ある日のノラにゃんこ…。
「ボク、凄いもの見ちゃったんです…!」 エッ! 何なに?
「オバサン、知ってました?」 何を…?
「チュンチュンが餌台に…」 うん、餌を食べに来てるよね!
ヤマガラとか…シジュウガラとか… めっちゃ可愛いでしょ?
「いえ、そうじゃなくて…凄いんです!」 は? 何が…?
「チュンチュンが逆さにぶら下がっているんです!」 あっ! ホントだ!
「チュンチュンは凄いです!とてもカッコいいです!」 そ、そうだね~。
「ボクもあんなふうに、カッコよくなろうと思います!」
え~、どうやって?
「こうやって、チュンチュンを待って…」 待って…どうするの?
「カッコよくなる方法を教えてもらうんです!」
え~!? 教えてくれるかなぁ~…。
「やっぱり、ダメですか…? 教えてはもらえませんか…」
う、う~ん…無理だと思うよ…!
「だったら…これしかありませんね!」 エッ!どうするの?
「チュンチュンみたいにカッコよくなるために…」 何か、嫌な予感…。
「しっかりご飯を食べて体力をつけるんです!」
「だから、早く…ご飯をお願いします!」 やっぱ…そこ?
やれやれ…結局そういうことになるんだぁ~。
「ボクは…こうやって…ご飯をいっぱい食べて…」 食べて…どうなるの?
「チュンチュンみたいに…カッコよく…」 なれるかなぁ~?
「あ~美味しかった! ごちそうさま~」
ペロッと舌なめずりしちゃって…それで、カッコよくなれそう?
「ご飯のあとは、こうやって寝ないと…」 え~っ! 寝るの?
「ハイ! よく寝ないと、カッコよくなれません」 そ、そうなの?
「だって、寝る子は育つ…って言いますから…」
・・・座布団一枚!(笑)
でも、カッコよく育つ…とは言ってないと思うけど…。