戦場ヶ原からこんにちは

日光自然博物館がお送りする奥日光の自然情報+αです。

新・山の上からこんにちは vol.144

2016年01月29日 | 新・山の上からこんにちは

こんにちは、日光自然博物館です。

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、
カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。
■ 今朝の奥日光は0℃ (博物館周辺 8:00時点)

ここ数日は暖かさが戻りましたが、

今週のはじめは、奥日光も厳しい冷え込みとなりました。

奥日光三名瀑の様子はというと...

華厳滝には、滝の両脇にツララができ、

約200m離れたところにある観瀑台からみても巨大と感じる大きさでした。

また、滝の周辺には無数のツララもあり、ブルーアイス色に染まった光景には

神秘的な温かみを感じました。

 

竜頭滝は、暖冬の影響を受けてか、例年見られるほど完全には結氷していませんでした。

これからも冷え込むので、期待したいところです。

 

湯滝は、雪化粧がオススメです。まだ、雪は少ないものの、

黒ずんだ岩肌を流れる水の流れが白い無数の帯となり、

白黒のコントラストがはっきりした冬の湯滝の姿を見せてくれました。

そのような湯滝を見上げていると、このような可愛らしいものを見つけることができたのです。

 

まるでクラゲ!このような発見をしながら冬の滝を眺めてみるのもおすすめですよ。

今回紹介した3つの滝は、アクセスの良いところにありますが、路面凍結や積雪などにより転倒の心配がありますし、

特に湯滝の駐車場は、車が出られなくなってしまうこともありますのでご注意ください。(たか)

 

■ 自然体験イベント情報 

  平成28年 1月31日(日)
  「親子で雪の運動会2016」 
  (1月29日 締切)

  平成28年 2月6日(土)湯元周辺/2月20日(土)光徳周辺/2月27日(土)湯元周辺
  「スノーシューで雪の森へ!2016
  (各開催日10日前 締切 ※2/6実施分に関しては、2/1締切)

 ■ 企画展情報 

  平成27年11/28(土)~平成28年2/14(日) 「干支展 日光のサル」


いきものつながり調査会実施報告!

2016年01月27日 | お知らせ

1月23日。穏やかな晴れ空が広がる中で、多くの方にご参加いただいて、無事イベントを実施できました。

遅くなってしまいましたが、その様子をご紹介します。

湯ノ湖の湖畔で、いろいろなカモたちを双眼鏡で観察してみたり・・・。

フィールドスコープで遠くのカモを見てみたり!

調査なのでしっかり記録!

カモたちの調査が終わったら、いよいよスノーシューで雪の上を歩いちゃいます!

雪の上では冬の時期に活動する不思議な虫のセッケイカワゲラの観察。

 

今回をもって生き物つながり調査会は終了となります。

しかし、このイベントのように知る、見るに重点を置き、参加した方に自然に対する関心を高めるキッカケになるようなイベントを何らかの形で、実施できたらなと思います。(はる)

 

 


新・山の上からこんにちは vol.143

2016年01月22日 | 新・山の上からこんにちは

こんにちは、日光自然博物館です。

 

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■ 今朝の奥日光は-5℃ (博物館周辺 8:00時点)

 

大雪の影響で「今は何月だっけ?」と言っていたのがウソだったかのように、冬の奥日光らしい銀世界が広がっています!

今回は湯元温泉の地区内と湯ノ湖畔の情報をお伝えします。

湖畔にはふわふわの雪が積もっていました。そして湖面には多くの水鳥が浮かんでいました。

中でもオオバンの姿が目につきました。

オオバンは全身が黒、くちばしとおでこが白で目が赤いクイナという鳥の仲間です。くちばしとおでこの白がよく目立つので、見分けやすいです。

奥日光では中禅寺湖でもよく姿を見かけます。

潜水が得意なオオバンは、盛んに潜っては食料の水草を咥えて浮上してきました。大きめの水草を咥えているものもいましたが、あっという間に水草を平らげてしまいました。

せっかちなのかな?と思いましたが、よく周りを見てみるとオオバンに交じって潜水が苦手なヒドリガモが浮上してきたオオバンに近づく姿が見えました。せっかく手に入れた食料を奪われたくなかったから素早く食べたのかもしれません。

一見違う種類の鳥が仲良く泳いでいるほほえましい光景に見えますが、実はお互いの生存をかけた駆け引きが隠れているのかもしれないですね。

 

他にも湯元温泉の地区内では、雪がいろいろなものを素敵なものに変身させていました!

