戦場ヶ原からこんにちは

日光自然博物館がお送りする奥日光の自然情報+αです。

秋の色つく白根山

2016年09月30日 | 自然情報

29日に菅沼から白根山に登ってきました。

あいにくの雨だったため、あまりよくは写っていませんが...

【菅沼登山口】

登り始めから色づいている葉が多く、楽しみながら登ることができ、休憩のたびにいいな~と感じました。

菅沼登山口から弥陀ヶ池までで目立ったのはカエデ類やダケカンバ。足元にも色づいて葉がたくさんありました。

弥陀ヶ池から山頂まではサクラ類やナナカマドがいい色づきでした。

 

【五色沼避難小屋】

五色沼避難小屋付近はダケカンバの葉がだいぶ落ちており、赤やオレンジが目立っていました。

天候が安定しないため、なかなか良いタイミングで登ることができないのが悔しい...

 

※雨の日が多いため菅沼登山口から弥陀ヶ池間はぬかるみや水たまりが多くありましたのでスパッツがあると便利です。

  落ち葉で滑りやすくもなっていますので足元にも十分気を付けてください。

                                                                                  (Rin)

 

 


新・山の上からこんにちは vol.179

2016年09月30日 | 新・山の上からこんにちは

こんにちは、日光自然博物館です。

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館の

イベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

■ 今朝の奥日光は9℃ (博物館周辺 8:00時点)

そろそろ紅葉情報か・・・と期待してくださる方もいらっしゃるかと思いますが、
今年は天候不順と高めの気温のせいで、草紅葉も樹木の紅葉もいまいち。

まだ「色づき始め」といった感触です。

 

そこで、今回は趣向を変え、日光市街にほど近い鳴虫山(なきむしやま)へ、秋を探しにいってきました。

 

(途中にある神ノ主山(こうのすやま)からの眺め。眼下には日光市の街並みが広がっています)

 

いろは坂をくだり、日光公民館の近くにある登山口からスタート。
電車やバスで簡単にアクセスできるのが大きなポイントかと思います。

 

登山口を入ってすぐから、道のあちこちにクリのイガや実がたくさん落ちていました。

 

 

おいしそうですが、残念ながら鳴虫山も国立公園の敷地内ですので、ここではクリ拾いはできません。

 

そのまま進んでいくと、登り始めて1時間ほどのところに、クリのイガが不自然にたくさん集まって落ちているのを見つけました。

すぐ近くには、大きな枝がつけ根から折れて落ちていました。

 

 

なぜだろうと不思議に思って近くにあったクリの木を観察すると、手掛かりが残されていました。

 

 

幹には、全体の幅が10cmを越える4本の爪痕が。
そして木のてっぺん近くには、折られた枝が積み重なった、クマ棚が。

 

そう、ツキノワグマが木に登り、上で食事をした跡です。

ちなみに、この「クマ棚」というのは、クマが枝先の実を食べるために枝を折り、それが木の上に引っかかってできたものを、そう呼んでいます。

 

今回の取材だけで、4ヶ所のクマ棚を発見することができました。
冬に備えて、木の実を食いだめしているのでしょうか。

一生懸命食べている姿が目に浮かびました。

 

 

今回はそれだけでなく、
大きなニシキヘビが他の動物を締め上げているかのような、ぐるぐる巻きを発見。

 

 

思わず「何これ!?」と声が出てしまいました。

 

このニシキヘビ、よく見てみると、藤棚でおなじみのフジの大木でした。

フジのようなツル植物は、他の植物などに巻きついて上へ伸びていきます。
巻きつかれた植物よりも上で葉を開いている姿を見ると、植物のしたたかさとずる賢さには舌を巻きます。

 

今回はじめて鳴虫山に登りましたが、市街地のすぐ近く、それこそ車のエンジン音が聞こえるくらい近くで
こうやって生きものの営みを感じられるというのは、なんだか不思議でした。

人間が自然の中にお邪魔して暮らしていることを、改めて感じました。(山)

 

■ 自然体験イベント情報

★「紅葉と歴史感じる湖畔さんぽ」  平成28年10月16日(日)  〈10月10日(月)締切〉
地元の歴史研究家だから語れる話がある!紅葉も歴史も、知りたい気持ち大満足♪

★「奥日光星ふる夕べ」 平成28年11月 6日(日)  〈当日16:30時まで電話受付〉
中禅寺湖畔で星空観察。まったり過ごす秋の夜⋆

 

