どいつもこいつも

職場で経験した話を中心に「どいつもこいつも・・・」とつぶやきたくなった事を書いてます。

失敗談2

2012-01-31 09:06:18 | 会社でのできごと

仕事中に交わされる会話の中で、日本語なのに、まったく意味がわからないことってありませんか。

プラスティックでできた商品を開発、生産しているので、工場などで、いろいろな検査をします。

入社したての時、出来上がった商品を一定の高さから、落下して、壊れないかどうか検査する工程に立ち会った際に、検査結果が思わしくありませんでした。

理由を聞くと、「ハッカ」してしまった為、修正をしなければならいとの事でした。

関係する仕事をしている方なら、ピンとくる筈ですが、私には何のことやら、さっぱりです。

真剣な顔をして、どう修正すべきか話をしている人たちに、「ハッカってなんですか?」と聞けるような雰囲気ではなく、しばらく様子をうかがっていました。

修正の方法が決まり、場の雰囲気が和んだところで恐る恐る、ハッカの意味を聞いてみました。

すると、私以外の人達が笑い出したのです。

中には、笑いながら、「発火するから近づくなよ」と言っている人もいます。

こちらとしてみれば、安全面の検査をしているので、本当に発火するのではと、ビクビクしているのに、その姿をみて、また笑っています。

発火ではなく「白化」なんです。

プラスティックの強度が弱い部分が破損する前の亀裂が入った状態になると、白い筋が入るのですが、この現象を白化と呼んでいるそうです。

みなさんも新人の時に、同じ勘違いをして、上司や先輩に笑われたのだそうです。

日本語は本当に難しいですね。


失敗談1

2012-01-30 09:18:45 | 会社でのできごと

大学を卒業してから就職し、すでに20年以上経過しました。

若かりし頃は、もちろんの事、今でも失敗をしては反省することの繰り返しです。

そんな失敗談の中でも、少し笑えそうな話をいくつか紹介します。

あれは、新卒で勤めた最初の会社でのことです。

開発部に所属になり、最初は先輩方の雑用を手伝いながら、勉強の毎日でした。

ある程度、経過した後、先輩の仕事を本格的に手伝わせてもらう事になりました。

ある機械の、基板やコンピューターをつなげるケーブルの設計を任されたのです。

ケーブルをどのように、筐体の内部に這わせていくのか、ケーブルに取り付けるコネクタの形状はどのようにするのか、ケーブルの長さをどうするのか、先輩に教えてもらいながら、自分で図面を作成しました。

生産部との会議に出席して、作成した図面や指示書を基に生産の打ち合わせを行うなど、入社して間もない自分が開発に携われた事がとてもうれしく、興奮した事を今でも覚えています。

一通りの説明が終了し、試作品を作る事になりました。

通常はであれば、試作品といえども、生産部の方ですべての部品を手配します。

しかし、今回、私にとっては初めての事だったので、試作品の作成にも携わる様に上司から言われました。

そして、自分の作成した図面の通りに、ケーブルを作成しようと、工場に向かうと、私の設計したケーブル様に用意された材料が私の指示した10mmではなく、10mの長さになっていました。

慌てて図面を確認すると、私の指示が「mm」ではなく、「m」になっているのです。

それまで、あまり「mm」の単位で、長さを表す事が日常でなかった為、間違って表記してしまったのだと思います。

今回は、試作品の作成だったので、そんなに多くのケーブルを作らなかったから良かったですが、これが、量産時だったらと考えたら、とても不安になりました。

上司に正直に話に行くと、今後注意するようにと言われました。

上司は、そんな事もあるかと思って、試作品の作成に立ち会えと指示をしたのだそうです。

そのおかげで、指示する時にどれだけ慎重にしなければならないかを身を持って知る事ができました。

正直、仕事内容的には簡単だとバカにしていたのかもしれません。

私にとっては良い教訓になりました。


海外での食事の話4

2012-01-26 09:23:10 | 会社でのできごと

中国に出張する場合は、商品の生産立ち上げのタイミングが多い為、調整期間は長いと、何日も中華料理を食べる事になります。

工場のスタッフも気を使ってくれているので、比較的まともな料理が出てくるレストランに連れって行ってくれますので、味に関しては不満がありません。

それでも、何日も続くと、やはり、中華料理独特の油の多さが胃に負担をかけ、食欲がなくなる時が出てきます。

そんな時にスタッフの一人が、お粥専門店に連れって行ってくれました。

そのスタッフも毎日の中華料理で、胃が疲れているので丁度良いのだと言います。

事前に作っておいたお粥を温め直すのではなく、注文があってから、最初から作るので、おいしく、胃にも優しいと言って勧めてくれたのです。

お粥専門店でも、中国は中国でした。

中に入れる具材を決めようとしていると、実際に使用する具材を直接見てから決めようと言われて、具材がある場所に連れっていかれました。

想像ができますか?

