ニヒル牛 石川あるの紹介日誌

『ニヒル牛』の店番石川あるの、作品紹介を中心にした日誌です。レンタルボックスと言われる事も多い昨今です。

最後の一枚

2020年03月02日 | Weblog

『渡り』は、どこに向かっているのだろう。

ニヒル牛20周年に、コヤヒロカの展示は絶対にやりたいと考えていました。

今は無くなってしまったニヒル牛2で、ヒロカはずっとスタッフをやってくれていて。

そのニヒル牛2の最後にも個展をやってもらい、私はその時観た『最後の星』という絵がとても好きでした。

りんごを持って星を見上げる熊が何とも愛しい絵で、もしこれが残ったら買ってしまおうと。

もちろん絵は売れてしまい、ニヒル牛2も元気に閉店。

そして。

そんなに会わなくなってからも、ヒロカが身を削る様に、絵を書き続けているのは知っていました。

私が18歳から見ていた少女は、何を思い、絵を描き続けているのだろう。

その淡々とした覚悟の歩み『渡り』は、しんと美しく、だけど険しい。

今回の展示。

最後の一枚がやっと収まると、風が流れました。

ひんやりしているけど、とても心地いい風が。

絵の題名は『星を呼ぶ』

 

3/5までです。

 

 

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