ニヒル牛 石川あるの紹介日誌

『ニヒル牛』の店番石川あるの、作品紹介を中心にした日誌です。レンタルボックスと言われる事も多い昨今です。

ここにあったのだと

2021年01月12日 | Weblog

連休明け、時々雨の、凍てついた火曜日。

さすがにお客さんも多くはなく。

それでもいらした方は、みんな、奥のスペースで動けなくなっておりました。

この本ね。

今回、私と一緒に冊子『ニヒル牛2020』を作ってくれたペコメガネさん。

それはとても素敵な本になりました。

けれどもちろん、そこには載っていない写真も、もうたくさんたくさんある訳です。

幻想的な発見とか。

一つの作品を光に透かして見つめたりとか。

独特の思い入れを持った所とか。

ペコメガネさんが、多分本向きではないからと選ばなかった写真。

 

今日、本に見入っていたお客さんが言ってました。

「すごいですね。なんていうか、ネットでのとは違って、写真で見ると、そこにある感じがします」

そこにある感じ。

ああ、分かります。

消えてしまった展示の瞬間が、気持ちと共に記録されていて。

それはとても、生き生きと。

『行きたかった』でも来れなかった。たくさんのお客さん達の視線と重なるような。

ゆくねずみに、それはあったのだと。ここにあったのだと。

1月28日までご覧いただけます。

空いている時は、じっくりご覧いただいて大丈夫です。

展示の余韻が押し寄せてきますよ。

 

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