戦場ヶ原からこんにちは

日光自然博物館がお送りする奥日光の自然情報+αです。

ツグミとベニマシコ

2016年11月12日 | 自然情報

さきほど赤沼自然情報センターの窓の外でツグミが食事をしていました。今年はズミなどの木の実がびっくりするほど無い(「少ない」ではなくて・・・)ので、木の実イーターたちは大変そうです。

さらに窓を開けると、道路沿いのホザキシモツケのブッシュの方からベニマシコの声も聞こえてきています。姿は少ないけれど次第に冬鳥が入ってきているようですね。

あとはオオワシとかオジロワシがやってくれば盛り上がるのですが、今のところ千手ヶ浜へ入った鳥屋さんの立ち寄りもなく情報なしです。

「天気いいなぁ、冬鳥の渡来状況を見に行きたいなぁ」と思いつつもカウンターを放置できないので、センター内からの実況(半?時差あり)でお送りしました。(仲)


新・山の上からこんにちはvol.185

2016年11月11日 | 新・山の上からこんにちは

こんにちは、日光自然博物館です。

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館の

イベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

■ 今朝の奥日光は 3℃ (博物館周辺 8:00時点)

日光の紅葉前線は奥日光をはるか通り過ぎ、東照宮や市内まで下がっています。

特に、今回の取材日には、強風と風花
 (かざはな:風に舞う細かな雪のこと。いわゆる「ふっかけ」ですが、これは栃木の言葉だそうです)
に見舞われ、かなり寒い天気となりました。

 

 

そこで、冬を先取りしようと、赤沼から小田代歩道を通り、小田代原へのルートを歩いてきました。
(時おり日が差すのに、ふっかけのおかげで小田代原では視界が白くけぶっていました・・・)

 

道には雪がうっすら積もり、道の脇の柔らかい土には霜が降りていました。
 

 

霜柱を見ると踏んでみずにはいられない! 思わず軽く踏んでみたり、手に取って眺めたり。

さくさくと足元でくずれる感触が楽しく、霜柱の上を駆け回りたくなってしまいます。
さらに、よくよく見てみると、きれいに直立する柱の形をしているのも分かるでしょうか。

ところで、今回見つけた霜は高さ約2cmほど。
もっと寒くなれば、もっと高さ(全体の大きさ)も成長していくのかな・・・? 楽しみがひとつ増えました。

 

雪や霜に関連することでいえば、道の途中でこんな不思議なものに出会うことが出来ました。

 

 

柵とロープの影にご注目ください。 

・・・・・・日陰の先にも、ロープの跡が続いている・・・!?

 

日なたと日陰のタイミングを狙って比較をしてみると、この通り。

 

 

こわごわ2種類の地面をさわり比べてみると、固さと温度が若干違うようでした。

おそらく、

 柵の影(土が白っぽい) → 地面が凍りっぱなし
 影でない(土が黒っぽい) → 凍った地面が日射で溶けた

という差だったのではないかと思います。

今回は強風のおかげでとても寒く、ちょっとした日差しくらいでは体感としては暖かさが分からなかったのですが、
やはり太陽光は偉大だと改めて実感しました。

 

 

さらに進んでいくと、道端でどきっとするものも見つけてしまいました。

冬にやってくる鳥、ツグミのオスの死体でした。
オスは翼や背中に鮮やかなオレンジの模様があるため、草むらでも目を引きました。

 

 

こんなに近くでこんなに美しいものを見られて嬉しい反面、
なんだか見つけてはいけないものを見てしまったような、不思議な緊張に襲われました。

 

首元の大きなケガを見ると、何者かに襲われて、これから食べられるところだったのかもしれません。

おそるおそるお腹に触れてみると、じんわりと温かさが伝わってきました。
このツグミもついさっきまで飛び回ったり餌を探していたりしたのかと思うと、ちょっと切なくなってしまいました。

 

しかし、冬が深まるにつれ、生きものたちの餌は減っていきますので、
あのツグミは他の生きものたちにとっては降って湧いたご馳走になったのではないかと思います。

冬という季節は生きものたちの関わり合いをより強く感じられると、今回の取材で知ることが出来ました。(山)

 

■ 自然体験イベント情報

★ 「オオワシ・オジロワシをさがそう2016 ~千手ヶ浜編~」  平成28年11月23日(水・祝) 〈11月22日(火)16時 締切〉

★ 「オオワシ・オジロワシをさがそう2016 ~ボートハウス編~」  平成28年12月10日(土) 〈12月9日(日)16時 締切〉
   冬の中禅寺湖に渡来するオオワシ、オジロワシを探しつつ色々な野鳥を楽しんじゃう初心者大歓迎のバードウオッチングイベントです。

