いやはや全く便利な世の中になってきたものだ。
エッ！何が？…かと言うと
今、東京上野の東京藝術大学美術館で開催中の
そのスペシャルコンテンツに「ロボ鑑賞会」と言う
遠隔操作ロボットを活用し、障害や距離、時間などの制約により
会場に直接訪れることが難しい方々を中心に
この展覧会に興味を持つすべての人を対象にした
リモート鑑賞会を実施しているのだ。
つまり、自宅に居ながらにしてこの展覧会を鑑賞できるという
まさにwithコロナ時代ならではの新しい試みだが
その概要についての紹介動画がこれ…。
Robot Viewing
このロボ鑑賞会は、個人でもグループでも無料で参加可能で
オンライン上で会話を楽しみながら
会場にいるロボを自由に動かし作品を鑑賞することができる。
フムフム…何だか面白そう…ということで
昨日、事前予約をしていた娘に誘われて私も参加してみた。
この特別展はNHKのEテレで放送されている
「no art , no life ～今まで見たことのない芸術に圧倒される５分間～」
という番組で紹介された人々の作品が展示されている。
もともとこの番組のファンだった娘は
是非観に行きたいと思っていたらしいのだが
コロナ感染拡大のこの時期に東京に行くのは無理…と
諦めていたところに、このロボ鑑賞会を知り
一も二も無く申し込んだという訳だ。
さて、その初めてのRobot Viewing 体験だが
いやぁ～実に面白かった！(笑)
いったい何が面白かったかと言うと…。
こちらは自宅のパソコンの前に居て
遠隔リモートで会場のロボットの動きを操作しながら
ロボット端末のカメラが撮影する映像を通して作品を観るのだが
その遠隔操作が思ったより難しい…らしい。
らしい…というのは、実際操作したのは娘だからだ。(笑)
直進、後退、左折、右折の方向矢印を押しても
手元の操作と映像とのタイムラグがあり
なかなか思ったようには動いてくれないのだ。
おまけに現地の会場には実際のお客さんも多く居るので
その間を縫ってロボットを動かさないといけない。
下手するとぶつかってしまう。
まずはこのロボットの遠隔操作に慣れるまでが大変で
それがゲームみたいで実に面白かった。(笑)
肝心の展示されている作品は
さすがにどれも素晴らしい…の一言だった。
欲を言えば、会場でより身近に感じてみたかった。
でも、リモートでも会場の雰囲気は十分伝わって来たし
あたかも行ったような気分に浸ることができた。
会場に来ていたお客さんの中には
ロボットに映し出されたこちらの映像に向かって
手を振ってくれた方もいたりして
そんな思いがけない交流も面白く感じた。
コロナの感染拡大でお盆の帰省や大勢での会食など
今まで通りに行かないことも確かにあるが
その一方で今回のロボ鑑賞会のように
今までに無い新たな取り組みも生まれて来ている。
物は考えようで…
これもコロナがもたらした副産物だと思うと
まさに「禍福は糾える縄の如し」…
まんざら悪いことばかりじゃなさそうだ。
「災い転じて福となす」ということわざもある。
こういう時こそ、何ごともプラス思考で考えないとね！
「そうそう、ボクもそれがいいと思います！」
おや、ノラくん。来てたの？
「オバサン、先日はすみませんでした。」
エッ！何が…？
「オバサンのこと、うるさい…なんて、失礼なこと言って…」
あ～、汚い食べ方を注意したことね。
「ボク、あれからねぐらに帰って考えたんです。」
何を考えたの？
「オバサンはボクのためを思って、うるさく言うんだって…」
そ、そこまで考えて言った訳じゃないけど…。(笑)
「だからボク…これからはお行儀よく食べようと思います！」
な、なるほど…素晴らしいプラス思考だね。(笑)
「だって、禍福は糾える縄の如し…ですから」
え～っ、ノラくん、そんな難しい言葉…よく知ってるね。
「災い転じて福となす…もありますから！」
ノラくん、意味わかってるの？(笑)
「さあ、どうでしょう～。フフ…」(笑)
何を考えてるのか、よくわからないことも多いノラにゃんこだが
どうやら、プラス思考なのは確かなようだ。(笑)
でも、それが逞しく生きる秘訣なのかも…。
