戦場ヶ原からこんにちは

日光自然博物館がお送りする奥日光の自然情報+αです。

「ネイチャートレッキングin社山」イベント報告

2016年07月31日 | イベント情報

昨日7月30日は山登りイベント「ネイチャートレッキングin社山」を開催しました。

今回のルートは半月山駐車場から社山のピストンのコース。そして、その道のりは長かった!!

登り、下りを繰り返しながら登頂を目指します。

登って上が開けている景色でもうすぐ頂上!?と勘違いしてしまう「なんちゃって社山」に騙されながら目的地を目指します。

しかし先には、頑張らなければ、見る事の出来ない景色が広がっていました。

また、景色以外にもその山でくらす生き物たちにも会いました。

今回は皆で山へ登る事で、喜びや発見が何倍にもなりました。

ご参加いただいた皆様お疲れ様でした!そして本当にありがとうございました!!

是非これからも、山に登りながら、色んな景色、生き物たちの出会いを楽しんでください。

(岩)

 

 


新・山の上からこんにちは vol.170

2016年07月29日 | 新・山の上からこんにちは

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館の

イベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

■ 今朝の奥日光は19℃ (博物館周辺 8:00時点)

今回歩いたのは湯滝~泉門池~戦場ヶ原~赤沼の戦場ヶ原ハイキング、定番コースです。

奥日光を初めて歩く方でしたらまず最初歩いていただきたいコースなのです。(もちろん何度だって歩いていただきたい!)

前回の「新・山の上からこんにちは」では、T-村が小田代原でノアザミを紹介しました。

この時期はノアザミ以外にも戦場ヶ原周辺にある、ホザキシモツケの状況も気になる所です。

ご覧の通り、すっかり見頃になっていました。花の数が多いのでまだまだ楽しめますが、この花をお目当てで来る方はお早目お越しください。

ホザキシモツケ以外にもこの時期はとにかく花の種類が豊富!歩きながら美しい花々に目移りしてしまいます。

 (左上からノアザミ・ドクゼリ・キンミズヒキ・ミズチドリ                             ・チダケサシ・コバキボウシハクサンフウロ・ワレモコウ)

今回のコースで特に私の目を引いた花は、湯川の上流周辺にいた「タマガワホトトギス」です。

黄色をベースに紅色の斑点が散らばっている花びらと個性的な形はとても目立ちます。

雌しべには表皮の一部である腺毛状突起が滴のように輝いていました。雌しべと雄しべは横から見ると噴水、真上から見ると花火のようです。

形や色の理由はハッキリとはわかりませんでしたが、きっと何らかの生存競争で役に立っているにちがいない!様々な想像にかきたてられます。

今回のコースは大人の足であれば2時間程で歩けてしまいますが、私は3時間かけてもゆっくり観察するには物足りませんでした。この時期は植物以外にも生きものたちが奥日光の短い夏を利用して活発に活動しています。是非たっぷりと時間をかけて自然散策をお楽しみください。

 

おまけ

 

1枚目の写真にノビタキがうつっています。どこにいるかわかりますか?
 

(岩)

■ 自然体験イベント情報

 ★「中禅寺湖畔ナイトハイキング2016」  平成28年8月12、19、26日  〈当日16時締切〉
中禅寺湖畔での生きもの観察を通し、夜の自然を楽しむナイトハイキングイベントです。

 ★「戦場ヶ原ナイトハイキング2016」  平成28年8月毎土曜日  〈当日16時締切〉
戦場ヶ原での暗闇体験や星空観察を通して、夜の自然を楽しむナイトハイキングイベントです。

 ★「戦場ヶ原ガイドウォーク2016」  平成28年8月毎土・日曜日  〈当日受付〉
爽やかな夏の戦場ヶ原を舞台に、大自然の魅力を楽しむガイドウォークイベントです。

 ★「奥日光森のコウモリ観察会」  平成28年8月14日  〈締切:8月7日〉
講師による夜の森でのコウモリ観察。これまで想像しなかった夜の世界が広がるかも!?

 

■ 企画展情報

 ◆ 「イケメン!?昆虫パラダイス」  平成28年7月16日(土)~9月4日(日)
紹介します!昆虫という、奥日光のイケメンたち。彼らのひみつや、出会い方などを大公開!!

 ◆ 「意外と知らない!?日光のコウモリ展」  平成28年7月16日(土)~9月4日(日)
様々な調査に基づくデータで日光のコウモリをご紹介。これでコウモリがぐっと身近な存在に!


「親子で夏の滝探検!in奥日光」開催しました!

2016年07月28日 | イベント情報

7月24日(日)、「親子で夏の滝探検!in奥日光」を開催しました!

 

集まった探検隊のメンバーは、4家族11名様と、スタッフ3名。

目指すは、山の中をがんばって歩かないと見られない、庵滝(いおりだき)!!

ときには草をかき分け、坂を下ったり登ったり、ごろごろした石の上を歩いたり・・・協力し合って、全員で一生懸命!進んで行きました。

 

森の中には、おもしろいものがたくさん!

サルノコシカケの仲間、ぷるぷるひんやりしたキクラゲの仲間など、いろいろなキノコや、

エビフライみたいな形の、リスがカラマツぼっくりを食べた跡、

なんとクマがサワグルミの樹皮をはいで、その内側をガリガリ歯で削って食べた跡

トマトみたいな香りの葉っぱ、

大人には人気があった、カラマツの樹液の香り

ジーーー・・・というコエゾゼミの鳴き声や、

すっぱいヤマブドウの葉柄などなど・・・

体のあらゆる感覚を使って自然を感じていただきました!