 

■ 企画展情報

◆ 「あいらぶ写真展」  平成28年9月10日(土)~11月20日(日)
   県内のプロ・アマ写真家の方々による写真展です。

◆ 「秋のポスター展」  平成28年9月10日(土)~11月20日(日)
   B1(728×1030mm)の大型ポスター約20点で、奥日光各地の美しい紅葉をご紹介します。

 


「奥日光星ふる夕べ」実施報告

2016年11月08日 | イベント情報

11月6日(日)多くの方にご参加いただき、天候にも恵まれて無事イベントを実施することができました!

 

日中でも3~4℃と冷え込みが厳しくなってきている奥日光の夜は、ダウンジャケットを着ないと凍えてしまいそうなほど寒いのです。でも夜空一面に広がる星を見ていると、寒さのことなんて忘れて見入ってしまいました。

参加された皆様も時折暖かいボートハウスの室内に戻って暖をとったり、あたたかい飲み物を飲んだりしてから再び観察など思い思いの楽しみ方をされていました。

紅葉は終わりを迎えていますが、今度は奥日光で星空を楽しんでみてはいかがでしょうか?

ただし、寒さが厳しいので防寒着や防寒具の用意はお忘れなく。

最後にご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。(はる)


新・山の上からこんにちはvol.184

2016年11月04日 | 新・山の上からこんにちは

こんにちは、日光自然博物館です。

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館の

イベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

■ 今朝の奥日光は 4℃ (博物館周辺 8:00時点)

今回は紅葉の見頃を迎えているいろは坂を下って、霧降滝と感満ヶ淵の様子を見に行きました。

霧降滝は黄色が目立ち、ところどころに赤も確認できます。見ごろ始まりといった状態です。

実は滝に向かう途中で思わず「ええっ!?」っと声が出てしまうものを見てしまったのです。

それは・・・。

ヤマツツジの狂い咲きです。ここまで多くの花をつけたもの私自身初めて見ました。

秋ごろに寒くなったかと思えば、気温がぐんと上がる日がありました。

この季節外れの気温が、本来4月~5月ごろに花を咲かせるツツジを勘違いさせてしまったのかもしれません。

また咲かせた花も実をつけないまま冬を迎えることになるので、このツツジにとっては大変な年になってしまったようです。

 

続いて、感満ヶ淵です。神橋を越えたところで左折して大谷川沿いを上流に向かったところにあります。

男体山から流れ出た溶岩が浸食されてできたといわれていて、幽玄な景観と歩道沿いに立ち並ぶお地蔵様も相まってまるで違う世界に迷い込んでしまったかのような不思議な場所です。

紅葉の様子としては色づき始め。

赤や黄色に彩られた感満ヶ淵を見守るお地蔵様の姿を思い浮かべると、また行ってみたくなってしまいました!(はる)

 

 

■ 自然体験イベント情報

 ★「奥日光星ふる夕べ」 平成28年11月 6日(日)  〈当日16:30まで電話受付〉
     中禅寺湖畔で星空観察 まったり過ごす秋の夜 

★「オオワシ・オジロワシを探そう2016 ~千手ヶ浜編~」平成28年11月23日(水・祝日)〈 締切り11/22〉

 

★「オオワシ・オジロワシを探そう2016 ~ボートハウス編~」〈締切り12/9〉(土)

 

 冬の中禅寺湖に渡来するオオワシ、オジロワシを探しつつ色々な野鳥を楽しんじゃう初心者大歓迎のバードウオッチングイベントです。

 

■ 企画展情報

 

 ◆ 「あいらぶ写真展」  平成28年9月10日(土)~11月20日(日)
   県内のプロ・アマ写真家の方々による写真展です。

 

 ◆ 「秋のポスター展」  平成28年9月10日(土)~11月20日(日)
   B1(728×1030mm)の大型ポスター約20点で、奥日光各地の美しい紅葉をご紹介します。

 


男体山初冠雪

2016年11月01日 | 自然情報

昨夜は雨・・・とくれば、

季節がら当然こうなるよね!という感じ。

男体山初冠雪。

例年だと10月中にというのが多いけれど、今年はやや遅め。

奥日光はいよいよ冬が来ちゃうんだなぁ。

とはいえ、奥日光で紅葉が全く見られないわけでもないし、いろは坂はこんな具合できれい・・・もうしばらくはお楽しみいただけますよ。(仲)

おまけ

白根山はより真っ白に!