ほぼ月刊・ビーサンおやじがゆく。

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山での不思議な出来事 ~その1~

2015-10-09 16:11:08 | 山川海酒
最近読んだ本“山怪 山人が語る不思議な話”(田中 康弘著:山と渓谷社)
内容は東北地方のマタギなどの体験談が主で期待していた怪談ではなかったが、キツネやタヌキに‟バカされる”話はボクも爺さんに体験談にも似ていて一気に読んでしまった。
読み終わってふと自分が若い頃バリバリ本格的な山に行ってたころの不思議な出来事を思い出した。

友達と二人で北アルプスは穂高の岳沢から天狗のコル経由で奥穂高まで縦走した時の出来事。
一般の登山客など来ないマイナーなルートだったのと平日ってこともあり、辺りは鳥のさえずりとボクたち二人の荒い息づかいが聞こえるだけだった。
休憩していると、突然どこから現れたのか中高年の集団がぞろぞろとやってきた。
しかし、ここに来るまでその集団を追い越してもいないし、休憩していた場所は森林限界を超えた岩場で、もし下ってきた人たちならその姿を確認できていたほどの好天だったので、あまりにも突然現れたものだから不思議に思っていた。
その一行のリーダーらしき人がボクの脚を見て「いい脚してるね。」みたいな事を言いながら触ってきた。
「ここから先はかなり険しい岩場だが、その脚ならラクに行ける。」みたいな会話を交わしボク達は先に進んだ。
その一行も後から来るのかなって思って少し登ったあとで振り返って見たがいつの間にかいなくなっていた。その休憩場所から下ったにしても、一行の歩く姿は確認できるはずなのに全く見えなかったのが不思議だった。
その後、ボクのカラダに異変が現れた。
さっきの人に触られた脚が痛みだし、どうにも歩けなくなってしまった。
その後、脚の痛みは時間と共に快復して、予定よりかなり遅れたが何とか奥穂高へたどり着いた。
もし、脚の痛みで休んでる時に前方で落石がおきていたなんて事があれば、それはそれで山の不思議な話になるんだろうが、そんな事はなかった。
でも、あの中高年の集団はいったい何だったんだろう?何で触られた脚が痛む?この辺りで遭難した一行が彷徨っていたのか?


バリバリの山屋だったにがうり太郎です

山怪 山人が語る不思議な話
田中康弘
山と渓谷社


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