金座座団

即座に、これはやばいなと思った。
気持が持っていかれる。
理屈ではない。
感情の波が大きく揺らいで、ただただ、これはやばいなと。
白く光沢のある布で作られた、大きなキルトの空間。
布と糸で作られた絵。
淡々とした縫い目が、静かなエネルギーを生んでいる。
とんでもなく美しい。
草の無い山が並び、山の上に人が立つ。
人影は、踊っている様なおどけている様な。
いや、もっともっと原始的に、例えばそれは祈っている、歌っている。
これは、あの男だ。
これは、私だ。
やばいなと。
ほんとにひさびさに、これはやばいなと。

金座座団の展示、ニヒル牛にて本日から。


写真を載せるなんて野暮な事。
断言します。
こんなのでは100分の1も伝わりません。