私がポルトガルを訪れたメインイベント、お店の前夜祭の時、Rui Velosoさんはゲストとしていらしていてその時に彼の曲に日本語の歌詞を付けたものを歌わせて頂いたところ、とても気に入ってくださったんです。
そこで、日本でも歌ってもいいか、もしレコーディングする時があったら歌ってもいいかって聞いたら、レコーディングするならウチで録ればいいよ、と言うお返事が帰ってきてビックリ。。
聞くところによると彼のお家は素晴らしい豪邸らしく、敷地はここから向こうの山の・・・とかいう規模で、広ーいお家の何棟か隣には自分のレコーディングスタジオがあって色んなミュージシャンが訪れてそこでレコーディングした、今もしているらしいのです。
でもまぁ、そんな席での会話なので適当に聞いていましたが、Ruiのお友達でもあるVanessaは絶対実現する!!と、、、。何度かお家へ招かれたことのある彼女は大興奮。
で日にちは変わってコンサートの打ち上げの席で"明日2時くらいにおいで~"、と結局本当に録ることになったのです。
そうなんですが、、翌日の日曜日、お店のランチタイムはパゴージ・フェジョアーダの日ってことで予約がいっぱい、、、Vanessaはとにかく働かないといけないから夕方にしてもらおう、ってことでメールでメッセージを送り眠りについたのが8時。
で、目が覚めたのが13時!!!
ぎゃーーーっ!!!!!
と飛び起きた彼女はパニック、、11時に起きるつもりだったみたい。
で、彼女は私に"Norie!!今すぐパッキングして!!"と。。
私は月曜の朝6時のフライトなので、4時過ぎには空港へ行かないといけないから日曜日は寝ないでそのまま行こうと話していた、Ruiさんのお家に行ったら長くなるかもしれないからお家に戻らない事も考えて~というのです。。
えーーーーっ?!??そんな急に言われても!!!!
でもどうしようもない、私1人で行動することは出来ないんです。とにかくパッキングをしたのですが、、日本に帰って気づいた忘れ物は数知れず、、。でもきっとあのお家では見つからないだろうな、ってことで諦めました(苦笑)
バタバタとお家を出て、家族もみんなでお店へ。みんなでフェジョアーダを食べるんです。
でもそういう予定のあれこれも、ポルトガルへ行ってから最後の日まで前もって聞かされることはなく、その日にその日の予定が決まっていく~という、これがポルトガルスタイル?!ラテン文化スタイルなのでしょうか(笑)
お店では本当はパゴージをしたかったのだけれど、パーカッショ二スト達が出払っていて結局弾き語りのMarceloさんが1人で演奏されていました。
ポルトガルにはブラジル人も多く住んでいて、日曜日にパゴージをしているお店も多いんだそうです。なので、人気のあるミュージシャンはもちろん早くにスケジュールが決まってしまってるんだとか、その辺は日本も同じですね。
Marceloさんだけは最初にブッキングしていたみたい。彼は本当に素敵でした!
ブラジル人の彼は自分で色んな曲も作っていて、アレンジもしているらしく、声もギターも本当に素晴らしかったです。
日本でもぜひ聴きたいい人でした。素晴らしさがポルトガルのカオリーニョ?!、、うーん違うけどそんな感じ(笑)
バタバタバタから少し落ち着いた頃、お店のスタッフでもあるパーカッショ二ストのJeff、弾き語りのRodorigoがパンデイロとトライアングルで参戦。ブラジル人ってホンマ誰でも出来るん?って思わされるくらいエエ感じでした。トライアングルって難しいんですよ、本当に。
そうこうしているうちに時間は過ぎ、、Ruiさんとの約束はちゃんと夕方になったらしく案外のんびりとしていたので、ようやくこの時とばかりにお土産を買いにスーパーへ行けることが出来たんです。
でも時間がなくてホント思ってた物が買えなかったのが残念。
と言いながら頼まれていたポートワインはGETしましたが、さてさてイケてるやつなのかどうでしょう。。。
さてさて、、前日の打ち上げが終わったのが朝の7時。
Ruiさんもどれだけ飲んだかわからないくらい召し上がっていたのでかなりお疲れだったみたい。夕方5時くらいにようやく起きた、との連絡があり、、、。結局お家に伺ったのは夜7時くらいかな。
お家は本当にすんごい豪邸でした!!!!
