さて、事件勃発の翌朝6時頃…。
ミニログで寝ている私を夫が起こしに来た。
「ノラが来てるんだけど…母さん、どうしよう…」と夫。
どうやら、昨日のことを気にしているのはオジサンの方で
ノラの方は早朝から雨が降っているにもかかわらず
いつもと変わらずご出勤のようだ。(笑)
もう二度と来ないのではないかと思っていただけに
やれやれ…まずはひと安心。
母屋に行ってテラスを覗くと
いつものようにご飯待ちをしているノラの姿があった。
昨日の今日なので、こっちは複雑な心境だが
当のノラはどう思っているのか…表情からは読み取れない。
「ボクを怖がるかもしれないので、母さん餌やって!」と
昨日の一件で今まで築いてきたノラとの信頼関係に
少々自信を失いかけているオジサン。
気の毒に…(笑)
「あ、オバサン!ご飯はまだですか? ボク、待ってるんですけど…」
ノラくん、アンタ…昨日のことはもう忘れてるの?
「エッ? 何のことですか? 昨日…? 何かありましたっけ…」
そんな表情にしか見えないノラにゃんこ。
人間と違ってネコは昨日のことさえ覚えてないのだろうか…。
もし、本当は覚えていてこの態度だったら
こりゃあ、ノラの方が一枚上手だわ~。(笑)
そんなことを思いながら、朝ごはんをあげようと網戸を開けると
やはり警戒して2~3m離れて行ってしまったが
カリカリを入れた食器を置いて網戸を閉めると
私たちの様子を見ながら徐々に近づいて来て食べ始めた。
多少はノラも気にしているのかも知れない。
この日は食べ終わってもテラスに居て
玄関マットで寝そべったり、チュンチュンを追い回したりして
いつもと同じような姿を見せていたので
あ~、やっぱり何とも感じていないんだな、昨日のことは…
そう思って安心して私は家路に着いた。
オジサンには「くれぐれもノラとは仲良くね…」
「絶対に大きな声を出しちゃダメだよ」と言い残して…。
「わかったよ!淡々とご飯だけやるから…」と夫も言っていたが
どこかに一抹の不安は感じてはいた。
その夜、夫からラインが入った。
「夕飯をやる時、近づいて来るなり食器に猫パンチを喰わされた!」
「やっぱり戦闘モードで立ち向かって来た!残念無念!」
「凶暴な態度を寛容するのはボクにはできない…」
「しばらく餌やりをやめてみる」と書いてあった。
どうやら、またやり合ったらしい。(笑)
あ~あ、何でそうなるの…?
その翌日、また夫からラインが…。
「この弱き小動物に対しては、カリカリを黙ってそ~っと置くだけにする」
「やっぱり急に餌やりをやめるのは、ボクにはできない…」
「しばらく離れて、静観してみるよ!」とあった。
オジサンも葛藤しているようだ。
さて、その後どうなったのか…私は知らない。
相変わらずノラは来ているようだが
二人の関係に変化はあったのか、なかったのか…。
この続きは明日の夕方、私が山に行ってから…ということで。