お正月の買い出しに一緒に出かけ、帰りにお茶するために喫茶店に寄りました。
駅前のハンバーガーやさんの隣にある老舗の珈琲専門店。
昔から同じところにあって、自家焙煎珈琲を出すお店です。
まだコーヒーを飲めない頃に連れてきてもらった記憶はあるけれど
ついこの前、久しぶりに来たのでした。で、今日は2回目。
わたしはコーヒーの美味しいまずいをとやかく言える人間じゃありません。
眠気が覚めるなら缶コーヒーやインスタントで十分だし
時間を潰すお供にならベローチェやドトールで満足します。
コーヒーを常飲できるようになったのも、つい数年前のこと。
それまでは缶でもカフェオレしか飲めないお子ちゃまでした。
そんな奴の言うことではありますが・・・
ここの珈琲は本当においしい
ほわんと立ち上る香りが香ばしくてね、後味も独特の酸味がなくてすっきり。
「クリーム入れますか?」って言われて頼むと生クリームを落としてくれるんですが
これがまたたまらなく最高にうみゃい!!
あの、植物性ミルクもちっちゃいころから好きだったんですがー
いや、生クリームとコーヒーってこんなに相性合うんだね、っていう。
もうなんていうかうまく表現できませんが、、、
「珈琲の苦みとクリームのまろやかさの醸し出す二重唱(ハーモニー)やぁ!」
と、ミスター○っこ風に言うとそんな感じです
とにかくおいしいコーヒーを飲みたくなったら行ってみてください。
場所お教えします。お値段も260円くらい。
さて、今日はコーヒーを紹介する記事だったわけではありません。
カテゴリーは「おんがく」ですから。
おいしいコーヒーを飲みながら聴きたくなってしまうCDを一枚、
今日はご紹介させてください
最近、私は洋楽やらジャズやらボサノヴァやら、ちょっとmoodyな
音楽をたくさん聴きたい気分にあるのです
その中で、洋楽ってものを聴くきっかけになったCDがこれでした。
「おいしいコーヒーのいれ方 Coffee Break」
有名な洋楽曲が19曲入ったオムニバスCDです。
・・・はい
何を隠そうコレは、またかよと呆れられそうなんですが
同タイトルの某小説のコラボレーションCDなんですよ。
ネットでこの存在を知って今年初めに即買いしてしまったもの。
はい、ごめんなさい。好きなんです~、この小説と作家さん。
「ブックマーク」欄に2つも関連サイトをはっちゃってるくらいです。
でもー、でもでもー、このCDはお話を知らずとも単品で十分楽しめます!!
ほんとほんと!だからちょっと付き合ってね。
実際は、各お話のタイトルに洋楽曲の題名が使われていて
中には話の流れでその曲が実際に出てきたりもするわけで
話を知った上でタイトルと曲を見比べながら聴いてると
ますます妄想…じゃなかった
想像が膨らんで二倍おいしいんです。
うーんと、収録曲の話に入る前にまた語ってしまいそうなんですけど・・・
このお話にもおいしいコーヒーを出す喫茶店が出てくるんですよね。
でね、話を読んでいるとありありと舞台が浮かんでくるんですけど(想像入りで)
ちょっと暗めの店内で、ドアを開けるとカラカラーンってベルが鳴る感じで
窓際にはテーブルが2,3個、L字型のカウンターの奥には珈琲豆の缶と
いろんな種類のカップ&ソーサーが並んでるの。
奥のいすの下にはおとなしい猫がいて、無口なひげのマスターがいるという設定。
そーこーにー、このCDの音楽が静かに流れているとしたらだよ。
間違いない、私は絶対その店の常連になりたいと思う。
カウンターに座って「いつもの珈琲」って頼んで本を静かに読みたい!
