戦場ヶ原からこんにちは

日光自然博物館がお送りする奥日光の自然情報+αです。

新・山の上からこんにちはvol.59

2014年05月23日 | 新・山の上からこんにちは

こんにちは、日光自然博物館です。
奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

■今朝の奥日光 10℃(博物館周辺 8:50現在)

先週に引き続き、今週も中禅寺湖畔をご紹介。
今度は、反対側の南岸を歩きました。

千手ヶ浜で低公害バスを降りると早速、見頃を迎えたトウゴクミツバツツジがお出迎え。
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花つきも申し分無く、見応えがあります。

湖畔ではカエデ類など、芽吹いた葉もだいぶ開いてきており、新緑も濃くなってきていました。
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取材した21日はあいにくの雨でしたが、栃木県の鳥のオオルリや日光市の鳥のキビタキなど、たくさんの鳥のさえずりが聞こえ、オオルリは一瞬だけ、新緑の枝先に止まり、姿を見せてくれました。
写真が間に合わず、残念!

そして、南岸に群生しているアズマシャクナゲも、今がちょうど見頃でした。
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雨に濡れると、花のピンク、葉の深い緑がよりくっきりと際立ち、晴れの日とは違った美しさがあります。

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トウゴクミツバツツジとアズマシャクナゲの共演も見られました。

つぼみはもう少なく、ご覧になるのはお早めに!


今回のコースは、千手ヶ浜から歌ヶ浜までを踏破するには10km以上あり、道もやや険しいため歩かれる方は少なめです。
しかし、ゆったりと自然観察をするには絶好のコース!
今回は見るもの全てを独り占め、の状態でした。

皆さんもご自身の体力に合わせ、時間に余裕を持って挑戦してみてはいかがでしょうか!?

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(T-村)

■イベント情報

「夜の生きものさがし in 中禅寺湖」
期日:6月28日(土)

夜の中禅寺湖畔(歌ヶ浜Pからイタリア大使館別荘記念公園周辺)を自然解説員とともに散策するナイトハイキングです。どんな出会いがあるのかは、当日までのお楽しみ♪
詳細は、こちらをご覧ください

■企画展情報

「奥日光いきものつながり調査展」

期間:4月5日(土)~6月29日(日)

過去3年間の、「奥日光いきものつながり調査」の調査結果を大公開!
はく製や写真の展示のほか、クラフト体験もできます。

各詳細はHPをご覧いただくか、日光自然博物館までお問い合わせください。


雨の湯ノ湖

2014年05月21日 | 自然情報

 今日の奥日光は朝からざーざー降り。

戦場ヶ原にもハイカーの姿はなく、雨と濃霧に閉ざされた戦場ヶ原でカッコウの声が淋しそうに響いていました。

 そんな中、湯ノ湖の西側歩道を歩いてみると、

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中禅寺湖南岸でも咲きだしたアズマシャクナゲが湯ノ湖でも咲き始めていました。

まだ小さな蕾だけの木もありますが、ほころんでいたり、大きく花開いている木もたくさん見られました。悪天候にもかかわらず、ウグイスやメボソムシクイ、エゾムシクイ、カラ類なども元気なさえずりを聞かせてくれました。

どんな日でも出かければ必ず何かに出会えるもんですね。

(おまけ)
湯滝脇の石段でもトウゴクミツバツツジの蕾が色づき、開花が楽しみです。

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(あき)


中禅寺湖南岸のシャクナゲ

2014年05月18日 | 自然情報

中禅寺湖南岸のアズマシャクナゲが咲き始めました。

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とはいっても、しっかりと開花しているのはごく一部。

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間もなくという感じの物や、

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もう少しという感じの物が中心。全体的な見頃は、あと一週間といったところ?

今日見てきたのは、千手ヶ浜~梵字岩間ですが、

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場所によっては、蕾ないじゃん!というところも。ちょっとばらつきが気になります。

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そんな中、花が咲いたらいいんじゃない?と思ったのは、俵石の手前(千手ヶ浜側)と梵字岩の手前の2ポイント。ここらはちょっと楽しみです。

なお、この区間は足元があまり良くなく、それなりにアップダウンもあり、さらには・・・

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バランスを崩すとイヤン(じゃ済まない)な場所も多数。いくぞ!という方はゆっくりじっくり歩いて下さいね。

おまけ

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(ヘビ画像:苦手な方はクリックするべからずなのです)

千手ヶ浜のいつもの場所で日向ぼっこをするアオダイショウもこんにちは。

次々と咲く花々から感じる春もいいけれど、こんな春の光景も私は大好きです。(仲)


切込湖&刈込湖周辺の残雪状況

2014年05月18日 | 自然情報

本日は、これから問い合わせが予想される

切込湖と刈込湖コースの残雪状況を確認しに、

金精道路から刈込湖までのルートを

往復してきました。

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(金精道路からのルート入口付近)

金精道路からのルート入口から小峠までは、

部分的に(日当たりの悪い場所)20㎝ほどの残雪。

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その一方で、

咲きはじめる直前のオオカメノキや

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ミヤマスミレの花などが遅い春の訪れを

知らせてくれました。

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一気に残雪量が増える小峠付近は、

このような状況。

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その先、小峠から刈込湖までは、

ルート上の大部分が30~60㎝の残雪。

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特に刈込湖手前にある下りに関しては、

凍結している箇所もあり、

軽アイゼンがあると安心です。

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・・・という残雪状況の中

たどり着いた刈込湖。

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う~ん、やっぱり良いですね~。

物静かな湖と風の音に加え、

雪が残る湖畔の風景がよりいっそう

魅力的に映ったのでした。

本日は、刈込湖から金精道路まで

折り返しましたが、

刈込湖~光徳に関しても

残雪状況は同程度と予想されます。

さて、重要な足元の装備ですが、

圧雪状態のため、

登山靴+スパッツで歩けますが、

踏み抜き、転倒には十分注意してください。

また、繰り返しになりますが、

下りに不安のある方は、

軽アイゼンの準備をオススメします。

くれぐれも、時間に余裕を持った計画と

十分な準備をしたうえで

お越しいただくようお願いします。(たか)