アメリカで急成長しているライフバンテージが、個人輸入から日本開業にあわせて日本独自の製品に切り替える。
抗酸化科学における研究の第一人者であるジョー・マッコード博士が約40年に及ぶ研究の末に、革命的なサプリメント「プロタンディム」を開発した。 オオアザミやバコパ、アシュワガンダ、緑茶、ウコンの5つのハーブを独自のブレンドで配合したサプリメントだ。作用特許「哺乳類の酸化ストレスと炎症の軽減」など3つの米国特許を取得している。とくに細胞の老化を平均40%減少することが臨床的に実証されているなどというエビデンスを多く保有しており、非常に品質の高い製品である。 月刊ネットワークビジネス2012年11月号
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米国の医療データベースPubMedに製品名で12件の論文が掲載されていて、特許を3件取得している。サプリメントでPubMedに掲載されているものは、ほとんどない。確かに非常に品質の高い製品である。
しかし、日本で正式に発売となると成分を変更しなければならない問題がある。
サプリメントに医薬品成分は使えない。もし使うなら、医薬品として申請し許可を得なければならない。それには数年の歳月と相当の費用がかかる。だから医薬品成分を除外しなければならない。エビデンスのないサプリメントの一つに過ぎない存在である。だからバージョンアップというより、普通に考えたらグレードダウンという表現がふさわしい。
そうなると、形状や大きさが同じでも同一の製品とはいえない。すなわち、日本発売の製品は、特許もPubMedもその他エビデンスの一切を取り直さなければ、今までのセールストークは使えないことになる。もちろんアンチドーピング機関は、日本仕様の製品をまだ認定していない。
もし今までと同じ宣伝をしていたら、それは虚偽の説明で商品を買わせる詐欺行為になってしまう。
ちょうど米国のLifePakと日本向けライフパックが別物であるように、同一の説明で優良誤認させることは景品表示法に違反する。勧誘に当たっては、表現を適切にしなければならない。
プロタンディムに含まれるアシュワガンダは、学名を『Withania somnifera』と言う。ウィザニアを含むファーマネックス商品が発売中止になるのと同じ理由で成分変更が行われる。
参考:ニュースキンは悪徳か?
これは、間違いではないでしょうか?
Myhill, Paul R. & William J. Driscoll, のはずですが。
特許の出願者もこの2人になっています。
また特許は、現在5件
Pubmed.govでは、14件の査読。
サプリメントのMLMビジネスは、難しいですね。
誰にも分かりやすいセールスポイントであった、豊富なエビデンス・臨床データ・特許・アンチドーピングが、成分変更によって、もろくも崩れ去ってしまいました。
ネットで叩かれやすいと言うより、真実が明らかになると今までの「すごいよ、すごいよ」が通用しなくなります。
しかし消費者は本当のことより、都合の良い話あるいは検索上位にある話しか見えません。
外国登録で、日本へ個人輸入させるのも一つの手段です。
それにしてもニュースキンでは、ディストリビューターに「2013年1月23日以降に販売することは、重大な法律違反となりますので、ご注意ください」と告知していますが、ライフバンテージは八万人の会員に、従来の宣伝手法を一斉にピタッと辞めさせることができるのでしょうか。
製品が日本の法律に適合しても、宣伝方法が違法だったら問題アリですね。
利益をあげたのと同じやり方が法律違反になってしまうようではやり方を考えるところからやり直しですし、そもそも本場とは売り物が違いますもんね。
1番の売り文句や効果を劣化させて商売するなんてかなり厳しいと思います。
同じ「時間とお金」をかけるなら、他になんか考えられないかなぁと。
ネットで叩かれやすい文化も考えると、こっちの方面で成功することにあくまでもこだわるなら、もう言葉学んで他国でやればいいのになと。
まだ日本でやるより利益上がるような気がしますが。