戦場ヶ原からこんにちは

日光自然博物館がお送りする奥日光の自然情報+αです。

感じて学ぼう!奥日光のいきものつながり 実施報告

2017年03月15日 | イベント情報

先週3月12日(日)に「感じて学ぼう!奥日光のいきものつながり」を実施しました!

奥日光の自然を散策、観察しながら、「いきものつながり」=「生物多様性」を学ぼうという、いつもの観察会よりじっくり観察型のイベントです。

 

天気にも気温にも恵まれた中、さっそく博物館周辺の森を散策しに出発!

道の途中に落ちていたシカの糞を割って、虫めがねでじっくり見てみると、植物の繊維がたくさんつまっていました!
糞を見れば、その生きものが何を食べているのか想像できます。 

鳥の鳴き声につられて見上げてみると、キツツキやカラの仲間がさかんに木をつついたり飛び回ったりして、ご飯の虫を探している様子も見られました。

 

シカが樹皮をかじった跡を発見。傷跡には芳香のする樹液がたれていました。

倒れている枯木には、朽木を食べて育つ幼虫がすみつき、幹をぼろぼろにしています。
指で押してみるとふかふかの感触で、手で崩せるくらいやわらかくなっていました。

 

観察から帰ってきてから、野外で実際に見られたものを交えながら、目には見えない生きもの同士のつながりをスライドレクチャーで勉強しました。

散策中に発見したコゲラの写真を見て「おおっ」との声も。皆さん、スライドに見入っています。

自然の中にすむ「いきもの」には、野生の動物・植物・菌類などだけでなく、人間も含まれます。
今回のイベントが、参加者の皆さんにとって、「いきものつながり」の一員として私たちには何が出来るのか、考える機会になっていましたら幸いです。

 

 

平成28年度の観察会は、これにてすべて終了しました。
今年度もたくさんの方にご参加いただきました。ありがとうございます!

来年度4月からも魅力たっぷりのイベントを開催していきますので、ぜひご参加ください!(山)

 

■ イベント情報

★「奥日光バードウォッチング三昧(プレDCイベント)」 平成29年4月30日(日) 〈4月20日(木)締切〉
 バードウォッチングの聖地奥日光で、渡来し始めた夏鳥をはじめとした野鳥たちをたっぷりと楽しみましょう。

★「戦場ヶ原春のガイドウォーク(プレDCイベント)」 平成29年5月3日(水祝)~5月7日(日) 10:00~/13:30~〈当日受付〉
 戦場ヶ原で早春の生きものさがし!短距離のお手軽ハイキングイベントです。

 

■ 企画展情報

★「大正・昭和の晃山旅情~湖畔の宿の記憶~」 平成29年2月18日(土)~4月23日(日) (休館日を除く)
 激動の大正・昭和時代、多くの来訪者の心に残った思い出の宿を中心に、奥日光の記憶をご紹介します。


「感じて学ぼう!奥日光のいきものつながり」参加者募集中!!

2017年03月01日 | イベント情報

生物多様性って聞くけど、それってどういうこと?

・・・という方、ご注目を!!

3月12日(日)10:00~14:00

「感じて学ぼう!奥日光のいきものつながり」

が開催されます!!

午前中は日光自然博物館周辺の森で、いきものや、その痕跡探し!

例えば、2月26日に見つけたものは、

こ~んなサルノコシカケの仲間(キノコ)や

サルが枝を折って皮をかじった跡や

シカの足跡

シカの毛が入った、シカを食べた動物のフン

コガラ(左)やコゲラ(右)といった鳥達

虫が食べた跡と、それらの虫をキツツキの仲間が食べた跡で、穴ぼこだらけの木

いろいろな発見をして、それらをじっくり観察しちゃいます。

 

そして午後は、博物館内でスライドレクチャーを受けていただき、いきもの同士のつながりに注目して、午前中の体験をちょっと掘り下げてみます。

 

生物多様性(いきものつながり)を、奥日光の森の中を歩いて感じて、レクチャーでもっと学んじゃうこのイベント。

(詳細はこちら!!

いきもの好きの方も、そうでない方も、ぜひぜひ、ご参加お待ちいたしております!!

 (み)

 

 


スノーシューで雪の森へ!2017 ③実施報告

2017年03月01日 | イベント情報

先日2月25日(土)、「スノーシューで雪の森へ!2017」の第3回目を、湯元で開催しました!

天候にも恵まれ、のんびり班とがんばる班に分かれて、いざ出発!!