 

そしてついに、探検の目的地、庵滝に全員で到着!!

このときの気持ちは、みなさんに忘れていただきたくないことのひとつです。

 

帰り道には、森の中だけではなく、水辺で、川に入ったり石をひっくり返したりして、生きもの探しをしました。

水の冷たさを感じながら、カゲロウの仲間やカワゲラの仲間、かわいい稚魚などを見つけました!

 

この探検が、参加してくださったみなさまにとって少しでも、素敵な、心に残るものとなっていたら、とてもうれしいです。

隊員になってくださった家族のみなさま、本当にありがとうございました!!

 隊長(み)

 

 

 


W開催!「イケメン!?昆虫パラダイス」&「意外と知らない!?日光のコウモリ展」

2016年07月24日 | 企画展情報

日光自然博物館では7月16日より、

「イケメン!?昆虫パラダイス」と、

「意外と知らない!?日光のコウモリ展」を、

同時開催中です。

 

「イケメン!?昆虫パラダイス」では、

昆虫の色や模様に注目し、そこに隠されたヒミツに迫ります。

またパネルだけではなく、ルーペや顕微鏡、マクロレンズを使い、

昆虫の体を観察できるコーナーもあります。

 

「意外と知らない!?日光のコウモリ展」では、

栃木県野生動物研究会と日光森林棲コウモリ研究グループとの共催、

コウモリの会の協力により、

日光の動物としては馴染みの薄いコウモリについて、

パネルや標本、体験型の展示によりご紹介しています。

館内には洞窟も再現し、コウモリとの出会いの疑似体験も。

コウモリの大きさや重さを体験できるコーナーや、

折り紙、ぬり絵などのクラフトコーナーなど、

小さなお子様でもお楽しみいただけます。

 

皆様のご来館を、心よりお待ちいたしております。

 

期間 7月16日(土)~9月4日(日)

場所 栃木県立日光自然博物館

料金 大人(高校生以上)510円

    小人(4歳~中学生)250円

    ※各種割引チラシのご持参、また20名以上の団体の方は2割引きです。

開館時間 午前9時~午後5時(最終入館は閉館30分前まで)

休館日 期間中は無休

 

(T-村)


新・山の上からこんにちは vol.169

2016年07月22日 | 新・山の上からこんにちは

こんにちは、日光自然博物館です。

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、                                     カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

■ 今朝の奥日光は15℃ (博物館周辺 8:00時点)

今回取り上げるのは、今がまさに旬の、ノアザミが染める小田代原です。 

あちこちから「今年はすごい!」の声が聞かれ、
出遅れながら自分の目で確かめに行きってきました(7月20日)。

上:展望台でしゃがんだ景色/下:展望台そば、木道からカメラを吊り下げて撮影

いかがでしょう!?

私が奥日光へ来て4回目の夏ですが、今年の咲き具合は、文句ナシでNo.1!
他のベテランスタッフたちの話でも、ここ最近は見られなかった「アタリ年」のようです。

また周辺では、ホザキシモツケやコバギボウシ、クルマユリ、
ツリガネニンジン、クガイソウなど色とりどりの花々が咲き誇り、
これまた様々な昆虫たちが、その花を訪れていました。

ハナカミキりの仲間たちは、花々を行き来することで、
受粉に大きく協力しています。

そんな中、興味深かったのが、ヒカゲチョウの仲間たち。

後翅の縁に並ぶ目玉模様には、天敵の注意を集め、
致命傷を避ける効果があると考えられています。

右の個体のように、今回見かけたチョウの半数以上で、
この部分が破れてしまっていました。
かなり高い割合で、鳥に襲われていることがうかがえます。


ラムサール条約湿地に登録されるなど、
バードウォッチングのポイントとしても有名な奥日光。

花も、鳥も、たくさんの虫たちに支えられていることを、
改めて感じるハイキングでした。



(T-村)

■ 自然体験イベント情報

 ★「中禅寺湖畔ナイトハイキング2016」  平成28年8月12、19、26日  〈当日16時締切〉
中禅寺湖畔での生きもの観察を通し、夜の自然を楽しむナイトハイキングイベントです。

 ★「戦場ヶ原ナイトハイキング2016」  平成28年8月毎土曜日  〈当日16時締切〉
戦場ヶ原での暗闇体験や星空観察を通して、夜の自然を楽しむナイトハイキングイベントです。

 ★「戦場ヶ原ガイドウォーク2016」  平成28年8月毎土・日曜日  〈当日受付〉
爽やかな夏の戦場ヶ原を舞台に、大自然の魅力を楽しむガイドウォークイベントです。

 ★「奥日光森のコウモリ観察会」  平成28年8月14日  〈締切:8月7日〉
講師による夜の森でのコウモリ観察。これまで想像しなかった夜の世界が広がるかも!?

 

■ 企画展情報

 ◆ 「イケメン!?昆虫パラダイス」  平成28年7月16日(土)~9月4日(日)
紹介します!昆虫という、奥日光のイケメンたち。彼らのひみつや、出会い方などを大公開!!

 ◆ 「意外と知らない!?日光のコウモリ展」  平成28年7月16日(土)~9月4日(日)
様々な調査に基づくデータで日光のコウモリをご紹介。これでコウモリがぐっと身近な存在に!