仕事中に交わされる会話の中で、日本語なのに、まったく意味がわからないことってありませんか。
プラスティックでできた商品を開発、生産しているので、工場などで、いろいろな検査をします。
入社したての時、出来上がった商品を一定の高さから、落下して、壊れないかどうか検査する工程に立ち会った際に、検査結果が思わしくありませんでした。
理由を聞くと、「ハッカ」してしまった為、修正をしなければならいとの事でした。
関係する仕事をしている方なら、ピンとくる筈ですが、私には何のことやら、さっぱりです。
真剣な顔をして、どう修正すべきか話をしている人たちに、「ハッカってなんですか?」と聞けるような雰囲気ではなく、しばらく様子をうかがっていました。
修正の方法が決まり、場の雰囲気が和んだところで恐る恐る、ハッカの意味を聞いてみました。
すると、私以外の人達が笑い出したのです。
中には、笑いながら、「発火するから近づくなよ」と言っている人もいます。
こちらとしてみれば、安全面の検査をしているので、本当に発火するのではと、ビクビクしているのに、その姿をみて、また笑っています。
発火ではなく「白化」なんです。
プラスティックの強度が弱い部分が破損する前の亀裂が入った状態になると、白い筋が入るのですが、この現象を白化と呼んでいるそうです。
みなさんも新人の時に、同じ勘違いをして、上司や先輩に笑われたのだそうです。
日本語は本当に難しいですね。