neoyoshinoriのインストラクター日記2

さすらいのパソコンインストラクター

東野圭吾原作「手紙」

2007年07月29日 18時31分24秒 | 日記

久しぶりに良い本と映画に出合えました。

友達が読んで「良かったよ」と言ってくれて、その本を貸してくれたのです。
その本とは、東野圭吾の「手紙」。

正直言ってかなり重いテーマです。
だけど感動しました。

それを読み終えて、ぜひとも映画も見てみたいと思い、昨日DVDを借りてきました。

泣きました
感動しました
そして考えさせられました(適当な絵文字が見つからない...)

自分が今まで考えもしなかった視点、立場から見たストーリーでした。

身寄りの無い2人きりの兄弟が主人公。
兄は弟を大学に行かせるために懸命に働くが、体を壊して会社を解雇されてしまう。
弟を大学に行かせたいがために、金を手に入れようとしてある家に盗みに入る。
ところが家の人に発見され、その人を誤って殺めてしまう。

兄は刑務所へ。
その日から弟は強盗殺人犯の弟としてレッテルを貼られて生きていかなければならなくなってしまう。
その為に自分の夢である音楽(映画ではお笑い)、好きな女性との結婚も諦めなければいけなくなってしまう...

私は今まで、殺人事件などが起こると被害者の事ばかりを考え、加害者の気持ちやその家族の事なんて考えた事もありませんでした。
だけど、この本を読んで気が付きました。

加害者だって人間なんだ、って事を。
そして加害者にだって家族があるんだって事を。
加害者の家族にも苦しみがあるんだって事に初めて気が付きました。

「差別」はいけないもの。

そう思ってきました。

だけど、差別はなくならない、あって然るべきものなんだ。
そしてそこから逃げずにどう受け入れるべきなのかが大切なんだ、という事を教えられました。

それともう一つ思ったことは、犯罪っていうのは絶対に犯してはいけないって事。
本人以上に家族が苦しまなくてはいけないのだから...

映画と原作本では若干登場人物の設定が異なります。
原作本のほうが登場人物の心の描写は原作本のほうがより細かく書かれています。

だけど映画は映画でまた良かった。
原作では、弟はバンドを組んで音楽への道を目指しているけど、映画ではお笑い芸人を目指す、という設定になっています。

だけど映画をラストまで見てみて、その理由が分かりました。
一度は兄に絶縁を言い渡した弟だけど、本当の心は...

これ以上書いちゃうとネタバレになっちゃいますよね?

だけど、この映画いろいろな人に見て欲しい。
これで少しでも犯罪が少なくなれば良いなと思う次第です。



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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
中々良い映画でした。 (たかちゃん)
2007-07-30 12:58:10

T先生、久しぶりでしたね?
この映画ハット109で見ました。中々良い映画だったと記憶しております。終わって繊細な兄弟愛をムンムン感じました。本を読めば尚更内容が良く把握できるかも知れません。チャンス有ったら次ぎの課題としましょう。
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やっぱりご存知でしたか (neoyoshinori)
2007-07-30 21:38:58
たかちゃんさん、お久しぶりです。
さすがは映画通のたかちゃんさん。ご存知でしたか、この映画。
原作本もぜひとも読んでみて下さい。

本文でも書いているように、原作と映画ではやや設定が異なる部分があります。
展開もやや異なります。原作の方がもっと複雑な展開があるのです。
それに劇中で読まれる手紙も、本当はもっと繊細に書かれています。

2時間という枠の中で映像化するには省略せざるを得なかったのだとは思いますが...

私は映画を見る本数はそれほど多くはないのですが、原作本を読んでから映画を見る事が多いですね。
その方がより映画を理解できると思うのです。
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私は何時も反対! (たかちゃん)
2007-07-31 12:38:55
原作には映画では分からない微妙な心理描写が細かく表されますから矢張り本でないと原作者の本当の意図は掴めないと思っています。
私の場合はT先生と反対です。偶然本を読んでそれが映画化する場合は仕方有りませんが、映画が良かった場合、あの場面は?あのせりふは?あの態度は?とか、納得できなかった所や疑問を感じたとき、原作を読みたいと思い本屋へ走ります。

T先生の言われるとおり映像の2H程度では全ては表されませんが映画は映画でヒントを与えてくれたりイメージ作りには最高の補助品です。反対にイメージが固定してしまい本の一番良い想像力を消してしまうことも有ります。人間は先の事は分かりませんから本を読んでからの映画はスリルが無く少し新鮮味が落ちると思います。本にはその時の体調、年齢、雰囲気で感じることがその都度違いますから!最高の表現方法と思っています。

矢張り人間には「一寸先は闇」と言う不透明さがスリルと冒険になり面白いと思うのです。
そして原作を読んで感動したりマタマタ疑問点が発見されたら今度はLD・DVDの購入となります。レンタルVHS・DVDは余り使いません。
気に入った本、気に入ったLD・DVDを所有するという事は財産が増えたようで気持ちが豊かに成ります。

そういうことを30年間も続けていますから所有するソフトがレーザーディスク600枚、DVD400枚にもなりました。この私の所蔵趣味に対して、勿体無いと家族から何時もブーイングが出続けです。

妻がのたまいます「お父さんが死んだら棺おけに重たいLDを入れて上げます」と。これは家族の欲しいものを買わずせっせとこれらソフトを買い込んだ私に対する家族からの長年の恨みの篭もった復讐と嫌がらせです。自分でした趣味の一環ですから甘んじて受けますがね!

どうやら墓の中までDVDやLDで一杯に成りそうです。それで私は満足です。
明日からも気に入ったソフトが有れば又直行することでしょう。
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