 ■ 企画展情報

 ◆ 「あいらぶ写真展」  平成28年9月10日(土)~11月20日(日)
   県内のプロ・アマ写真家の方々による写真展です。

 ◆ 「秋のポスター展」  平成28年9月10日(土)~11月20日(日)
   B1(728×1030mm)の大型ポスター約20点で、奥日光各地の美しい紅葉をご紹介します。


紅葉情報・・・ちょっとアップ

2016年09月29日 | 自然情報

本日ちょこちょこっと収集した情報を「奥日光紅葉アルバム2016」にアップしました。

ざっくりで言ってしまえば、約2,000m程度の山の上では紅葉らしい紅葉が始まっていますが、全般的にはまだまだという感じです。

とはいえあちらこちらでカツラやハリギリなどの黄葉、ヤマブドウ(↓)やオオヤマザクラなどのピンポイントの紅葉は楽しめますよ。(仲)

※言い訳:肝心の「小田代原の草紅葉」や「竜頭滝の紅葉」がアップされてないのは、ちょっとしたアクシデントで・・・

 でも、明日には他のスタッフによる情報が上がると思うのでご安心を!


「紅葉と歴史感じる湖畔さんぽ」参加者募集中!!

2016年09月27日 | イベント情報

奥日光紅葉アルバム2016も始まり、紅葉状況に目が離せなくなる時期がやってまいりました。

そこで今回は、10月16日(日)に開催予定のイベント、

「紅葉と歴史感じる湖畔さんぽ」のお知らせをしたいと思います!

 

このイベントでは、紅葉と中禅寺湖畔の歴史のお話を聞きながら、

中禅寺湖畔をさんぽします。

お話しするのは、博物館の自然解説専門員と、地元の歴史研究家。

地元の歴史研究家のお話が聞ける絶好の機会ですよ!!

さらに、帰りは機船に乗って、湖上からも紅葉を楽しんじゃう予定です。

(※ 機船運休時は散策のみとなります。)

湖畔の紅葉も歴史も、満喫しちゃうイベントです♪

ちなみに、去年のイベントの様子はこんな感じ

 

イベントの詳細・お申込みはコチラです!

ご参加お待ちいたしております☆

(み)

 

 

 


新・山の上からこんにちは vol.178

2016年09月23日 | 新・山の上からこんにちは

こんにちは、日光自然博物館です。

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館の

イベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

■ 今朝の奥日光は17℃ (博物館周辺 8:00時点)

今回は湯ノ湖の周りをぐるりと一周してきました。取材当日は天気のせいもあってか、少し肌寒く感じました。

湯滝の落ち口にほど近い湖畔の倒木の上で数羽のマガモが羽を休めている姿を発見しました。

水鳥は寒い時期に体温を逃がさない工夫として、片足立ちになるといわれています。

マガモたちも寒さを感じ始めているのかもしれません。

時折起きて羽を広げて伸びをするような仕草も観察できました!

そしてこの時期、多くの人が気になる紅葉の進み具合。

湯元温泉では、一部のカエデ類など早いものは色が変わり始めていましたが、全体的には緑優勢です。

しかし・・・

色が変わり始めた時期のこの赤と緑のグラデーションも見頃の時期とはまた違った美しさがあるのではないでしょうか!?

さらに秋と言えば実りの秋!オオカメノキやズミ、ナナカマドの真っ赤な実が実っていました

一見おいしそうに見えますが、このナナカマドの実はビックリするほど苦くて青臭いのでとても食べれるものではありません。

自分で動けない植物たちは、風や鳥などに種を運んでもらっています。

おいしそうな色をすることで、その色に釣られて食べることを期待しているのかもしれませんね。(はる)

 

■ 自然体験イベント情報

★「紅葉と歴史感じる湖畔さんぽ」  平成28年10月16日(日)  〈10月10日(月)締切〉
地元の歴史研究家だから語れる話がある!紅葉も歴史も、知りたい気持ち大満足♪

★「奥日光星ふる夕べ」 平成28年11月 6日(日)  〈当日16:30時まで電話受付〉                                                中禅寺湖畔で星空観察。まったり過ごす秋の夜⋆

 

 ■ 企画展情報

 ◆ 「あいらぶ写真展」  平成28年9月10日(土)~11月20日(日)
   県内のプロ・アマ写真家の方々による写真展です。

 ◆ 「秋のポスター展」  平成28年9月10日(土)~11月20日(日)
   B1(728×1030mm)の大型ポスター約20点で、奥日光各地の美しい紅葉をご紹介します。