリーダー役の方の不足している。

すくなくとも、連続して1週間程度、作業の指揮をして頂けるような方がなかなか見つからない。

というわけで・・・

お片づけツアー企画をこれかも続けたいと考えて仕込んでいます。近々募集告知を致しますので、みなさんぜひとも参加してください。

よろしくお願い致します。


頼もしい仲間

2011年05月06日 | 地域社会起業育成支援

ここのボランティアセンターにはいろいろな方が訪れます。

この数週間は大学生が長いスパンで滞在し、

活動を盛り上げてくれています。

今日は就職活動をしながらも長い間活動してくれた

えぞろっくのみどり、HOSUPのガンジーが帰路につきました。

みどりは青空喫茶の2代目店長として、

様々な仕組みを作ってくれました。

青空喫茶に来てくださる方の名前を覚え、

ニーズに応えようとがんばってくれたので、

地域の方との信頼関係が生まれてきました。

知らない土地に来て、青空喫茶という場を展開していくのは

とても大変だったと思いますが、

今のこの関係性を見ていると本当に頼もしく思いました。

「頼もしい仲間」である彼ら、彼女らと接していると

沸々といろいろな想い、学びが沸き起こっているのを感じます。

ともに活動できたことを誇りに、

そして力強く思い、うれしい気持ちでいっぱいになりました。

 

柏崎

 


NHK放送のご案内

2011年05月06日 | 現地活動拠点後方支援

にて、私ども活動や活動地域の様子が放映されます。
ぜひ、ご覧ください。

▼「ねおす」の現地支援の様子について(北海道)
 NHKの札幌放送局のIさんがボランティアセンターに宿泊を伴にしながら、5月1日から5日間のロング取材を続けていました。

 北海道クローズアップ「震災から2カ月」
 5月13日(金)NHK総合 午後7:30~8:43

 おはよう北海道土曜プラス
 5月14日(土)NHK総合 午前7:30~8:00



 ▼鵜住居・根浜の宝来館の復興へ向けてのドキュメント(全国)

 5月8日(日) NHK総合 午後5:15~53
 「震災 ドキュメント ハマナスの咲くふるさとへ帰りたい ~釜石・根浜地区~」
 ※ただし、東北地方は、
 5月13日(金)NHK総合 午後10:00~10:43


 

5月5日の活動

2011年05月06日 | 被災地情報

■わらしっこ活動(子どもの居場所づくり)
→AM:秘密基地あそび、小川あそび、青空喫茶でジェンガ(ガンジー@HOSUP、柏崎)
→PM:羊毛クラフト、栗林小学校のホットケーキの炊き出しに参加(中村さん、ガンジー@HOSUP、柏崎)
※午後からお風呂やお出かけのため、自宅避難している姉妹のみの参加

今日は祝日ですが、子ども達の学校は始まっています。鵜住居小の子ども達(各学年2クラス)は、釜石市街の2つの小学校の空き校舎を利用しています。市内に20代のスクールバスが動き、全市内に散らばった子ども達を送迎しています。児童館開催のめどはたっておらず、学校と避難場所との行き来だけになっています。つまり、子ども達はあちらこちらにちりぢりに点在しています。

■青空喫茶
→AM:通常実施(こうたろう@えぞ、ミッキー@えぞ、みどり@えぞ)
→PM:通常実施 早めに切り上げ。 明日帰る学生さんもいるので、学生さん達はなかなか深い振りかえりをしていました。私も時折参加。

■漁業視察 室浜~大槌~根浜 (高木、中村)
 東京から大手企画会社Hから三人が1泊2日で来訪。これを機会に、お二人の漁師さん前川さん(根浜)、柏崎さん(片岸)に被災した片岸と室浜漁港を直接見学しながら、漁業の被災状況とこれからについて、ヒアリング。

600人いた東釜石漁協の約三分の一,200人近い漁師さんが亡くなっているか行方不明となっています。漁具も漁船も流されて、漁師をやめる人も数多くでそうです。その中でも、大槌湾に森から注ぐ川からの恵みがあるからこそ、豊かな漁業があったことを知る、海が好きな漁師さんは、たとえ小人数になろうと漁業の再開を強く望んでいます。
まずは、漁はワカメの養殖からスタート。この災害をきっかけに消費者とつながった流通も開拓が必要です。

根浜海岸では、山林まで入り込んでいる津波で陸上に持ち上げられたモノ達が散乱していることもわかりました。いよいよ、清掃活動を本格化に突入・・・

■その他
・民泊先へのお礼
・基幹集落センターからの引越し打ち合わせ・・橋野地区の旧保育園へ
・狸小路の五右衛門ラーメンが上栗林避難所にやってきました。
高木

 

※現地コーディネーター(被災者)の活動は、札幌市の「さぽーとほっと基金」の助成を受けました。ありがとうございました。