2011年3月11日の東京電力福島第一原発(核発電所)の過酷事故の直後から、
少なからぬ人々が、
「3・11は日本社会の地肌を照らし出した」
「3・11は815の意味をもう一度考えなおす契機になった」
「原発に依存しない社会ってなんだろう」などと提起してきました。
その粘り強い思索と行動は、続いています。
今回は、浅野容子さんによる山田真さんの本の紹介を掲載します。
浅野さんは、福島県葛尾村から山口県に避難・移住されています。
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棄民の歴史の警告
山田真著「水俣から福島へ」の紹介
浅野 容子(山口県避難移住者の会)
国策によって切り捨てられきた棄民の歴史は、東京電力福島第一核発電所の事故に始まったことではなかった。
水俣病との共通点は早くから指摘されてきたが、小児科医の山田真さんはそれ以前の原爆、ビキニ水爆実験、森永ヒ素ミルク…にさかのぼって、被害者を切り捨て、その事件をなかったことにしてきた国の姿勢を厳しく問うてきた。
「これ以上、人を切り捨て続けると、この国は滅びる」と警告している。この本が出たのが2014年10月、すでに一歩も二歩も破局への道に踏み入っているとしか思えない状況に、当事者の一人として悔しい、歯がゆい思いに押しつぶされそうだが、忘れないでいてくださる方々はまだまだいらっしゃる、忘れないために、それぞれの力を出してくださっている方々もいらっしゃるーそのことが希望につながっています。
立ち止まる。考える。生きること。私たちのこと。
「シリーズここで生きる」の一冊。
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