ソウイウフウニワタシハナリタイ。
大きくなったらそんなことのできる大人になりたいです。
そう、そういう諸々の意味を込めて私がおいしいコーヒーとともに
聴きたい音楽としておすすめするCDなんですね。
よーし、前置きはこの辺にして中身を(笑)
せっかくだから収録曲を記します。
1.Without You/Harry Nilsson
2.Africa/TOTO
3.All By Myself/Eric Carmen
4.Stand By Me/Ben E.King
5.We're All Alone/Boz Scaggs
6.Calling You/Holly Cole Trio
7.Don't Think Twice,It's All Right/Bob Dylan
8.Bridge Over Troubled Water/Simon & Garfunkel
9.Oh,Pretty Woman/Roy Orbison
10.More Than Words/Extreme
11.Wait For Me/Daryl Hall & John Oates
12.Sister Christian/Night Ranger
13.Time After Time/Cyndi Lauper
14.More Than A Feeling/Boston
15.Eternal Flame/Bangles
16.Open Arms/Journey
17.Time And Tide/Basia
18.Dust In The Wind/Kansas
19.Almost Paradise(Love Themes‘Footloose’/Ann Wilson & Mike Reno)
ま、こんなん書いても曲聴かないとどうでもいい情報だよね。
タイトルに使われているもの、タイトルに使った曲と同じ歌手が歌ってるもの、
別な歌手が歌ってるもの、と作家の村山さんのお気に入りをセレクトしてるみたい。
ちなみにこの中で私のお気に入りベスト3☆
第3位。「Don't Think Twice,It's All Right」
邦題は「くよくよするなよ」
くよくよしても始まらない、これでいいんだ。
この曲はですね。ちょうど「アヒルと鴨のコインロッカー」を見た後に
あーっ、これもディランじゃん!!って注意して聞くようになったんです。
そう、ディラ~ン・・・・ボブだ。間違えるなよ、キャサリン。
アヒルの時の「風に吹かれて」も、その声に一聴き惚れしてしまったのですが
なんっていうかあのギターとハーモニカに合わせて歌う独特の歌声が
なんだか惹かれるんですよね。抑揚ないけど語りかけるような。
そこが好きです。
第2位は~「Without You」
I can't live if living with without you.
こちらはタイトルだけで話の内容には触れられていません。
その代り、作者によると「主人公2人が鴨川の海で甲羅干しをしていた
あの午後、どこか遠くの海の家辺りからかすかにこれが聞こえてくる」設定で
この曲が選ばれたらしいです。
知ってか知らずか、確かにこの曲を聴くと静かな海を思い出すの。
ざんねん、見たのは鴨川の海ではなくお隣の千倉の海だけど
3月に房総旅行へ行ったとき、朝ひとりで散歩した千倉の海の静けさと
ざざーっと打ち寄せる波の音が浮かんでくるんですよー、この歌は。
あぁ、いいなぁ。また見たいよ、あの海。また行きたいよ、千倉
静かな雰囲気なんだけど歌詞は熱く…
「生きていけない、君がいない人生なんて。僕には生きていけないよー」
って歌詞です。ひとりで砂浜に絵を描いてたあの時とは違うんだな(笑)
堂々たる第1位は「We're All Alone」です。
邦題は「二人きり」
私たちはひとりぼっちで「ふたりきり」ってなんかいいよね。
この曲が流れる喫茶店で、主人公が
「いつになったら僕たちは二人きりになれるのかなぁ」って
頭を抱えるシーンです。しょーりぃ。。。
「その気にさえなれば、人生はとても美しい」って、
歌詞もですが、バラード調のメロディもヤマもどれをとっても美しい。
この曲は聴いて価値ある歌ではないかと思います。
きっかけは、好きなお話のせいではあったものの
なかなか良い曲揃いで、洋楽に興味を持った良い契機となって
今年の良いお買いものであったなぁと思ってます。
願わくば、暗めのカウンター席で、生クリーム入りのコーヒーをすすりながら
左手で猫を撫で、右手でお気に入りの本を読んで
古いレコードから聞こえるこの曲たちをバックに心穏やかに過ごしたいもんです。
2007年最後の、かなわぬ妄想でした。。。
長々と書いてしまったよ。
だれか私においしいコーヒーを作ってきてください