このブログで何度も書いてきたことだけど、生徒が自分の師匠のライブに行かないというのが不思議で仕方ない。
誤解を生む事が多いのできちんと説明すると、何も自分の生徒さん達だけにこのメッセージを発しているわけではない。(僕の生徒さんは僕のライブをチェックしに来ることも多いので。) 一般論として、ミュージシャンに生徒が沢山いれば、ライブ会場が常に満席なのは当たり前の筈なのに、ご存じの通りそういう事があまり無いのが現状であり、ミュージシャン側もそれを仕方ない・・と感じている事が不思議な状況だと思うのだ。僕の若い頃の話は重複するのでここでは避けるとして、あの頃とあまりに違うのでギャップについて行けないってのが本当の所だ。
普通のサラリーマンのオジサンが何にも知らずにライブハウスに来て、ジャズを聴いて「なんじゃ?こりゃ?」となるのは致し方ない。楽しめればラッキーだけど、そうじゃなければリピーターには当然ならない。でも、そのジャズを学んでいる人は、これには当てはまらない。行くライブを厳選するのはよく分かるけど、最近は自分が演奏するためのジャムセッションでさえ閑古鳥が鳴く事が有るらしい。あれ?じゃぁ、みんな何のために勉強してるんだろう?これって、景気だけのせいにして良いのかなぁ・・と思う。
僕自身は、生徒さんがジャムセッションやライブをやる事を推奨しており、それが早く上手くなる事の秘訣だと考えている。と、同時に僕のに限定せず、沢山ライブを見に行きなさい・・と言う話はよくしている。僕自身のライブ情報はネットやメールを開けばあらゆるメディアを通して届いてる筈だし、大きなコンサートを除いてはレッスンの時間を割いてまでは宣伝する事は無い。実際にライブに来られる生徒さんは、それでも十分足を運んでくれる。折角の音を楽しむ「音楽」なのだ。強制してまで無理やり来て欲しいとは思わない。
一緒にやってる若手も集客でよく凹んでるし、僕が参加する色んなバンドでも、みんな副業でレッスンしてるにもかかわらず、お客さんの生徒率は非常に低い。この現状を僕一人で変えるのは不可能だし、時代と言えば時代のせいなのかもしれない。自分の師匠のレッスンとライブってのは、僕にとっては相乗効果が絶大だった。レッスンで学んだ事の実演をしてくれるのだから。もしかしたら、教則DVDとかもこの現状に一役買っているのかも知れない。自宅で何でも済ます事が出来る便利な世の中だからねぇ。
自宅で済ますと言えば、例えば映画。洋画なら、ハリウッドからスターがプライベート・ジェットで成田に飛んで来てフレンドリーに日本のファンと握手する。邦画なら、俳優が封切前に朝から晩までTVに出まくって「どうか劇場でご覧下さい。」を繰り返す。それほど、劇場に足を運ぶ観客が少ないという事だ。若い人は知らないかもしれないけど、僕が若かった頃、劇場は大きいものが殆どで、沢山有る席は奪い合いで、それに負けると2時間立ち見という苦行が待っていた。それが今では劇場は小さいし、話題作でも空席が目立つ。その状況とライブの状況って似てるんじゃないかな。
「俺は最高のアーティストで集客なんか気にした事ないぜ!」なんて言える人はほんの一握りだと思うし、多くの人が僕と同じ事を考えていると思う。口に出すか出さないか。まぁ、口に出せば「ただの愚痴」だと捉えられてカッコ悪くなるリスクもある。でも、こんな状況が続けば、いずれプロのライブは成立しなくなるし、その結果、教える人材だって内容だって良質のものは減少すると思う。ライブハウスで実際に行われている音楽家同士のリアルなやり取りではなく、生活のためにカラオケ教室の様な教え方に傾いて行くのは僕の本望ではないし、そういうのは、いずれ破たんすると思えるのだが、致し方なくそういう教え方をしている人だって既に居るのだ。僕だって、こんな状況が続けば他人事ではない。
