ユズだと思い込んでいたが実はカラタチだった木の
葉っぱがすっかり黄色くなり落葉し始めた。
葉を落とし、鋭い棘がむき出しになった枝の間から
黄色く色づいたカラタチの実が姿を現わした。
ユズじゃないのは正直悔しいけれど
香りは良いと聞くので、仕方がない…ユズの代わりに
冬至に露天風呂に浮かべてカラタチ湯で楽しむとするか。
そのカラタチの木の横の大きな柑橘類。
甘夏みかんか八朔かまだわからないが
だんだん黄色く色づいてきた。
余りにも大きな実の重さに耐えかねて
枝がずいぶんしなって垂れ下がっている。
数えてみると全部で14個も成っていて
ビギナーズラックなのか、初成りにしては上出来だ。
「今日のボクのご飯も、上出来です!」
あ、そう。ノラくん、良かったね!
「でも…何か、いつもより少ないような気がします。」
そう?気のせいじゃない?(笑)
「いいえ、絶対に少ないです!気のせいじゃないです!」(笑)
そうか…ノラくん、気がついちゃったんだ。
「だって…あっという間に無くなっちゃいましたから…」
でも、ノラくん、ダイエット中だから…。
「いくらダイエット中でも、これじゃああんまりです!」
そこを何とか、全集中で我慢しないと…。
「オジサ~ン、もう少しどうにかなりませんかぁ~」
やれやれ…ダメだ、こりゃ。(笑)
「やったぁ~!大好きな牛乳をゲット!」
ノラくんの粘りにオジサンが根負けしたようだ。(笑)
「あれっ!もう無くなっちゃった…」
「まだお腹いっぱいになってないんだけど…」
え~っ!まだ欲しいの?
「でも、ここはひとつ全集中で我慢しますか…」
そう、それがいいと思うよ。
全集中するタイミングが遅すぎると思うけどね。(笑)
ダイエットの辛さはオバサンもよくわかるけど
辛いのはノラくんだけじゃないよ。
お腹を空かしたノラくんにご飯をいっぱいあげたいのに
量を減らすのはオジサンだって辛いと思うよ。
「えっ!そうなんですか?」
そうよ、ノラくんのメタボを解消するために
オジサンも全集中でご飯の量を少なめにしてるんだよ。
「そうか、オジサンも全集中で…」
そう、心を鬼にして…。
「可愛いボクのために…頑張ってくれてるんだぁ~」
えっ?…ちょ、ちょっと待って!
可愛い…なんて、誰も言ってないけど…(笑)
ノラにゃんこのダイエット生活はまだ始まったばかり…。
ここしばらくは辛い日々が続きそうだ。