どいつもこいつも

職場で経験した話を中心に「どいつもこいつも・・・」とつぶやきたくなった事を書いてます。

先を見据える力5

2012-03-30 06:30:54 | 会社でのできごと

立場が上になればなるほど、先を見据える力が必要になると思います。

そのことで、上司だった小島さんとはよくもめました。

小島さんは、目の前の仕事を片付けるために必死になる傾向があります。

次の仕事が舞い込むと、社員の適性やほかの仕事とのバランスなど考えずに、その作業ができる社員に仕事を振ろうとします。

そのため、極端に忙しい人とそうでない人が社内に存在してしまいます。

管理職の人間の仕事は、常にバランスを考えることです。

時には、その人の能力以上の仕事をさせて、育てることも必要です。

そうでないと、いつまでも同じ人に作業をさせることになり、結果、チームの実力は平行線のままです。

むしろ、下降線をたどることになりかねません。

だからこそ、先を見据えて、時には違う人に作業をさせることが必要だと思います。

その事を告げても、小島さんは首を縦に振りません。

こんなこともありました。

先々を考えて、小島さんにある提案をしました。

それは、社員の教育方針でしたが、当時、小島さんにはピンとこなかったようで、必要ないと一掃されてしまいました。

それから1年ぐらい経過した時でした。

1年前に私が提案した教育方針そのままを、私に提案してきたのです。

私が提案した時から1年経過して、小島さんは、その教育が必要だと判断したのです。

こうなることを想定して、必要性を小島さんに伝えた時には想像できなかったようです。

要するに小島さんには先を見据える力がないのです。

現場で働く社員は、実際に経験しなければわからない事が多いのは、仕方のない事です。

でも、そんな社員を管理する立場の小島さんは、それでは困りものです。

問題に直面してから対応を考えていては遅いのです。

そんな事はお構いなしで、1年前に私が提案したことはすっかり忘れている小島さんは得意気になって私に提案してくるのです。

本来であれば、こんな事を言う上司と仕事をしたくないと思うのでしょが、その時の私は別な事を考えてました。

私の考え方は間違ていなかったのです。

その事で自信をもった私は、先を見据える力に磨きをかけることを今まで以上に大切にするようになりました。


先を見据える力4

2012-03-29 09:01:47 | 会社でのできごと

日常の作業をしていて、その仕事を片付けることに集中するだけでなく、先々に起こるべく事を予想しながら、作業ができるようになると、仕事がやりやすくなるだけでなく、視野が広がる筈です。

視野が広がると、一緒に仕事をしている人からの危険信号をキャッチすることができるようになります。

その人が何気なくつぶやいた文句の言葉を聞いたとします。

忙しい時だから、不満の一つも言いたくなると聞き流すこともできますが、その時に違う考え方を持つことができるのです。

仕事の内容に不満があるのか、仕事がうまくいかずに不満の声を上げたのか、もしそうであれば、どんな事になる可能性があるのか。

上司に相談すべきか、自分でサポートする事で解決できるのか、いくつものクエスチョンを頭の中でシュミレーションする事で、いろいろな可能性を見つけることができるようになります。

その経験値が、さらに先を見据える力を身に着け、リーダーシップをとることができるようになるのです。

私は比較的、若い時からこの事を意識して仕事をしていました。

そのおかげで、部下をもつ管理職になった時に、部下とのやり取りがスムーズにできた事を覚えています。

現場の仕事をしている部下は、どうしてもその場の仕事を片付ける事に集中します。

先を見据えて、指示を出すことができれば、大きな問題もなく、順調に作業を進行させることも可能です。

また、部下の教育に関しても同様です。

現在の能力を見極めて、次の目標、大きな目標を設定し、背伸びして達成する目標を常に与えていくと、想像以上に成長する部下が現れて、とてもうれしい思いをします。

でも、気を付けないと、マイナスに転じる場合がありますので、常にマイナスの状態を想定する事も重要です。

そのバランスを見極めて、先を見据える力を持てば、仕事自体が楽しくなるものです。


先を見据える力3

2012-03-28 08:59:16 | 会社でのできごと

以前、私の上司だった人がこんなことを言っていました。

「人は自分のできる力より少し上を目指すことが一番その人にとって成長する秘訣だ」

常に高い位置に目標を持つのではなく、爪先立ちぐらいで届く位置を目標にしていると、目標にたどりつくのも簡単に思えるので、目標に向けて努力することができるのだそうです。

