ここ数日、山でも日中は厳しい暑さが続いているが
すでに立秋も過ぎ、こうしてお盆近くにもなると
さすがに山の朝夕は市内に比べると涼しく
少しずつ秋の気配が感じられるようにもなって来た。
ほぼ夏枯れ状態の悲惨な山庭で
いち早く秋を感じて咲き出したミソハギ。
その涼し気な紫色の小花が
ほんの一瞬、夏の日差しの暑さを忘れさせてくれる。
涼し気と言えば、この白いホタルブクロ。
仲間はとっくに姿を消したのに
なぜかこの子だけ…ひっそりと
葉陰に隠れるようにして、今もなお咲いている。
ミソハギと競うように咲き出した
カクトラノオの花は藤色
八重のムクゲの花は水色
大輪のムクゲはほんのり青みがかった白色
大株のホスタは淡い藤色
メドウセージは濃い青色
そしてヤブランは薄紫色…と
この季節の花の色は涼しげな色合いが多い。
柏葉アジサイのほんのりしたピンク色も
つるバラのバレリーナの淡いピンク色も
程よく力が抜けていて暑苦しさを感じさせない。
唯一暑苦しいと言えば…この黄色いダリア。
でも、小振りでさほど目立たないから…ま、いっか…(笑)
それよりもっと暑苦しいのが、ここに居る。
見て!この、とっ散らかった食べ方!(笑)
ノラくん、もっとキレイに食べられないの?
「だって、ボク、メッチャお腹が空いてるんです!」
そうかも知れないけど…こぼし過ぎだよ。
「せっかく美味しく食べてるのに…オバサン、うるさいです!」
だって…あんまり汚いから…。
「はいはい…こぼれたのを食べればいいんでしょ!」(笑)
「こうやって、食べれば…文句無いでしょ!」
何か、しぶしぶだけど…そう、それでいいのよ。
「じゃあ、続きを食べよっと!」(笑)
待って待って、まだご飯がこぼれてるじゃない!
あれ、ノラくん、もう帰るの?
「あんなにうるさく言われたんじゃ、食べた気がしません!」
でも、ほとんど食べたじゃない?(笑)
「ボクのこと、暑苦しいとか何とか言ってましたけど…
オバサンのお節介の方がよっぽど暑苦しいです!」
えっ、暑苦しい…?そうかなぁ~。
「ボクがどんな食べ方をしようと、ボクの勝手ですから…
ボクのことは、もう放っといて下さい!」
そう捨て台詞を吐きながら、ノラにゃんこは帰って行った。
確かに、そうかも知れない。
良かれと思ってやったことが暑苦しいと言われるなんて…。
オバサン、少々お節介が過ぎたようだ。(笑)