これは地面からわき出る温泉の取り入れ口にある背の低い温泉小屋です。屋根にこんもり積もった雪、屋根から垂れるつらら、そしてわき出した温泉の湯気が、温泉小屋をまるで雪の中で生活する小人の村のように見せていました。

それだけではなく、湯元地区の奥にある温泉寺へと向かう道の石灯籠は、雪が積もってソフトクリームがたくさん並んでいるみたいです!

普段あまり気に留めないものを素敵な姿に変身させてしまう雪をより魅力的に感じました!(はる)

 

■ 自然体験イベント情報 

  平成28年 1月31日(日)
  「親子で雪の運動会2016」 
  (1月21日 締切)

  平成28年 2月6日(土)湯元周辺/2月20日(土)光徳周辺/2月27日(土)湯元周辺
  「スノーシューで雪の森へ!2016
  (各開催日10日前 締切)

 ■ 企画展情報 

  平成27年11/28(土)~平成28年2/14(日) 「干支展 日光のサル」


奥日光の氷

2016年01月21日 | 自然情報

先週歌ヶ浜のしぶき氷を見たときは周辺に雪がなく、氷もまだまだでき始めの状態でしたが、

今回はひざ上(45㎝くらいの高さ)まで雪がある冬景色に変わり、氷もだいぶ成長していました。

またコーティングされた石の上に雪が積もったため、その雪から伸びた新たな氷の造形物も発見!

竜頭滝もだいぶ凍っていました。

滝のしぶきでできる氷は波しぶきでできる氷とまた違った迫力のある印象を受けますね。

(Rin)


新・山の上からこんにちは vol.142

2016年01月15日 | 新・山の上からこんにちは

こんにちは、日光自然博物館です。

 

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、
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■ 今朝の奥日光は-2℃ (博物館周辺 8:00時点)

 

今回は半月山に行ってきました。中禅寺湖スカイラインを通れば近くまで車で行くことが出来ますが、

この時期は冬季通行止めのため、狸窪を経由した登山道を歩いて登りました。

中禅寺湖畔側から山頂に向かい、狸山方面下るルートを歩いていると

その途中途中で様々な形をした氷の造形物を見ることが出来ました。

初めに通った歌ヶ浜付近の中禅寺湖畔で見つけたのは湖の水が浜にぶつかる波しぶきで出来た氷達です。

波しぶきで出来た氷は浜のもの全てを包み込むようにして凍っており、石や落ち葉だと認識できても触ると全く動かず、

透明な氷の中に閉じ込められていました。まるであんず飴みたい!

この透明な氷も徐々に白く、頑丈になるのだと思うと、氷り始めの透明な時期が貴重なものに感じられました。

 

この他にも湧水が凍ってできた氷の道や 太く大きく成長した霜柱などがあり、

冬の道は水の近く以外にも足元に潜む様々な氷を楽しむことが出来ました。

 

(Rin) 

✖ 冬山での注意 ✖

今回は通常の装備で大丈夫でしたが本来この時期に山を登るには冬山の装備が必要です。

奥日光はいつ雪が降ってもおかしくない場所ですのでこの時期の登山はきちんとした準備をして行ってください。

またこの時期は1人よりも数人で歩くとより安全です。

 

■ 自然体験イベント情報 

  平成28年 1月31日(日)
  「親子で雪の運動会2016」 
  (1月21日 締切)

  平成28年 2月6日(土)湯元周辺/2月20日(土)光徳周辺/2月27日(土)湯元周辺
  「スノーシューで雪の森へ!2016
  (各開催日10日前 締切)

 ■ 企画展情報 

  平成27年11/28(土)~平成28年2/14(日) 「干支展 日光のサル」