戦場ヶ原からこんにちは

日光自然博物館がお送りする奥日光の自然情報+αです。

じっくり見てみて

2016年12月21日 | 自然情報

 お車でお越しの方は、冬季は赤沼駐車場が利用できない為、戦場ヶ原などの散策を行う場合は三本松駐車場に車をとめて国道沿いを歩く必要があります。

国道沿いからの戦場ヶ原。雄大な景色ですが、緑が殆どない景色には寂しさも感じられます。

しかし、そんな景色の中でも目をこらしてみれば

 

おぉ!!

遠くてわかりづらいですがフクロウを発見!!

他にも、ツグミやホオジロなどの鳥も数羽確認できました。ほんの900mの道でも意外と楽しめてしまう所なのです。

 

※お知らせ

昨日20日の時点で、赤沼の国道沿いのトイレの利用できなくなっています。

バスで奥日光にお越しの方も三本松駐車場にあるお手洗いをご利用ください。

(岩)

 

 


歩道状況速報~戦場ヶ原~

2016年12月20日 | 自然情報

本日、赤沼~光徳入口というルートをとって、戦場ヶ原をぐるり一周して参りました。

ここ数日、暖かめで穏やかな天気が続いていますが、道は案外(プチ)デンジャラス。

日当たりの悪い箇所では、ちょっと注意が必要です。

 

三本松~赤沼への国道沿い とか
(真ん中の足跡が一枚氷になって凍っていました)

 

赤沼~湯滝~竜頭滝の分岐あたり とか

 

青木橋のベンチ周辺 とか

 

先に歩いた人が踏みしめたあとや、陽光に溶かされたあとが、夜の間に凍結している箇所、とっても滑ります。

ただ、踏み出す先をきちんと見極めれば、歩けない道ではありません。
気を付けてハイキングをお楽しみください!

 

~おまけ~

 (画像をクリックすると拡大します)

「ふかふかの雪だー! わーい!」

と勢い勇んで歩いてみたら、霜柱が土を押し上げてできた空洞に、見事にハマりました。
優に5cmは沈んで、足をとられかけました。

私のようなお転婆さんはお気を付け下さい。(山)


新・山の上からこんにちはvol.190

2016年12月16日 | 新・山の上からこんにちは

こんにちは、日光自然博物館です。

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館の

イベント情報を、カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。

 

■ 今朝の奥日光は-5℃ (博物館周辺 8:00時点)

今回行ってきた場所は光徳。この時期の光徳ではアオシギという鳥と出会うことができるかもしれないのです!

アオシギは警戒心が強く、かくれんぼ上手なので出会うのがとても難しい鳥です。

辺りを見渡しつつ光徳沼に流れ込む小川を上流に向かって歩いていると・・・

 

「ジェッ」

 

しわがれた鳴き声が聞こえた後すぐに、すごいスピードで飛んでいくシルエットが!

そう、アオシギです!着地するのが見えたので、すかさず双眼鏡でその地点を確認。

 

枯葉の増えてきた周囲に見事に溶け込む体色!どうりで見つけにくいわけです。

最初はじっとしていましたが、徐々にハトくらいの大きさのずんぐりとした体を上下にゆすってまるで踊ってるかのように歩き出しました。

体はリズミカルに揺れているのに対して頭はほとんど動きません。そんな姿は面白くもありかわいらしいです。

 

今回は運よくアオシギと出会えてとてもうれしかったのですが、今の時期の光徳には奥日光らしい「小さい秋」ならぬ「小さい冬」がたくさんあります!

