どこ吹く風

旅のことを主に書く。

エッギスホルン

2010年08月09日 16時41分47秒 | ドロミテ・チロル
7月17日(土)
7:15 朝食 8:14 ディセンティス発ー9:18アンデルマット発ー11:00フィーシュ着
11:30 ロープウェイー11:50エッギスホルン着ー12:20 十字架のあるピーク着
12:50 ピーク発ー13:45 ロープウェイで下山ー1515フィーシュ発ー15:50 ブリグ着
15:57 ブリグ発ー16:50 マーティニー着ー17:01 同発ー17:50 Vallorcine で乗換
18:00 同発ー18:33 シャモニー着ー18:50 ホテル・イザベル チェックイン

 ディセンティスは氷河急行の路線のほぼ真ん中に位置する駅である。また急坂用の機関車を連結する駅でもある。オーバーアルプパスヘーエまでは上りが続き眺めが楽しめる。峠を越えると下のほうにアンデルマットが見えてくる。この路線は何回か通ったがこの辺りの景色も好きだ。

 アンデルマットに着いたら、近くに「悪魔の橋」というのがあるので其処へ行きたいと突然言い出した。いくら自由気ままな旅と称していても、たった今ガイドブックに書かれている事を読んだからと思いつきで言われても困る。即却下した。
今から考えると、その悪魔の橋を見に行けばよかった。スイスに入って二日目だったので幾らでも日程変更はできたはずだ。

 その発言がもう1時間ほど前なら考える時間もあっただろうに。アンデルマットで汽車を乗り換えた直後だったので思考力が停止していた。
エッギスホルンからアレッチ氷河を見るためにフィーシュで降りた。荷物を駅に預けてロープウェイで上る。キューボーデンで乗り換えエッギスホルンに着いた。ピークへは稜線伝いに岩山のルートを20分ほど歩く。小屋からの展望よりも視界が開けている。ルートは見た目には険しそうに見えるけど案ずるより生むが易しです。

 ユングフラウやメンヒが見える。アレッチ氷河は雄大だ。ユングフラウヨッホから眺めるよりも、下から見るほうがスケール感がある。天気は晴れているが雲が湧き易い日で紺碧の空は望めない。
山のピークには十字架が設置されている場所が多々ある。エッギスホルンにもある、こちらのは鋳鉄製で風格があるものだった。ランチを取って下山する。

 実はミラノ駅で靴底がパックリ剥がれてしまった。接着剤は数年でその効力が落ちて靴底が剥がれるのはよくあることらしい。今日まで縛って歩いていたが直に外れるて歩きにくかった。それで靴を買ってもらった。
フィーシュは田舎町なのにアウトドアの店がある、山歩き・スキー客が多いのだろう。店員は私の靴を見て大笑いしていた。ゴアテックスの上等な靴を買ってもらった、240スイスフラン也。アリガトウ!
以後快適に歩くことができました。

 これからシャモニーまで行く予定。ブリグ行きの汽車は延着で駅でも長い間と待っている。車掌にブリグで次の汽車に間に合うかと聞くと、何のためらいも無く即座にNOとの返事、少しはスミマセンという気持ちを出せばいいのにと思うほどあっさり言われた。
単線の待ち合わせにズレが出たのか、工事の影響が出ているのか。とにかく遅れを気にしている様子はなかった。

 戻ったらスイスで列車事故というニュースが流れた。氷河特急というのでチェルマット寄りかと思い気をつけて見たり、読んだりするうちにフィーシュの近くだと分かった。
車掌のあの時の様子から類推すると、時間の遅れを取り戻す為にスピードを上げるなんて事は考えにくい。原因はいったい何だろう。

 スイスの汽車の時間はだいたい1時間に1本で、毎時同じ時間(○分)に運行されている。それでブリグに15分延着したので次の汽車まで40分は時間があると考えてトイレに行き、マーティニー方面へのホームは何処かと列車の案内板を見ると3分後に出る汽車がある。交通の要所ブリグともなるとあちら発こちらら発の列車があり幹線は20分に1本走っているのだ。大慌てでホームへ行く。
1時間に1本だ、という固定概念、浅い知識は捨てねば怪我の元になる。

 マーティニーでは10分の待ち合わせという都合の良い乗り継ぎだった。汽車の出入口でお先にどうぞと譲り合ったオジサンが日本語べらべらでシャレまで言う人だった。車窓から見える杏畑で赤い実が生っているのは新しい品種の”京都"というもので甘く美味しく高値で取引されていると説明してくれた。
その方は一駅で降りてしまった。愉快な方でした。

 国境付近のVallorcine駅でフランスの汽車に乗り換える。長いトンネルを出るとドリュや氷河が見えて又来たのだとの感慨が湧いてきた。
宿は予約無しでポワン・イザベラに行った、案の定空き部屋があった。駅に通じるメイン通りに面していてモンブランが見える部屋だ。このホテルに泊まるのは3回目となる。

 前回教えてもらった郷土料理の店ーLe Fer a Cheval-へ食事に行った。そこは宿から近く料理の価格も安い、フォンジュは1人前から注文できるのもいい。
場所は駅を背にミッシェル・クロ通りを150mほど歩くと十字路になり、右手は公園で戦争慰霊碑の戦士の像がある。その像の後に駐車場があり其処に面したレストランが郷土料理の店です。

 その夜もホンジュやハム・ソーセージなど三人前の食事とビールで65ユーロでした。


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