槇原敬之のNewAlbum「Heart to Heart」に「White Lie」という唄が入っている。
要約すると「停電の中ですべてのものに”神様”がいるとした先人を思う。その子孫の僕らはすべてのものを”当たり前”に思いすぎて、それがなくなったら”悪者”にしてしまう。その”悪者”に”ありがとう”をいうことができたなら、僕らの周囲が変わるんじゃないか。どんな試練にも”意味”があると考えていた先人の末に僕らは生きている。」
ここからは歌詞そのままだが「大事なことを僕らに気づかせるために、神様は白い嘘をつく。」というサビ(Fill)である。
通常「White Lie」とは「たわいもない嘘」「罪のない嘘」のことを指す。
槇原のいいたいことはよくわかる。だが今回の震災と原発は「白い嘘」と引き受けられる被災者がどれほどいるだろうか?
一方でずいぶん前にBump of Chickenは「Ever Lasting Lie」(The Living DEAD所収)という曲を藤原基央が書いている。
運命に振り回される人物を描いているこの曲は槇原の神様側からの言い方というより、振り回される人間側からの言い方である。
「Sir Destiny, アンタ、人の命を転がして たいそう楽しいだろう? 笑えよ、見てるんだろう? この俺がジタバタしているのを・・・」「Sir Destiny, 俺を見ているか ”もう飽きた”なんて 言わせないぞ 今にも夢を掘り出して 見事悔しがらせてやる・・・」というサビだ。
藤原基央をミスチルの桜井和寿が「現代の太宰だ」といったのは本当かどうかはわからないが、自分は一時期Bump of Chicken以外の音楽を聴かない時期があった。自分の気持ちにいちばんシンクロしていた。
どちらが正しいということもないのだろうが、同じ「嘘」を巡っての歌詞でも、これだけの開きがあることに驚く。よくもわるくも藤原基央のリアリズムにはなかなか誰も太刀打ちできない気がする。その分、彼自身はしんどいだろう。
○goo音楽歌詞情報「Ever Lasting Lie」Bump of Chicken
追記:ボクが槇原の詞にひっかかるのは「答え」を出し過ぎているからだろう。悲しんでいる人、苦しんでいる人の横でそうそう「答え」や「ことば」など時としてなんの意味もない。それよりも代わることはできないが「一緒にいる」ことを伝える以外ないのだとボクは思う。
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