このうだるような暑さのニッポンに
フランスから友人が遊びに来ました。
なんでまたこの時期を選んだのか謎ですが
暑さで観光する元気もなく2人でお茶することに。
彼は私と同い年。
彼には子供が3人いて良きパパをしています。
「子供の写真見る??見るよね~?」
娘3人にメロメロの彼はクマ子が見せてとも
言っていないのに、スマホに保存している
大量の娘の写真を見せてきました。
彼いわく、子供はほんっとにかわいい、と。
そういう話を聞くとますます子供が欲しくなる
クマ子。そして思い切って彼に胸の内を
吐露しました。
なかなか子供に恵まれないこと。
そして年齢的に焦っていること。
夫は不妊治療に消極的なこと。
彼は一通り話を聞くと、こう言いました。
「歳だって???とんでもない?!
僕たちはまだ38歳。なんでそんなに歳だと
思うの?」
いや、だってどう考えても歳でしょう。
38歳ですよ??男性にとっては働き盛りで
若いうちにはいるだろうけど、女性が子供を
産むにはきつい歳に差し掛かってるんだよ。
そういうと彼はこう言いました。
「日本では38は年なんだね。フランスでは
40になってパートナーと結婚して出産するのが
多いから38と聞いてなんとも思わない」と。
そしていとも簡単に「体外受精すればいいじゃん」
と言うのです。
あのねえ、、、。
体外受精にいくら費用かかると思ってんのよ!
体の負担だってあるんだから!
思わず声を荒げてしまったクマ子。
ああ、男の人にはわからない。
この焦燥感や費用のこと。絶対にわからない。
彼はそんな私を冷静に見つめ、手元の
サンドウィッチをもぐもぐ食べながら
教えてくれました。
フランスでは体外受精の費用は社会保険で
賄われるためにほぼ無料であること。
だから子供を望む女性にとって体外受精は
ハードルは決して高くなく、普通にある
医療行為であること。
そしてもう1つ。
クマ子からにじみ出る焦燥感はますます
赤ちゃんを遠ざけるということ。
「強く赤ちゃんを欲しいと望むことは
大切なことだと思う。だけど今のクマ子は
なにかすごく切迫するものがある。そんな
状態だと赤ちゃんは来ないんだよ」
はっとしました。
いつのまにか私追い詰められてた、と。
周りの友人はみんなママだからこんな
相談はできないし、夫は協力的でないし、
どこかで私は1人行き詰まっていたのかも。
「クマ子はいつ会っても美しい。
こういう女性を妻にできた君の夫は
最高に幸せだと思う。そして君は?
赤ちゃん云々よりもまず君は彼との結婚生活は
幸せかい?幸せならその幸せを感じることが
まず必要だよ。」
そしてもう一言、付け加えました。
「男は好きな女性と結婚したのに、赤ちゃんが
できると女性はママになる。色気がなくなる。
この先赤ちゃんができても常にその美しさを
保つ努力は惜しんじゃダメだよ」
さすがフランス人。彼は会うたび必ず容姿を
嫌味なく褒めてくれます。
こういう風に言われると女性としても気分が
良いし、気分もルンルン。
結婚前は夫ともお互いこうやって褒めあって
過ごしていたのにいつのまにか、、、。
妊活のことばっかり考えてたことに
気づかされた1日でした。
もっと夫ととの仲を深めよう。