これは、愚痴ではない。愚痴っている余裕はなく、将来の事(自分の生活だけじゃなく)を考えると恐怖さえ感じる。僕が猛練習して、良い演奏をすれば良いという単純な問題ではなく、それぞれのミュージシャンが必死で頑張っている中で、何も還元されていない実情はやはりおかしいと思ったのだ。先日書いたような音源の音質の劣化もそうだし、音楽好き&音楽をやる人が音楽を聴きに会場に足を運ばない事は、僕にとって由々しき懸案事項なのである。何か社会の歯車が狂って、色んな所に色んな形で表れているという気がしてならない。
前回書いた事の繰り返しになるけど、ライブに足を運びましょう。生音やその場の緊張感のヴァイブを感じて下さい。特にジャズを学ぶ人は、その場のリアルなやり取りを肌で感じて下さい。貴方の歓声や拍手、支払ったお金が音楽家に還元され、音楽家は更に良いものを作ろうというモチベーションに繋げます。少なくとも僕はそういう活動の中で気が付いた事を、沢山レッスンに導入しています。レッスン内容も常に進化しているのです。おそらく他のミュージシャンもそうだと思います。
でも、更に付け加えると、僕はただ、いつか良い日が来るのを待っている・・という性格ではないんだけどね。(笑)
誤解を生む事が多いのできちんと説明すると、何も自分の生徒さん達だけにこのメッセージを発しているわけではない。(僕の生徒さんは僕のライブをチェックしに来ることも多いので。) 一般論として、ミュージシャンに生徒が沢山いれば、ライブ会場が常に満席なのは当たり前の筈なのに、ご存じの通りそういう事があまり無いのが現状であり、ミュージシャン側もそれを仕方ない・・と感じている事が不思議な状況だと思うのだ。僕の若い頃の話は重複するのでここでは避けるとして、あの頃とあまりに違うのでギャップについて行けないってのが本当の所だ。
普通のサラリーマンのオジサンが何にも知らずにライブハウスに来て、ジャズを聴いて「なんじゃ?こりゃ?」となるのは致し方ない。楽しめればラッキーだけど、そうじゃなければリピーターには当然ならない。でも、そのジャズを学んでいる人は、これには当てはまらない。行くライブを厳選するのはよく分かるけど、最近は自分が演奏するためのジャムセッションでさえ閑古鳥が鳴く事が有るらしい。あれ?じゃぁ、みんな何のために勉強してるんだろう?これって、景気だけのせいにして良いのかなぁ・・と思う。
僕自身は、生徒さんがジャムセッションやライブをやる事を推奨しており、それが早く上手くなる事の秘訣だと考えている。と、同時に僕のに限定せず、沢山ライブを見に行きなさい・・と言う話はよくしている。僕自身のライブ情報はネットやメールを開けばあらゆるメディアを通して届いてる筈だし、大きなコンサートを除いてはレッスンの時間を割いてまでは宣伝する事は無い。実際にライブに来られる生徒さんは、それでも十分足を運んでくれる。折角の音を楽しむ「音楽」なのだ。強制してまで無理やり来て欲しいとは思わない。
一緒にやってる若手も集客でよく凹んでるし、僕が参加する色んなバンドでも、みんな副業でレッスンしてるにもかかわらず、お客さんの生徒率は非常に低い。この現状を僕一人で変えるのは不可能だし、時代と言えば時代のせいなのかもしれない。自分の師匠のレッスンとライブってのは、僕にとっては相乗効果が絶大だった。レッスンで学んだ事の実演をしてくれるのだから。もしかしたら、教則DVDとかもこの現状に一役買っているのかも知れない。自宅で何でも済ます事が出来る便利な世の中だからねぇ。
自宅で済ますと言えば、例えば映画。洋画なら、ハリウッドからスターがプライベート・ジェットで成田に飛んで来てフレンドリーに日本のファンと握手する。邦画なら、俳優が封切前に朝から晩までTVに出まくって「どうか劇場でご覧下さい。」を繰り返す。それほど、劇場に足を運ぶ観客が少ないという事だ。若い人は知らないかもしれないけど、僕が若かった頃、劇場は大きいものが殆どで、沢山有る席は奪い合いで、それに負けると2時間立ち見という苦行が待っていた。それが今では劇場は小さいし、話題作でも空席が目立つ。その状況とライブの状況って似てるんじゃないかな。
