3月4日、山口県漁協は、祝島支店に対し、漁業補償金を受け取らせようと、祝島で会議を開こうとしていました。
しかし、祝島島民や上関原発反対運動をしている一般市民に行く手を阻まれ、またもや上陸から4~5mで追い帰されました。
以下は、祝島島民の会のブログより結果報告です。
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祝島支店総会の部会の結果
http://blog.shimabito.net/?eid=1061854
本日開催予定だった、上関原発計画にかかる漁業補償金の配分についての山口県漁協祝島支店の総会の部会の結果についてお知らせいたします。
まず結果からお伝えすると、昨年8月のときと同様に祝島島民を中心にした多くの人たちの抗議の声により、県漁協幹部は祝島の船着き場から先には進めず、総会の部会は開催されませんでした。
参考リンク
漁業補償金の配分案についての祝島支店の総会の部会が開催されます:2013年8月2日
http://blog.shimabito.net/?eid=1061830
総会の部会の結果について、お知らせいたします:2013年8月2日
http://blog.shimabito.net/?eid=1061832
今回の件も含め、そもそもの原因は山口県漁協が祝島の漁業者の意思及び権利を無視してきたことにあります。
祝島漁協時代の決議を決議を無視し供託されていた補償金を勝手に引き出したことに始まり、残り半分の補償金も勝手に受け取ったこと、「上関原発計画にかかる漁業補償金については今後は総会の部会の議題にしない」という祝島支店の決議を無視して補償金の問題を総会の部会に議案として提案したこと、規約に反した総会の部会の運営、補償金の配分案を祝島の漁業者が関わることなく策定したことなど主な点でもこれだけあり、さらに細かい点を数えれば枚挙にいとまありません。
県漁協はこの結果と島民らの声を真摯に受け止め、これまでの自身の不当なやり方について反省し、これ以上祝島の中に混乱と対立を持ち込むような真似はしないようにするべきです。
また今回の結果については、島民の抗議の意思はもとより、島外からも多くの賛同や応援の声をいただいたこともあります。
そのことについて島民の会として感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。
本当にありがとうございました。
ただ今回、県漁協が総会の部会の開催を通知してきたことについては以下のような経過があります。
12月末時点での祝島支店の運営状況が報告される場で、昨年以上の赤字の見込みが報告される
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推進派の漁業者から、赤字補填のための漁業者の負担金を払うためにも補償金の受け取りを、との声が出される
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祝島支店運営委員長がそれを県漁協に報告
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県漁協は「祝島の漁業者からの要望」という名目で総会の部会の開催を通知
祝島支店は近年、水揚げの減少や魚価の低迷、漁業者の高齢化と後継者の不在等が重なり赤字決算が続き、その対応として2011年度は8万円以上、2012年度は13万円以上の負担金が正組合員一人あたりに対して求められました。
祝島に限らず瀬戸内海には多い個人経営的な漁業形態や組合員の高齢化などを考えれば、この負担は決して小さいものではありません。
そして今回の結果とはまた別に、今年3月末で区切りとなる祝島支店の2013年度決算は昨年以上の厳しい状況が予想されています。
総会の部会中止は運動のひとつの大きな結果ではありますが、厳しい見方をすればある意味先延ばしと言えなくもなく、県漁協の不当なやり方への抗議や糾弾とはまた別に、根本的な部分での解決の必要性があるように思われます。
祝島島民の会blog
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祝島島民の会ブログの画像より
山口)漁業補償金巡る会合、4度目の中止 祝島(朝日新聞、動画有り)
http://www.asahi.com/articles/ASG345TR8G34TZNB024.html
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