さが日記

事務長で子供担当の西田晴奈です。
患者さんとの触れ合いの中で、ますます好きになっていく佐賀の日々をつづります。

朝ドラ「朝がきた」の原作、読んでみました。

2015-11-19 | 私の本棚

「土佐堀川~広岡浅子の生涯~」
行動力のある女性の本は大好きです・・・がこの人は度を越えています。
もともとお姫様のように育ってきた浅子が、両替屋に嫁ぎ、明治の揺れ動く日本の情勢の中、炭鉱を買い、銀行を作り、そして女性に学問を!と女子大学の設立にも奔走し、生命保険会社を作る・・・フィクションみたいな本当のお話し。
朝ドラの中では、少々子供っぽい感じに描かれていますが、この本の中の広岡浅子は好奇心と行動力の塊のような女性です。
そしてなにより先を読む目があった。
同じような情報は、ほかの人も得ていたはずですが、「これからは石炭が必要だ」「幕府がなくなるなら、このまま両替屋としてやっていくのはむずかしい」などなど、とにかく先を先をしっかり見て歩いています。
あの時代ですから、そんな女性はかなりの変わり者とみられていたはずです。
でも、そんなことより信じる道を歩くことに一生懸命な人、素敵です。

その潔さに、気分がすかっとします。
今年一番面白かった小説です。


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