60年前に生まれた東京の男性について、東京地方裁判所はDNA鑑定の結果から病院で別の赤ちゃんと取り違えられたと認めたうえで、「経済的に恵まれたはずだったのに貧しい家庭で苦労を重ねた」として病院側に3800万円の支払いを命じる判決がでました。
男性は同じ病院で自分の13分後に出生した別の赤ちゃんと何らかの理由で取り違えられたということで、その後の人生が大きく変わってしまいました。
この男性は、幼い時に父親を亡くし、生活保護を受けていたそうです。
小さい時から、両親に似ていないと言われ、違和感を覚えながらも育ち、自分が取り違えられたと知った時には、すでに実の両親は他界していたそうですから、何とも悲しい事件です。
60年間と言っても、その年齢になっていない私には、本当の意味での、重さはわかりません。
40代半ばの私が、実は、両親と血がつながっていなかったとわかったら、どんなことになるのでしょうか。
正直、想像ができません。
支払金額が妥当なのかは、正直わかりません。
少しでも、この方の気持ちを救えるのであれば、良いのですが。
世の中、何が起きるか、本当にわからないものなのですね。
ありえないミスを犯してしまった場合、取り返しのつかない事になってしまいます。
私自身、この事を忘れずに、日々の仕事で気を配れる様になりたいと思います。