どいつもこいつも

職場で経験した話を中心に「どいつもこいつも・・・」とつぶやきたくなった事を書いてます。

『ひゃくいち君の話 その4』

2020-09-07 08:05:16 | 会社でのできごと
先日の続きです。『ひゃくいち君の話 その3』はこちら→

蔵前駅から平和島駅に向かうのには、品川駅で乗り換えるのが、一番スムーズだと思うのですが、あえて新橋駅で乗り換えて、目的地の最寄り駅である平和島駅には向かわず、大森駅に向かった我々は、ひゃくいち君の先導でバスに乗り込みました。

しかし、乗り込んだ後、ひゃくいち君は、予定していたバスに乗っていなかった事に気づいた様です。

信号待ちしている間に、運転手に目的地に向かっているか聞きに行きました。

マイクを通して聞こえてくる運転手の返事はNo。

困った顔をして、戻ってきたひゃくいち君は、『おかしいな』と呟きながら、乗換案内のアプリと格闘を始めました。

メールのやり取りを中断して、バスの行き先案内を確認すると、次の停留場が比較的近いところで所でだとわかり、とりあえず降りることにしました。

乗換案内のアプリと格闘中のひゃくいち君を無視して、自分達の居場所を確認すると、訪問先まで15分くらい歩けば到着できそうです。

ギリギリではありますが、約束の時間までには到着できますので、歩くことにしました。

…ん? ちょっと待ってよ。平和島駅から歩いて行っても余裕があるくらいなのに、何故ギリギリになっているんだ。

そこで、ひゃくいち君に聞いて見ました。

『平和島駅に行かなかったのは何故?』

「丁度良いバスがなかったのです。」

『でも、歩いて行くことも可能だよね?』

「歩くと大変だと思いました。」

『どのくらい歩くと大変なの?』

「15分以上ですかね。」

『ちなみに、平和島駅から歩くとどのくらい?』

「アプリには出てなかったので知らないです。」

『アプリに載っていなくても、訪問先のWebサイト見れば載っているし、地図ソフトでも確認できるよね?』

『それに、結局15分は歩くことになっているけれど。』

「そうですね。」

チャンチャン。

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