前回のブログ更新の翌日29日の夕方に
山荘に着いた私を出迎えてくれたノラにゃんこ。
「あ、オバサン!また来たんですか…」
あら、ノラくん!だいぶ傷が治ったみたいだね!
でも…ちょっと痩せたんじゃない?
「そんなふうに見えますか?」
あ、いや…そうでもないか…。気のせいかな?
「そうですよ、気のせいですよ…」
「だってボク、さっきもご飯いっぱ~い食べて…」
「こうやって、グ~タラ寝てるんですから…」(笑)
そ、そうだね…。最近よく寝てるね。
「オジサン、ご飯はまだですかぁ~?」
エッ!さっき食べたんじゃなかったの?
「あれは晩ご飯!これは竹輪…ですから!」(笑)
なるほど…竹輪はご飯じゃないと…。
でも…相変わらず食欲はあるみたいで、良かった!
その翌日の土曜日も朝早くから
「あ、オバサン、やっと起きましたか…」
ノラくん、早いね!
「早くないです…もう、7時ですよ!」
「オバサンは寝坊助ですね!」
す、すみません…。
「もっと早く起きないと…ご飯は無いですよ!」
エッ!そうなの?
「ボクは早起きだから、ご飯を貰えるんです!」
もう、朝ご飯は貰ったんだよね?
「でも、こうやってお利口に待ってたら…」
「ホラね!オジサンがお替わりをくれるんです!」
「わ~い!今度は牡蠣飯だぁ~」
「…ね!早起きは三文の徳でしょ?」
なるほどね!そうやって、上手くやってるんだぁ~(笑)
「ボク、もっと食べたいんだけど…」
「オジサン…もうダメですか?」
返事が無いね。
「仕方がない…帰るとするか…」(笑)
帰る途中で私の車に近づいたノラにゃんこ。
「この車は、オバサンのですね…」
そうだけど…それが何か?
「いや、別に何も…。ちょっとボクのしるしを…」
エッ!マーキングはやめて!(笑)
「もう遅いです!後の祭りですから…」(笑)
え~っ!そんなぁ~。
「さて、今日はどっちへ行こうかな…?」
「そうだ!ここにもしるしを…」
あ~あ、好き勝手に縄張りを広げてる…。
結局、朝ご飯にカリカリと牛乳、お替わりに牡蠣飯
そして竹輪…と、たらふく食べたノラにゃんこ。
さすがに昼は来ないかと思っていたが
ちゃっかり昼過ぎにやって来た。(笑)
「オジサン、いつもありがとうございます!」
おやおや、オジサンにはずいぶん礼儀正しいんだね!
「そりゃあそうですよ!オバサンはご飯をくれないけど…」
「オジサンはご飯をくれるから…特別なんです!」
やっぱりそうか…ノラの命綱だもんね!
それはそうと…ノラくん、耳の後ろの丸い黒いものは何?
「エッ!何?どこですか?」
ほら、耳の後ろの…。もしかして、ダニじゃない?
「え~?ボク、知りませんけど…」
もし、マダ二だったら、大変だよ!
そんなこと言われても…。
ボク、元気ですから…問題ありましぇ~ん!(笑)
ノラにゃんこは気にせず完食して
今度は寄り道もせずにさっさと帰って行ったが
ホントに大丈夫なのだろうか…?
心配になった私はマダニとノラ猫について
ネットでいろいろと調べてみた。
すると、怖いことがたくさん書いてあった。
マダニは草むらに潜んでいて
犬猫などの動物の皮膚に寄生して血を吸うという。
そしてマダニが媒介する様々なウィルスで
命を落とすこともあるという。
中にはSFTS(重症熱性血小板減少症候群)のように
人にも感染して死に至るケースもあるらしい。
おおっ怖っ!
そう言えば、ノラはケガしてからよく草むらで寝ていた。
その時にマダニが寄生したのかも知れない。
もしそうだったら、えらいこっちゃ!
さて、どうしたものか…。
動物病院に連れて行ければいいのだけど
未だに人を警戒するノラにゃんこなので…到底無理だ。
自力でダニを獲ってやることもできそうにない。
何か、他の方法はないかなぁ~などと
あれこれ思いながらノラが来るのを待っていた。
ところが、その日はもう姿を現わさなかった。
(朝と昼に、たくさん食べたからお腹いっぱいなのかも…。)
そう思っていた。
翌日、日曜日は朝から雨が降っていた。
(今日は雨だから、来たくても来れないよね。)
そう思っていた。
(でも、昼頃には雨が止んだのできっと来るはず…。)
そう思っていた。
でも、この日は一日中姿を見せなかった。
(あれ、おかしいな…どうしたんだろう?)
(さすがに明日はお腹が空いて、朝から来るよね。)
そう思っていた。
ところが、翌日の月曜日も姿を現わさない。
私は夕方、心配しながら山荘をあとに自宅に帰った。
「ノラが来たら連絡してね!」と言い残して…。
その後オジサンから来たという知らせが無い。
いったい何があったのだろう?
また、大ケガをして来られないのか…。
あるいは恐れていたマダニ感染症のせいで
体調を崩しているのだろうか…?
どうしても悪い方へ悪い方へと考えてしまう。
最後にノラにゃんこの姿を見たのは土曜日の午後だから
それからもう丸3日も経っている。
緊急事態の第二波が来たのかも知れない。
食いしん坊のノラにゃんこが
お腹を空かせてなければいいのだけれど…。
あれこれ心配は尽きないが、私たちには待つことしかできない。
再び元気な姿を見せて欲しいのだが…。