食材コーナーと言われた場所には、生きたままの鶏、鳩、カエル、フナ、ありとあらゆる、生き物がゲージの中、水槽の中にいるのです。

特に、カエルは、軍団で水槽の中で泳いだり、飛び跳ねたりしています。

新鮮な食材を最初から作り上げたお粥に乗せて食べるのが、一番胃にも優しく、体に良いのだと言います。

それにしても、鶏肉を注文しようと思っていたら、「コケコッコ―」と鳴いている鶏がゲージの中にいるのです。

胃には優しいのかもしれませんが、私の精神的にはやさしくありません。

とは、言っても何も食べなければ始まりません。

鶏さんには、心の中でご冥福を祈り、おいしくいただく事にしました。


海外での食事の話3

2012-01-25 09:25:22 | 会社でのできごと

仕事で中国に出張すると、本場の中華料理を口にする機会があります。

高級なレストランに連れて行ってもらえる時もあれば、地元の人が通う、お世辞にもきれいとは言えない食堂など、いろいろな場所で食事をしました。

料理にかんしても、広東風、四川風などいろいろな料理を食べる機会がありました。

食材にかんしては、犬、鳩、カエルに始まり、蛇や虫が出てきた事もあります。

極めつけは何と言っても、SARSが流行った時に原因と言われていた、ハクビシン。

食事中にそのニュースをテレビでみて、工場のスタッフから、お前も昨日食べたぞっと言われた時はかなりショックでした。

そんな中で、印象に残っているのは、四川料理の火鍋です。

ある工場のスタッフに、仕事が完了したので、今日はゆっくり食事をしようと言われました。

しゃぶしゃぶは好きかと言われたので、好きだと伝えると、火鍋の店に連れていいてくれました。

ラー油や香辛料などで、真っ赤に煮えたぎった鍋の中に、魚や肉、野菜などをしゃぶしゃぶして食べろと言います。

日本のしゃぶしゃぶが出てくるとは想像していませんでしたが、真っ赤な鍋のスープが異様に見えて最初は食べたくないと思ったほどです。

そのスタッフとは仕事をおして長かったので、変なレストランに連れて行くことはないので、信用して食べることにしました。

真っ赤なスープに具材を入れ、煮えたところでパクリ、思ったよほど辛くなく、とても美味しいと思った瞬間、辛さが口の中に広がります。

それでも、ビールを飲みながら、ヒーヒー言いながら食べ続けました。

辛さが手伝って、ビールを飲むペースが速く、皆、結構な感じでヨパッラってきました。

次から次に、具材を鍋に入れては、ヒーヒー言いながら食べ続けました。

お腹が一杯になった頃には、唇に感覚がなく、頭がびっしょりなるくらい、汗をかき、汗を拭いたハンカチはビチョビチョです。

それでも、とても美味しく、楽しめました。

仕事が終了した安堵感もあったのでしょう。

皆、和気あいあいと食事を楽しむことができた為、とても良い火鍋体験となりました。

・・・・でも次の日の朝になると、食事に行った人のほとんどがトイレから出られなくなってしまった様です。


海外での食事の話2

2012-01-24 09:07:46 | 会社でのできごと

フランスのパリに出張に行った時の事です。

お客様と打ち合わせが目的の出張でしたが、頻繁に行けるところではないので、一日、予備日を取っておいて、市場調査としてパリのお店や有名なスポットを見て回る事にした時の事です。

その出張には同行者がいなかった為、一人で色々な所を見て回り、ホテルに戻ってきました。

ホテル周辺で早めの夕飯を取ろうと思い、ホテル周辺のレストランに行ったところ、ほとんどのレストランが8時ぐらいにならないとオープンしない事を知りました。

もちろん、8時前にオープンするところもあるのでしょうけれど、私が宿泊していたホテルの周辺には、一軒も見当たりません。

ホテルに戻っても、レストランがついているホテルではなかった為、食事をとる事ができません。

こんなことなら、ホテルの受付で、事情を説明し、食事のとれる場所を聞いておけばと、後悔しながら、戻るのも面倒なので、周辺をブラブラしながら、食事のできるところを探しました。

もう、大分、前の事なので、はっきりと覚えていませんが、コンビニの様な店も見つけられなかったと思います。

ある通りを歩いていくと、一軒のパブが開いていました。

パブなら、何か食べる物もあるだろうと思い、中に入ってみました。

お店の中には数人の人が、ビールやワインを飲んでテレビを見ています。

とりあえず、ビールを注文しながら、何か食べる物がないか聞くと、店の人がこう言いました。

「何か食べたいのか? サンドイッチぐらいなら作れるけれどそれでいいか?」

空腹で倒れそうだった私は、それで構わないから作ってほしいと頼みました。

少しすると、大きなフランスパンにハムが挟んであるだけのサンドイッチが出てきました。

内心、少しがっかりしましたが、食べてみて驚きました。

ハムだけなのに、すごく美味しいのです。

フランスパン自体にも少し甘みがあって、ハムの塩気と一緒になって何とも言えない味です。

少し硬めのフランスパンを何度も噛んでいると甘みが出てきて、とても美味でした。

ビールを飲みながら、少しパンをかじっては、何度も噛むことを繰り返して、あっという間に大きなフランスパンを食べてしまいました。

出張期間中は、何度も高級なレストランで食事をすることができました。

その時の食事もすごくおいしかったですが、この時のサンドイッチの味が一番印象に残っています。