6/20(水) 旅行3日目。
ここまで来たよー。
今日は悲しいお知らせから入らなければいけません。
それはちょうど昨日、美幌峠の上でお昼を食べている頃でした。
その頃、6月にしては珍しい大型の台風4号が
ちょうど東海・関東を襲い、強風と豪雨をもたらしている、ということに
台風の来ない北海道にいる私たちはまったく気も留めず
次の日に予約を入れていたこの旅最大のイベント
「イルカ・クジラ・バードウォッチング」のクルーズが行われる事務所に
予約確認の電話をしていたところでした。
「あ、台風の影響・・・」
「波が高いと船が出なくて中止・・・」
「えぇ、今朝は出たけど、午後便は欠航。あぁ、そうですか・・・」
「明日の午後、はい予約してるんです」
「あ、このままじゃだめかも?」
「え?午前なら出るかもしれない?朝早くても行きますよ!出るなら」
「今日はシャチが出たと??クジラも見えたんですね?あ、昨日も??」
気のいいおじさん。
でも出てくる言葉は、明日のクルーズ出航が五分五分であるという情報。
そして、運よく連続でイルカ、シャチ、クジラが見れているという情報。
それと、来週のテレビ番組にこのクルーズが映るよ、という、
乗れるかわかんないときに言われても・・・って感じの情報。
本当は、午後の便に乗るために、知床から羅臼(半島の反対側)にゆったり移動する予定だったんだけど、
午後は出なくても、朝なら出航できる可能性がある、というおじさんの言葉を信じて
ばっちり、この朝、早起きをすることに決めました。
しかし、天は我々を味方することはありませんでした。
早起きして、朝ごはんを食べ終える直前、1本の電話。
「本日のクルーズは欠航になりました。」
なーにー??????
台風はそれた、しかし、波は高い。海に出ることはできない。
そういうわけで。
あえなく、撃沈。
いっそ船酔いしてもいいから、出してほしかった。。。。
先も言った通り、今回の旅のメインです。
これがあるから知床に来たかったといっても過言ではない。
なのに、なぜ。。。
だいぶ、へこんだので、部屋に戻って、わたしは、ふて寝。zzz
外は寒いし、雨は降りそうだし、海には出られないし。。。。。
でもまぁ、3日目の朝、ずっと寝ているわけにもいきませんので、
気を取り直して!行先変更!!
こうなったら、もともと午前中に行く予定だった知床五湖散策しよう、と
車を出して出発~。
山道をくねくね登っていくと、
道路わきにシカ発見!
ちょっとテンションが上がる。
五胡につく前に立ち寄った自然センター。
知床の自然情報が、すごいよくわかります。
この日、6/20。
あれ?おとといじゃん・・・。
6月はほんとにヒグマの活動期らしくね。めっちゃよく出るんだってさ。
自然センターからすぐのところに、遊歩道があって、
そこをずっと歩いていくと、「フレペの滝」という景勝地があると書いてあったので、
ちょっと行ってみることにしました。
人も少ない森の中。
クマよけの鈴をちりちり鳴らしながら、てくてく歩いていくと・・・
は!
シカ親子発見っっっっ!!!
そうなんです。
エゾシカもちょうどこの時期、繁殖期らしくって、あちこちで親子が見れるかも~
という情報があったのですが、いきなり遭遇。
遊歩道を堂々と歩いていたので、走って追いかけて、あとをつけることに。
しばらくゆっくり歩いていたけど、ふとしたところで、よこのあぜ道に入って行ってしまいました。ばいばい。
それまで、野生動物の遭遇率がそこまでじゃなかったので、
出るといってもそんなもんかなぁとか思っていたんだけど、
シカの親子を見送って、数秒後・・・
シカ発見。
さらに振り向くと
シカ発見。
行く手を阻むものも
シカ・シカ・シカ。
なんだこのシカの多さは・・・。
人をあまり恐れない賢いシカさん。
もくもくと隣で草を食むのです。。
その後も、森に目をやるとシカがたくさんいて
なんだか、シカ祭りです。
そうなんだよね。
シカが大発生している、っていうわけではなく
シカのすみかに、私たち人間が足を踏み入れているわけで。
まさに世界自然遺産なんですよ。
上の方に上っていくと、さすがにシカも足を踏み入れない場所のようで、
高地で、吹きさらしの海風のために、木も少なく、背の低い草が生える場所へと変わります。
シカがいた場所とは違う植生で、吹きさらしの風というのがとんでもなく強い。
結構ふんばらないと前に進めないどころか、飛んでいきそうな強風で
めっちゃくちゃ、寒い!!
長袖にウインドブレーカーみたいなの着ていたんだけど、
もうもうもう寒くて寒くて。
目も開けられないくらいの風の先にはオホーツク海と
めあてのフレペの滝。
断崖絶壁。
知床連山に降った雪と雨が地下水になって、
この断崖の割れ目からしみだして滝になっているんだって。
大きな滝ではなく、ちょろちょろと流れる滝。
でもすごい高さ。
海鳥たちがたくさん、崖に巣を作っていて、棲家になっていました。
見晴らし台の近くにはこんな看板⇒
「この先は風が非常に強いので、立ち入り禁止」
その先にいかなくても、 すごい風です。
しっかり滝と風を堪能し、元来た道を戻って、ネイチャーセンターに戻りました。
ばいばーい。
寒くって、手はすっかりまっかっか。
手袋持ってくれば良かった。