連休明け、時々雨の、凍てついた火曜日。
さすがにお客さんも多くはなく。
それでもいらした方は、みんな、奥のスペースで動けなくなっておりました。
この本ね。
今回、私と一緒に冊子『ニヒル牛2020』を作ってくれたペコメガネさん。
それはとても素敵な本になりました。
けれどもちろん、そこには載っていない写真も、もうたくさんたくさんある訳です。
幻想的な発見とか。
一つの作品を光に透かして見つめたりとか。
独特の思い入れを持った所とか。
ペコメガネさんが、多分本向きではないからと選ばなかった写真。
今日、本に見入っていたお客さんが言ってました。
「すごいですね。なんていうか、ネットでのとは違って、写真で見ると、そこにある感じがします」
そこにある感じ。
ああ、分かります。
消えてしまった展示の瞬間が、気持ちと共に記録されていて。
それはとても、生き生きと。
『行きたかった』でも来れなかった。たくさんのお客さん達の視線と重なるような。
ゆくねずみに、それはあったのだと。ここにあったのだと。
1月28日までご覧いただけます。
空いている時は、じっくりご覧いただいて大丈夫です。
展示の余韻が押し寄せてきますよ。