「俺は最高のアーティストで集客なんか気にした事ないぜ!」なんて言える人はほんの一握りだと思うし、多くの人が僕と同じ事を考えていると思う。口に出すか出さないか。まぁ、口に出せば「ただの愚痴」だと捉えられてカッコ悪くなるリスクもある。でも、こんな状況が続けば、いずれプロのライブは成立しなくなるし、その結果、教える人材だって内容だって良質のものは減少すると思う。ライブハウスで実際に行われている音楽家同士のリアルなやり取りではなく、生活のためにカラオケ教室の様な教え方に傾いて行くのは僕の本望ではないし、そういうのは、いずれ破たんすると思えるのだが、致し方なくそういう教え方をしている人だって既に居るのだ。僕だって、こんな状況が続けば他人事ではない。
これは、愚痴ではない。愚痴っている余裕はなく、将来の事(自分の生活だけじゃなく)を考えると恐怖さえ感じる。僕が猛練習して、良い演奏をすれば良いという単純な問題ではなく、それぞれのミュージシャンが必死で頑張っている中で、何も還元されていない実情はやはりおかしいと思ったのだ。先日書いたような音源の音質の劣化もそうだし、音楽好き&音楽をやる人が音楽を聴きに会場に足を運ばない事は、僕にとって由々しき懸案事項なのである。何か社会の歯車が狂って、色んな所に色んな形で表れているという気がしてならない。
前回書いた事の繰り返しになるけど、ライブに足を運びましょう。生音やその場の緊張感のヴァイブを感じて下さい。特にジャズを学ぶ人は、その場のリアルなやり取りを肌で感じて下さい。貴方の歓声や拍手、支払ったお金が音楽家に還元され、音楽家は更に良いものを作ろうというモチベーションに繋げます。少なくとも僕はそういう活動の中で気が付いた事を、沢山レッスンに導入しています。レッスン内容も常に進化しているのです。おそらく他のミュージシャンもそうだと思います。
でも、更に付け加えると、僕はただ、いつか良い日が来るのを待っている・・という性格ではないんだけどね。(笑)
欲がないというか、「そんなに」うまくならなくても別にいいのよねー、みたいな。
例えば、「自習に来て質問してもいいよ。」と言っても来る子はほんの一握りです。自分で言うのも何ですが、「先生を自由に使えるのにもったいないな~」と思っています。
恐らく彼らは、自分から一歩踏み込むという概念がないのでしょう。
「英会話教室に通えば英語が話せるようになる」
「料理教室に通えばみるみる料理がうまくなる」
「スイミングスクールに通えばあっと言う間にタイムが縮まる」
こんな発想なんじゃないでしょうか。
教室で習った事を基に一歩自ら踏み込んで、色々試してみるって発想が無いんでしょう。
要するに「能動」ではなく「受動」なんですよね。教室に通ってるってことで満足してるんです。これでは何事も向上しませんよね。
「時代」なのかもしれませんが、いつの時代でもこういう意識の差ってあったんじゃないでしょうか・・・。
これをもって、何かする!という訳ではないのですが、政治から何からひっくるめて、今の社会全体が、僕が若い頃持っていたビジョンと違う方向に進んでしまい、生活する事も夢を持つことも困難で、将来に不安というか恐怖さえ感じてしまいます。
ただ、大好きな音楽を守りたいという共通の想いが有るなら、ちょっと考えませんか?という投げかけです。
ただ、教えられている生徒さんの側にも色々な事情や考えが有るだろう・・ということも想像できますので、これはあくまでミュージシャンや教える側の意見だと言う事もご理解下さい。
私は、神戸である先生からレッスンを受けていますが、とってもそのいまの一般的な現況に同じ思いをもっています・・と、同時に「それはあかんやろ?」とも思います。
中路さんのツィッターからここにきました。
私の父は、他界してもう9年になりますが、宮地さんのアルバムを持っていたので、ちょっとコメントを書きたくて。
私の師事している先生も、バークリーでガゾーン氏に師事されていたそうですが、宮地さんとは、重ならない時期だったようですね。
貴方のコメント、それから僕のアルバムを大切にして頂いてたお父様に感謝いたします!