お出迎えにラブラドールが2匹。
ご挨拶もそこそこに、オペレーターが帰るので録るならもうスタジオへ、、って事で違う棟にあるスタジオへ。
これまた大きなミキシングルームに大小のレコーディングルームが、、。
その一つに通されて、さっさとセッティングされ、ちょっとテストしてはいどーぞ!って感じで(笑)
オペレーターさんはあっという間にCDRを焼いてくれて、次の仕事へと帰って行ったのです。
で、Ruiさんは
はい、じゃあ飲もうか、、って(笑)
広いキッチンでチーズのあれこれとオリーブ、ハムと、赤ワインを。
遊びに来ていたピアニストのManuelさんと一緒に4人で酒盛りが始まったのです。
そう、レコーディングっていうメインはこれだったのか?!(笑)
そこからは何本空くんだ?!という赤ワイン。
でも本当に思った。体格が違う。RuiさんもManuelさんも大柄でオペラ歌手みたいな胸板の厚さ。喋るときももちろんお腹から話してるのですんごい響くし、こりゃ、お酒の分解度も違うよね、って。肉も食べるよね、って。
どんどん空くワイン。
気分良くなっていくRuiさん。
ブルース好きな彼はギターでセッションしようとばかりに弾き始めた。私にも促す、、でも私はブルースなんて弾いたこともないっ!!でも彼は止まらないからなんとか3つか4つのコードについて行くけど・・・(苦笑)
Manuelさんもピアノで参戦。
もう笑うしかない、、
で、今度は大音量でDVDをかけながらそれに合わせてのギターソロ!!
えーっと誰のDVDやったかなぁ、、アメリカのカントリー人達っぽかった。
本当に彼は少年みたいな感じ、、むっちゃ赤ワイン好きやけど。
どんどん空くワイン、、5本は空いてた。
で結局Ruiさんのお家を出たのは朝の4時。"大丈夫、20分で着くよ"と言いながらようやく送り出してくれました。
本当、パッキングしといてよかった(笑)
そこからすっ飛んで空港へ。
運転しながらVanessaが"Norie さっきのCD聴かせて~"
あああーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!
譜面の束ごとRuiさんのお家に忘れて来たぁーっ!!!
Nossa!!!!
で、、大笑い。
最後までなんかやらかす私です。
Vanessaのお家では夜中にバスルームでこけて笑われるし(笑い事やないけど、笑うしかなかったっす)、浴衣着てコンサートへ行くときにリスボンの石畳の坂道で滑り落ちそうになって笑われるし、、。
まぁ、なんだかんだやらかすのはどこへ行っても変わらないってことやね。
ギターも預けないと行けないから時間がかかるから引き返してる時間はない。
CDと譜面の束は送ってもらう事にして、そのまま空港へ。
バタバタで到着してbagageを預けようとしたらトランクが重力オーバーでパッキングし直しーー!!あぁっ、、、、4キロもどないして減らすねん?!
ワインは持ち込まれへんし、、、でもなんとか手荷物にあれこれぶち込んでOKとなり、ギターも無事預けて。。
この10日間ほとんど寝てないVanessaはもう倒れそうだった、今日月曜日は待ちに待ったようやくのお休みだからゆっくり寝る!!って言いながら、私も相当ヘロヘロだったので飛行機で熟睡できるよ!って二人笑いながらハグして別れたのでした。
本当に最後までバタバタの日々でした。
思い返しても、同じことをもう一度、、、は絶対無理(笑)
色んな経験させてもらいました。
楽しいポルトガルでした。
お世話になったみんなに、ありがとう~!!!!です。