ののこはじいちゃんっ子だった。
両家どちらにとっても初孫で、とりわけ私の父はとても可愛がってくれた。
もともと子煩悩な人だから、実家に行くと常にののこを膝の上にのせてあやしてくれていた。
いつからだろう、ののこを抱っこしなくなったのは。
気がついたら話しかけることも、顔をのぞき込むこともなくなっていた。
たまに、ひょいっとじじの腕にのの子を預けてもおそるおそる抱いていて、
さっさとばばに渡してしまっていた。
病気だって気づき始めたあの頃は、そういうじじの反応に気づく余裕も
なかったから本当にいつの間にか前のように接してくれなくなっていた。
寂しくないって言えば嘘になる。
でも、しかたがない、と思う。
そういう反応の方が自然かも、とも思う。どう接して良いのか分からなくて、
どう話しかけて良いのか分からなくて、遠くから見ているだけに
なってしまってもしかたがない・・・って。
突然様子が変わってしまった、話しかけても返事も返ってこない、目も合わなくなった孫をどう可愛がったらいいのか分からなくても仕方がない。
それでも実家に遊びに行くと、「お、来たか。」と言ってくれ、
ぜろぜろがひどくても、サクションの音がうるさくても、文句一つ言わない。
ただ黙って私たちの来訪を受け入れてくれている。
それがあたりまえのように、今のののこを見ていてくれている。
ののこはどう思っているのかな?寂しいかな?もう慣れたかな?
やっぱり、寂しいよね。
でもね、じじはののこのこと嫌いになったわけじゃあないんだよ。
じじなりにののこが病気だってこと、乗り越えて今があるんだと思うんだ。
どう接したらいいか分からないまま、今になってて
もうそれがあたりまえになってるんだね。
にこが産まれてすぐ、じじがひっそりと私に聞いた。
「にこもののこみたいになっちゃうのか?」
わかんない。そんなこと、誰にも分からない。
ののこの病気が代謝異常のどれかだったら、4人に一人発病します、って
前に医者に言われたことがあった。
その言葉がずっと怖かった。でも、にこを授かって、もし万が一同じように
病気だったとしても、それでも産みたいって思った。
だけど、今はにこが病気でないことを心から祈っている。
それはののこがどうのこうのではなくて、にこにののこと同じ辛い思いを
させたくないから。
じじもそういう気持ちで聞いてきたのだろう、と思う。
産後、実家で過ごしているとき二階の寝室にののこを運ぶのをじじがやってくれていた。ののこを抱き上げるときに「さ、ののこ行くぞ」って。
久しく聞いていなかった、じじがののこに掛ける声。
すごくやさしい声で嬉しかった。ひとりでニヤニヤしちゃった。
今実家に行くと、にこを大事に大事に抱っこしてくれている。
私には、ののこの分までにこを抱っこしているように見える。ののこの分まで
にこに話しかけているように見える。
私はそれで十分。いいよね、ののこ。
両家どちらにとっても初孫で、とりわけ私の父はとても可愛がってくれた。
もともと子煩悩な人だから、実家に行くと常にののこを膝の上にのせてあやしてくれていた。
いつからだろう、ののこを抱っこしなくなったのは。
気がついたら話しかけることも、顔をのぞき込むこともなくなっていた。
たまに、ひょいっとじじの腕にのの子を預けてもおそるおそる抱いていて、
さっさとばばに渡してしまっていた。
病気だって気づき始めたあの頃は、そういうじじの反応に気づく余裕も
なかったから本当にいつの間にか前のように接してくれなくなっていた。
寂しくないって言えば嘘になる。
でも、しかたがない、と思う。
そういう反応の方が自然かも、とも思う。どう接して良いのか分からなくて、
どう話しかけて良いのか分からなくて、遠くから見ているだけに
なってしまってもしかたがない・・・って。
突然様子が変わってしまった、話しかけても返事も返ってこない、目も合わなくなった孫をどう可愛がったらいいのか分からなくても仕方がない。
それでも実家に遊びに行くと、「お、来たか。」と言ってくれ、
ぜろぜろがひどくても、サクションの音がうるさくても、文句一つ言わない。
ただ黙って私たちの来訪を受け入れてくれている。
それがあたりまえのように、今のののこを見ていてくれている。
ののこはどう思っているのかな?寂しいかな?もう慣れたかな?
やっぱり、寂しいよね。
でもね、じじはののこのこと嫌いになったわけじゃあないんだよ。
じじなりにののこが病気だってこと、乗り越えて今があるんだと思うんだ。
どう接したらいいか分からないまま、今になってて
もうそれがあたりまえになってるんだね。
にこが産まれてすぐ、じじがひっそりと私に聞いた。
「にこもののこみたいになっちゃうのか?」
わかんない。そんなこと、誰にも分からない。
ののこの病気が代謝異常のどれかだったら、4人に一人発病します、って
前に医者に言われたことがあった。
その言葉がずっと怖かった。でも、にこを授かって、もし万が一同じように
病気だったとしても、それでも産みたいって思った。
だけど、今はにこが病気でないことを心から祈っている。
それはののこがどうのこうのではなくて、にこにののこと同じ辛い思いを
させたくないから。
じじもそういう気持ちで聞いてきたのだろう、と思う。
産後、実家で過ごしているとき二階の寝室にののこを運ぶのをじじがやってくれていた。ののこを抱き上げるときに「さ、ののこ行くぞ」って。
久しく聞いていなかった、じじがののこに掛ける声。
すごくやさしい声で嬉しかった。ひとりでニヤニヤしちゃった。
今実家に行くと、にこを大事に大事に抱っこしてくれている。
私には、ののこの分までにこを抱っこしているように見える。ののこの分まで
にこに話しかけているように見える。
私はそれで十分。いいよね、ののこ。
でもね、実家にいるとき私が授乳中で動けなかったりすると、ののこの注入を見ながら
早い、とか遅い、とか止まってるぞ、なんて言いながら調節してくれるようになったんだ。いつの間にか注入のスピード管理は
じじの役目になってた
じじからののこに近づいてくれた感じで」
嬉しかったよ~
これからもよろしくお願いします。
今はこの日記が一番の息抜きだったりします。
航ちゃんはののこみたいに病状が進行していないのですね。きっとこれから、いろいろな
可能性が待ってると思います。
もうすぐ一年生ですね
楽しいこと、ステキな出会いがた~くさん
ありますように
にこたんが生まれてから、少しづつじーちゃんも昔ののこを大事に大事にしていた事、思い出してきたのかもしれないね!障害があろうと、なかろうと孫を思う気持ちは変わらないと思うから・・・
なんだか航大と似ている状況にびっくりしました。
もちろん、航大は今安定していて、ののこちゃんの状態とはちがいますが。
原因不明であることややはり遺伝のことなど悩みは似ているように感じます。
妹さんもまだ小さくて大変でしょうが、休めるときに休んで、息抜きしてくださいね。
これからも遊びに来ます。
ちょっとコメントしにくい内容だったかな~と思っていたので、いただけて嬉しいです。
いつもこんなに深刻な気持ちでいるわけではぜんぜんないのですよ。
心の中にあったことを文章にしていきたいな、と思って書き始めたら止まらなくなって
長々となりました。
文章にするって難しいですね。言葉にしちゃうと、気持ちと微妙にニュアンスが変わったりして苦労しました。
私って文才ないわ~
おじいちゃんも戸惑いがあるんでしょうね
時間が経てばだんだんと話しかけてくれる様になったりしますよ
だってののこチャンのおじいちゃんだもん