たとえば霜柱。

比較的見かける機会の多い霜柱も、寒さのせいで前のものが溶けず、そこに新しいものができたことでブロックを重ねたように成長したと思われるものがちらほら。

もう一つは氷。

逆川の小さな滝のようになっているところの近くでは、このように川に向かって氷が成長中。

これも激しく飛び散るしぶきが、夜の寒さで凍りつくことでできるものなのでしょう。

 

氷も霜柱も平野部でもよく見かけるものですが、寒さの厳しい奥日光ではちょっとユニークな姿を見せてくれます。

これらは本格的な寒さが訪れて、雪の下に埋もれてしまうと見れなくなってしまうまさに今の時期ならではのものなのです。

みなさんも奥日光で「小さな冬」を探してみませんか?(はる)

 

■ イベント情報

★「ちびっこスノーシュー2017」 平成29年1月 22日(日) 〈1月12日(木)締切〉                                                          雪遊びを中心とした親子向けのスノーシュー入門。スノーシューのレンタル付きでお気軽にご参加いただけるライトなイベントです。

 

★「親子で雪の運動会2017」 平成29年1月 29日(日) 〈 1月19日(木)締切〉                                                           雪上ならではの競技を行いながらチームで優勝を目指します。パウダースノーの中、大人も子供も大はしゃぎのイベントです。  ホットドリンクのサービスもあります。

 

★「スノーシューで雪の森へ!2017」①平成29年2月4日(土)②平成29年2月18日(土)③平成29年2月25日(土)
 〈各回10日前締切〉 
今年も雪深い奥日光の森へ冬ならではの「楽しい」をたくさん見つけに行きます。

 

★「雪上ナイトハイキング」 平成29年2月4日(土) 〈1月25日(水)締切〉
雪の森の楽しさは昼間だけにあらず!夜ならではの楽しさを見つけちゃう日光自然博物館「初」のこころみです。

◆「干支展 奥日光の野鳥たち」 平成28年11月26日(土)~平成29年2月12日(日)(休館日を除く)
 平成29年はトリ年!この企画展で、野鳥の世界にどっぷりはまっちゃうこと、まちがいなし!? 

 


雪を頂く男体山

2016年12月15日 | 自然情報

先日から、晴天でも粉雪が舞うような天候が続いています。

12/14も夜の降雪によってうっすら積もっていたため、歩道状況の確認と、男体山を眺めるために、戦場ヶ原へ足を運んできました。

 

~ 戦場ヶ原より、小真名子山大真名子山男体山 

 

男体山だけでなく、他の2000m級の山々も白く冬化粧を施していました!

この写真では山々の美しさをお伝えしきれていないのが歯がゆいところ・・・
写真に映しこめなかった魅力を、ぜひご自身の目で確かめていただきたいです。

 

さて、歩道状況についてですが、日当たりの良くない木道の上には、うっすら雪がかかっていました。

積雪量は1cmにも満たない程度なのですが、サラサラな雪質のせいで踏んでも固まらないため、案外滑りやすいです。
個人的にはなかなかあなどれない雪です。

頭上にかかる木が多い場所では、枝葉から落ちた水滴が、木道の上で凍っている場合もありますので、こちらも要注意が必要です。

 

しかし、うっすら雪の積もりたての道には、生きものの足跡が残りやすい&観察しやすいという利点もあります!

今回見つけたのは、長径5cm程度と、比較的大きめの足跡。

木道沿いにしばらく点々と続いていたので、歩いていたら出会えないかなあと淡い期待を持っていましたが、残念ながら空振りに終わりました。足跡の主も結局分からずじまい・・・

しかし、持ち主をあれこれ想像しつつ、周りの気配に気を配って歩いてみるのも、またひとつの楽しみ方です。

 

色々な意味で、足元には十分気を付けて、冬のハイキングをお楽しみください。(山)

 


冬のお楽しみ

2016年12月14日 | 自然情報

 昨日、今日は比較的暖かい奥日光ですが、これから徐々に寒さが厳しくなってきます。

しかし、寒さが厳しいからこその楽しみもあります。

 

 

 ↑一昨日12日の歌ヶ浜。

これからは自然が作り出す、氷の芸術を見る事が出来るのです。

特にこの歌ヶ浜周辺では例年、氷の芸術品を楽しむ事が出来ます。

この素晴らしい作品を作るのに必要な材料は、寒さや強い風。

今年はどんな作品が見られるかとても楽しみです。

 

 ATTENTION

 ※ 氷の美術品の周りは大変滑りやすくなっていますので足元にご注意ください。

 

(岩)