どこ吹く風

旅のことを主に書く。

台風余波

2007年07月26日 08時21分12秒 | 能登
 先日の台風4号は「マンニィ」という名前だそうです。
復帰前はー復帰前という言葉をご存知でしょうか、オキナワがニッポンになる以前のことです。ー台風ごとに名前が付けられていた。女性の名前だったがウーマンリブの高揚とともに女性だけとは限らなくなった。
数年前からアジアの気象連盟(?)が加盟国の輪番で名付けるようです。

 その台風4号マンニィは薩摩半島に上陸して指宿も台風の目に入った。その日は加治木町まで行き従妹と会食する予定になっていた。それでどのように対応するかを検討した結果台風の中を移動するのは危ないのでここ白水館に延泊することになった。
ただこのクラスではなく部屋を変えた。
新しい部屋はベッドと和室のふた間あり悪くは無いが夕べの部屋と比べると見劣りがする。予定では国民宿舎だったので其処よりはマシだろう。台風のお蔭で余分な出費となったがそれなりの待遇なので良いか。金を出さない私が言うことでは無いけど。

 外へ出られないので風呂へ行く、今日は岩盤浴にする。岩盤浴、ハマムはトルコのアンタルヤで初めて入り、サフランボルでは街の銭湯風なハマムにも入った。トルコのハマムに比べると原理は同じだろうが雰囲気間取りがまるっきり違う。ハマムはローマの風呂を思わせるが、ニッポンのそれは効率的というか個人主義というか似て非なるものである。
 暖かい岩の上に腹ばいになったり仰向けになったりして身体を温める。気持ちの良い汗が出る。その後温泉に浸かる、ヌチグスイと言いたくなる。

 浴場の入口に焼酎の試飲所が設けられているので、カウンターに掛けて酒造所や風味を聞きながら指定して飲む。1本千円から1万円のものまで揃っていて、私も1万円の森伊蔵とかいうのを飲んだ。確かに飲みやすい。でも数倍の価格差を感じるほど舌喉は肥えていない、ザンネンと言うべきか生活レベルに合っているので良かったと言うべきか。

 台風は午前中は雨風が強て窓から見える鹿児島湾の波は高く護岸に打ちつけられた飛沫が風に舞っていた。ごごからケーシ風が吹くかと思っていたら何事も無かったかのように静まってしまった。
台風のお蔭でホテルから出ることなくゆっくした温泉ライフを楽しむことができ、思わぬ余波が楽しめた。