ニヒル牛 石川あるの紹介日誌

『ニヒル牛』の店番石川あるの、作品紹介を中心にした日誌です。レンタルボックスと言われる事も多い昨今です。

秋に、店番は思う。

2010年10月25日 | Weblog
うおー。
かあいい。
熊の上の鳥さん。
ベアが持っている小さなベア。
これはほっとしますなっ!
ニヒル牛を歩いていて、ふふふと。

新規の作家、スズキリナさんです。
一つ一つが集まった、箱の世界がまたかわいらし。

さて、話しはがらりと変わります。

みなさん、ニヒル牛マガジン読んでいただいておりますでしょうか?
月曜日連載の、西荻in&outの『くらやみ物語』なのですが。
あれは、重いっすよ。
携帯で片手になんて、読めるレベルの話しじゃない。
だけど、あれは、私が言うのも何ですが、傑作です。
北京の暗い夜の、あの街の独特の重さの、だけど切ないエネルギーや温度が、じわじわと胸をしめつけます。
この、微妙な時期に中国の話し。
なんていうタイミングだと。
今、テレビや新聞の情報は、とても分かりやすい物語を作っているなあって。
(ニヒル牛に来る取材でも、わりあいよく、分かりやすい物語を求められます)
それに乗って、憎しみや、怒りを持つのは、あまりに簡単。
だけど、そんなもんじゃない。
そこにいるのは、最初からのモンスターなんかじゃ、断じて無い。
モンスターなんて、どこにもいない。
いるのは人間だけです。

流し読みも出来ない、たまに、もういちど読み返さなきゃいけないし、かなりネット向きでは無い連載ですが。
ぜひ、読んでみて下さい。
想像力も、自分で考える力も無い人間は、簡単にモンスターにされます。
もちろんそれは、隣国の話しだけでは無い。

それは、あなたも、私も。
コメント (1)
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