beyond the waves の感想(2)

ボクシング練習のシーンでは、相手がいなくて、山本太郎さんの拳が空を切っています。映画監督の深い考えを感じます。実在の人物のそっくりさんか仮面を付けた人をなぐっていたら、下手な喜劇になったでしょう。「自分はいったい誰と戦っているのか?」という自問に、「階級」という言葉を持ち出す方もいらっしゃるでしょうが、それで何かが前進するならば、新選組の存在意義がありません。私の語彙では、「もやもや」としか言えません。話は戻りますが、「芸能人が原子力に反対すると仕事が減る」というぼやきを聞いたベルギーの映画監督が、「日本は不思議な国だ」と感じて、この映画に繋がったそうです。文化交流によって、日本の常識に穴が開けられました。あっぱれ。
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