体外受精3度目でようやく授かった命。妊娠9週目まではつわりに苦しみ泣きながら便器に顔をつっこんで吐いていましたが、それも16週になった今、ようやく落ち着き徐々に日常を取り戻しています。
妊娠15週目が安定期とされていて、この時期になると戌の日に神社で安産祈願をするご夫婦もたくさん。クマ子もそうしたかったのですが、1つ気にかかっていることが・・・・
それは羊水検査。
今妊婦検診で通っている病院では16週目になるとクアトロ検査、羊水検査を受けることができます。赤ちゃんが生まれる前に受けることができるこういう類の検査(出生前検査)はなんのためにあるのか。
ずばりお腹の中の赤ちゃんの染色体が異常でないかどうか。
つまりダウン症の確率はどうかを調べる検査です。
この検査は日本ではタブー視されているものですが、欧米では比較的高齢出産に該当する35歳以上の妊婦さんにすすめられるもの。もちろん受けるかどうかは任意です。
さて、ここからは羊水検査反対!!という方は読まないでください。
クマ子はここで羊水検査の在り方を議論したいのではなく、あくまでも個人的に感じたことを書きます。読んでしまってクマ子と感じ方が全く違う方も「こういう考えの人もいるんだな」と、考え方の1つとしてとらえていただけると嬉しいです。
高齢出産と定義されているのは35歳以上の妊婦。赤ちゃんは母体が高齢になればなるほどダウン症の率が高くなります。
日本産婦人科医会のホームページによると母体年齢とダウン症候群の確率は以下の通り;
20歳 1/1667
30歳 1/952
35歳 1/385
37歳 1/243
39歳 1/147
41歳 1/86
ご覧の通り20代と40代では確率がおそろしく変わってくるのです。
クマ子は来月で39歳になるので、同年齢で出産する147人に1人にダウン症候群の子が生まれるということですね。
問題はここから。
この確率を夫婦がどうとらえるか、です。147人に1人だから安心した、なのか不安なのか。
そして大切なのは次。
ダウン症候群と判明した場合どうするか、ということ。
クマ子は13週の段階で今、妊婦検診で通っている病院の担当医と、出産予定である地元の総合病院の担当医の両方に意見を聞きました。
妊婦検診で通っている病院の先生は「39になる歳で産む人は今の時代正直当たり前。高齢出産というもののそこまで高齢ではないから羊水検査までは必要ないのでは。」という意見。
その後に聞いた地元の総合病院の先生は「今の時代40前後の出産は当たり前だけど、39歳は高齢出産には変わりない。20代の妊婦さんよりはるかに確率が高くなる。受けろとは言わないが、この確率を夫婦でどうとらえるか。
もし受けるならとりあえず受けよう、という気持ちでは絶対ダメ。ダウン症とわかったときの妊婦さんのショックは計り知れない。もしそうだった場合どうするか、まで夫婦でしっかり納得いくまで話し合うこと。」という意見でした。
そう、ダウン症候群だった場合どうするか。
ここなのです。
クマ子は四捨五入で40歳、夫のクマ吉は50歳。二人とも高齢です。今もしそういった子供が生まれると、その子が生きているうちに私たち夫婦が先に歳をとり、死にゆくことになります。
その場合残された子供はどうなるー?
仮に十分なお金を残してあげられたとしても、本人が管理できないのだから必然的に第三者に頼むことになる。その人が絶対にそのお金を我が子のために使ってくれるのか?
そして残された子供は誰かに面倒をしっかり見てもらうことができるのか?親がいなくなった瞬間にぞんざいに扱われたりしないか?
そもそも、クマ子自身がその子供を受け止められるのか?
答えはNOです。
仮に信頼できる第三者がお金の管理をしてくれるとしても、しっかり日常生活の面倒をみてくれる方がみつかったとしても、残念ながら今のクマ子自身が受け止めきれる自信がない。
残酷で、冷酷な自分勝手な人間かと思われる人もいるでしょう。
でもそれが今の私の本音なのです。
この本音を夫はどう思うだろう。
彼は何を思うだろう。
羊水検査を受けるかどうか、夫と話し合う時期が迫ってきていました。