 

~ のんびり班 ~

今回は、湯元のスノーシューコースの一つ、石楠花平コース周辺での活動。

坂道を登ると、「おお~~っ!」

湯ノ湖、男体山、戦場ヶ原など奥日光の景色を眺めたり、

何の動物だろう・・? 足跡を見つけて観察したり、想像したり、

さらに、雪の滑り台に挑戦!!

遠くから近くまで自然をいっぱい!じっくり楽しんじゃいました!

 

= がんばる班 =

今回は、冬しかそばに行けない湖、蓼ノ湖周辺での活動でした。

登って登って、降りて降りて・・・がんばってたどり着いた蓼ノ湖!!

その神秘的な雰囲気にしばしひたって、再びアクティブに活動開始!!

元気に坂を上ったら・・・思いっきり滑る~~!!

自然観察や雪遊びをしながら、いっぱい体を動かして楽しんじゃいました!

 

参加してくださったみなさま!本当にありがとうございました!!

(み)


スノーシューで雪の森へ!2017②実施報告

2017年02月23日 | イベント情報

先日2月18日(土)、光徳周辺の森の中にて「スノーシューで雪の森へ!2017②」を実施しました。

 

 

最近日差しの強い日が続いていますが、イベント当日も青空と暖かい日差しに恵まれ、スノーシュー日和でした!
今回ものんびり班とがんばる班に分かれ、各班元気よく出発しました。

 

◆ のんびり班 ◆

なだらかコースののんびり班は、足元がササで覆われているため普段は入れない森の中を、のんびり散策。

 

シカが木の皮をかじったり、角をこすりつけたりした痕跡や、

 

こちらは、木のうろにできたハチの巣を、クマがほじくった跡!!

生きものたちの息づかいが感じられます。 

動物の痕跡以外にも……

 

木の表面に生えたキノコ。下から覗いてみるとどうなっているかな? 

ゆっくり&じっくりの行程の中で、普段は見落としてしまいがちな楽しみをたくさん見つけられました!

 

 

◆ がんばる班 ◆

がんばる班はアップダウンの多い場所を進んでいきます。

 

斜面だって、スノーシューの爪を立てていけば何のその!

急なところはちょっとコツが必要なところも…… しかし私たちはがんばる班、頑張ってもらいました! 

 

歩いている途中で、参加者の皆さんがこんなものを見つけてくれました!

 

踏んで割れた雪をよくよく見てみると、「雪・氷・雪」のサンドイッチを発見!

日差しに溶かされた雪が、夜のうちにまた凍りついた証拠です。
中には「雪・氷・雪・氷・雪」 の贅沢サンドもありました。

 

冬の森ならではの面白いものを見つけながらのイベントになりました!

ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!

 

スノーシューで雪の森へ!2017」2月25日(土)の湯元での回がラスト。
ご応募は終了させていただきましたが、楽しくなること間違いなし!

また、3月12日(日)には奥日光の生きもののことを感じ・学ぶイベントも予定しています。
奮ってご参加ください! 

(山) 


中禅寺温泉カマクラまつり2017 実施報告

2017年02月15日 | イベント情報

遅くなりましたが、『中禅寺温泉カマクラまつり2017』を今年も無事終えることができましたのでご報告します。

今年は2月11日、12日に実施。両日共に風の強く、寒さが厳しい日ではありましたが、多くの方に奥日光の冬を楽しんでいただきました。2日間の様子を少しご紹介します。

例年恒例の「カマクラをつくろう!」では参加者の方々はカマクラづくりに大奮闘!ただ雪山を掘るだけではなく、イスを作ったり、外装のデザインにこだわったりと様々な工夫をこらしていました。

カマクラの中で食べるご飯も最高!!

他にも、雪のすべり台や別会場のウィンタースポーツ会場では天然氷のスケートやクロスカントリースキー、スノーシューなど寒冷地ならではのアクティビティも体験をしていただきました。

 

そして、カマクラまつりは夜だって、内容盛りだくさん!

会場全体がイルミネーションやキャンドルで、とてもロマンチックに。

今年初の試みとして、ナイタースケートや自然解説員が夜空を語る「カマクラ星物語」も実施いたしました。

上空でも満月やオリオンなどの冬の星座たちが奥日光の夜を彩ります。

 

お越しいただいた皆様本当にありがとうございました。奥日光の冬のお楽しみはまだまだ続きますので是非またお越しください。

 

(岩)