この考え方も先を見据える力をつけることができると思います。

爪先立ちで立つと言うことは、ほんの少し前を見ることにつながります。

目の前の事にばかり、気を取られずに、少し前を見ると言うことはとても大事なことだと思います。

私は、この話を部下にする時に、具体例として、こんな話をします。

カーブが続く道を車で通るとき、目の前のカーブにだけ神経を集中させてしまうと、次のカーブがどれくらい急なのかわからず、スピードを落とすべきか、逆にアクセルを踏むべきか判断ができない。

その結果、急ブレーキを踏むことになり、アクセルをふかすことにつながります。

そのことは、同乗者がいれば、不快な気持ちにさせますし、ガソリンの無駄使いになってしまいます。

車を運転しない人にとってはわかりにくいかもしれません。

転びたくないからと言って、下ばかりみて歩いていれば、転ばない代わりに、人にぶつかる、ひどい時は車にはねられるなどの危険もあるかもしれません。

下をみてばかりいる状態が、目の前の事に気を取られていると考えれば良いのです。

普段の行動であれば、簡単にできることです。

仕事でも同じようにやれれば、もっと仕事がスムーズになりますよね。


先を見据える力2

2012-03-27 09:06:43 | 会社でのできごと

昨日の続きです。

マグカップのデザインを作成しながら、理想のゴールである、次回に同じ作業をするときに楽にできる方法とはどんな事でしょう。

マグカップをデザインする時に、デザイン数を増やしておけば、今回採用されなくても、次回で採用されるかもしれません。

また、同じデザインでも色を変えるだけで済むかもしれません。色を簡単にデザインできる様にデザインデータを保管しておくことも大事です。

マグカップを作るのですから、一緒に使うことのあるスプーンやマグカップの受け皿、同じデザインの小皿があれば、ケーキなどのスイーツと一緒に楽しめるかもしれません。

セットでの商品展開ができれば、さらに売り上げが上がるかもしれません。

マグカップをデザインする事を例えにしているので、当たり前の様に思えるかもしれませんが、要は常に、このような考えができるかが大事なことなのです。

理想のゴールを意識しながら、マイナスのイメージも検討しておくのも良い事です。

マグカップのデザインをしながら、この作業で失敗した場合は、どんな事が考えられますか。

デザインしているのは、マグカップです。

マグカップは、飲み物を飲む入れ物です。

飲みづらいマグカップは、どんなにデザインが斬新でも実用的ではありません。

使用した後、洗いづらい事も問題です。

持ちづらい事も問題ですよね。

そんな風に、冷静な時間を持つことができれば、良い商品ができるはずです。

そして、この考え方は、商品を作ることだけに適用されるわけではありません。

すべての作業で共通して言えることではないでしょうか。


先を見据える力1

2012-03-26 09:06:59 | 会社でのできごと

仕事をしていて忙しくなると、どうしても今の事に集中してしまい、先の事を考えずに行動してしまいます。

日々の仕事としては、良いのですが、先々を考えて行動していないと、いつか解決できない問題に直面することになります。

事前に用意していれば、こんなことにならずに済んだのに・・・・という経験をした事がありませんか。

とは言っても実際の作業がある中、先を見据えて、準備をする事は結構大変なことです。

私は、そんな時には、必ず、作業を止めて、自分の作業を客観的に見る時間をとるようにします。

忙しい時だからこそ、先を見据えて準備をする事が、結果的には大きな問題を出さずに済む、唯一の手段だと信じて、行動するようにします。

そのために、現在、行っている作業が何の為にしているのか、その作業のゴールはどこなのか、さらに理想的なゴールを想定します。

例えば、マグカップを作るとします。

クライアントとマグカップの形状について話をしながら、いくつかの形状のリクエストをもらいました。

デザイナーと話をして、その形状のデザインをいくつか作成して、次回の打ち合わせで、デザインを決定するとします。

この作業は何のためにしているのでしょう。

言うまでもなく、マグカップを作ることです。

クライアントが気に入るデザインで、かつ、買ってくれるお客さんが気に入ってくれるマグカップ作りです。

では、このゴールはどこになりますか。

スケジュール通りに、設定価格で開発、製造して販売する事です。

では、ヒット商品になる事が理想のゴールでしょうか。

私もヒット商品が理想だとは思いますが、今回はマグカップをデザインする時に今回より楽にできることを理想のゴールとしてみましょう。

そのマグカップがヒット商品になった場合、違うデザインや違う色のマグカップを販売する事は十分考えられます。

そうなった場合に、また、一からマグカップのデザインを考えるのであれば、それは、同じことの繰り返しになってしまいます。

そうならない様にするには、どうすれば良いのでしょうか。

現実の作業から少し離れて、こんな感じで物事を考えれば、少し違った見方ができると言う訳です。