僕は、上手くなりたくて、色んな人のライブを見に行きました。レッスンを取る前は本当に良いプレーヤーなのかが大事なので、その人のライブはチェックしました。レッスンを取り始めても、レッスンでやってる事を実践しているのかが知りたいので、師匠のライブは欠かさずチェックしました。
全て自分の上達のためで、師匠の演奏が好きだから、レッスンを取っていたんです。(ちなみにガゾーンって、演奏は大好きなんだけど、教え方がテキトーでかなり困惑しましたが。。笑) だから、僕が自分のライブに来るように生徒に強要するのは変な話だと思うんです。義理で来てもらっても・・と言うのも有るし。師匠のライブに行くのは本来、僕がそうだった様に自然な流れの筈だから。今の人達は「情報」だけが欲しい様な気がします。なるべく家を一歩も出ずに。
ジャズで生計を立てるのは難しいです。でも、プロになる前はジェリーをお手本にして、良いライブと良いレッスンをすれば、決して不可能な事ではないと自信を持ってその道に入りました。でも、こんな時代になって困惑しています。20年ほど前の話ですが、ジェリーのライブ会場で彼の生徒達に沢山会って、「今レッスン、何やってるの?」なんて情報交換するの楽しかったな。
今、素晴らしい若手が日本にも沢山出て来ています。彼らがジャズ界をもっと面白く活性化してくれることを祈ってます。僕も勿論、頑張りますけど。少し諦めモードがミュージシャンにもお店の方にも有るのが気になります。夢を持ちたいですね!
個人的には先生のライブには来ないと思っていますよ。(僕も教えているけど)
自分も一応業界人なので招待されていったライブで足が勝手に出てきてしまうことなんて良くあるし。
要は感動したいので、フレーズが簡単に追えたり、分かり切ったリズムばっかりとか、リズムが平たかったりすると飽きますね。
自分も含めて日本人でリズムが太い人(4ビートも8ビートも、何でも)はごく僅かだから、普通のライブには行かないです。
日本人だったら、ドラムが山木秀夫、渡嘉敷祐一クラス、SAXは小池修クラス、なら万障繰り合わせて行くけど。
頑張ってください
ライブハウスで良い音楽が聴ける確率は少ないと思います。他にも治安が悪化してもいます。また、DVDやブルーレイのPVや音楽専門番組も昭和の時代とは違って存在しています。
だが、一方で苦学生が多いとも耳にします。学校と仕事(バイトも含む)で一日が終ってしまう学生に対して自宅から遠く離れた町のコンサートに赴くのは難しいと思います。但し、音楽で生計を立てていくのを前提に音楽方面の学校に学びにきているのであれば学校以外でも音楽に接して実力を高めないと厳しいと思います。
過去にもローリングストーンズのライブを聞きに行きましたが、まるでクラシックコンサートのように座り続けておかないといけなかったのでイマイチ、楽しめなかったので自宅でのんびりと聞きたいと思いました。
平日21時まで残業している人間とか普通で、多いと思うけど、翌日だって8時半から仕事が控えているとして、そこからライブに足を運べるタフな人って少数派じゃないでしょうか?
ただの思い付きですが、そんなに言うなら例えば生徒さんはMC¥500円で聴けるシステムとか無理なのでしょうか?
それで1人でも2人でも客が増えれば、もうちょっとライブの場の賑わいもまるで違うってレベルでしょう。
月の限られた小遣いに優先順位を付けて使っている身にとっては、そこまでの電車賃だって足枷に感じられるんです。¥1500+飲み物+電車賃とか払うなら、欲しいCDだっていっぱいあるんです。
僕も、決してお金に凄い余裕が有るわけではないので、面白そうなライブに限定して行くようにしています。海外に比べてチャージも高いのは事実ですし、最終的に支払う金額がもう少し安ければなぁ・・とは、リスナーの立場で正直思うところでもあります。
ミュージシャン側のスキルを上げる事は当然の事として、お客様が気軽にライブに行けるシステムは常に考えないといけない事でしょうね。ライブハウスも営業時間外にレッスンを実施して、そこの生徒は割引するっていうシステムの所も有るようです。
まぁ、僕自身は疑問に感じただけで、僕一人で何が出来るかっていうと、大した事は出来ないのですが、こうして色んな意見が聞けたことは、各方面にとって良かったんじゃないかと思います。
僕も勉強します!