非二元論をエゴの防御手段として使う。 ケネス・ワプニック Ph.D.

非二元論をエゴの防御手段として使う。　ケネス・ワプニック　Ph.D.

Using Non-Dualism as a Defense
Youtube
https://www.youtube.com/watch?v=oTURXujg_T0

質問者A：　私が考えているのは、コースの形而上学的な意味合いを本当に明確に理解することです。コースの主な主張は、真実には反対(二元性）がないということです。　そして、世界を助けるということは、東洋で言われるように、世界は存在しないのですから、それに奉仕することはマーヤー（幻想、夢）を現実にしているということです。
そこで彼らは出家し、神秘的体験をしましたが、実際にはこの教えも違いました。
バガヴァッド・ギーターでは、世界と関わり、働くことで、その執着のない行動を通して神を愛するのです。

コースも同じようなものですか？
コースには危険性がないのでしょうか？

Kenneth: はい。
確かに、非二元論の危険性は、人々がそれを自分のエゴの防御として使うことです。そして、それはコースには非常にも当てはまると思います。おそらく、生徒たちが道を外してしまう最も重要な原因の一つだと思います。

なぜなら、彼らは世界は幻影であるという考えを、世界に対処しないための言い訳として使うからです。　これに対して、コースの核心は、見てきたように、世界の幻影的な性質を背景に、ここで起こることを否定しないということです。　私たちはただ、ここで起こることをエゴが解釈することを否定するだけです。

そして、私がいつも強調していたことの一つは、ヘレンとビルの物語を語るとき、コースはどこか人里離れた場所の修道院にいる聖なる修道女にやってきたのではなかったということです。それは、お互いに激しい確執を抱え、嫌悪するような思考体系の最大の象徴であろう医療センターで、他のすべての人々とも激しい確執を抱えていた2人の心理学者にやってきたのです。
そこは、おそらく貪欲、競争、特別さ、憎悪の世界最大の象徴であろう都市（ニューヨーク）の中にありました。　それがコースが誕生した場所なのです。それがコースが誕生した飼い葉桶でした。そして、そこに重要なメッセージがあると思います。ヘレンとビルは、ヘレンがこのコースを書き写していた時、医療センターでの数年間で最も忙しい時期でした。
そして、どうにかして彼らは、非常に忙しいスケジュールの中にコースを組み込まなければなりませんでした。それは、彼らが何もすることがなく、すべての時間をそれに捧げることができた時ではありませんでした。　彼らは問題に対処し、助成金の申請を書き、ジャーナルを編集し、論文を書き、お互いに対処することに非常に忙しかったのです。　それを知っておくことは常に有益だと思います。
繰り返しますが、すべての人の人生は異なり、すべての人の限界は異なり、すべての人の道は異なります。そして、ある人々は、世界にいないように求められ、導かれるかもしれません。しかし、それは非常にまれなことだと思います。一般的に、これは人々が何か違うことをするのではなく、赦すためのものだと思います。

もう一つ、私が常に強調したいこと。このコースは、決して宗教になることを意図したものではなく、また教会になることを意図したものではなく、いわんやカルトになることを意図したものでもありません。

それは、個人のための霊的な道にすぎません。だからこそ、この本にはグループについて何も書かれていません。　形式的な教えについて何も書かれていません。　

これは、あなたが聖霊と築く関係についてであり、そこにあなたの特別な関係すべてを持ち込むことです。これは、個人が個人の道として行うものです。宗教になることを意図したものではありません。形式的なレベルで、あなたの人生を消費することを意図したものではありません。あなたは、ごくわずかな例外を除いて、一般的に、コース以前と同じようにコース後の人生を生きることを意図しています。

違いは、あなたが異なる教師と、異なる目的を持ってそれを行うということです。　しかし、あなたは他のすべての人と同じように見えるでしょう。あなたは家族を捨てたり、仕事を辞めたり、一日中瞑想できるように世界の反対側の砂漠に行ったりはしません。繰り返しますが、それは非常にまれなことです。

これは、繰り返しますが、個人の霊的な学習の道となることを意図したものです。　それは人々を違ったものにすることを意図したものではありません。それは、奇跡講座のグループが形成され、それが他の奇跡講座内のグループや、奇跡講座以外のグループに対立することなどを意図したものではありません。
あなたは友人や家族、興味を捨てるように求められていません。形式レベルでは、何も変わるべきではありません。

奇跡講座の生徒が犯す最悪のこととして、私が彼らをこの世で最もひどいグループだと言うことが多いのは、彼らが非常に聖なる者であり、非常に霊的で、形而上学的に正しいふりをしているからです。それは、政治的に正しいことと変わりません。彼らは人間であることをやめてしまうのです。そして、彼らは普通であることをやめ、他の人々の言葉を話すことをやめてしまいます。

ですから、これは、皆さんの多くが知っていると思いますが、葬式に満面の笑みを浮かべてやってくる人たちです。　明るく、陽気で、輝かしい服を着て、シャンパンのボトルを持って、何も祝うことがないのに祝っているのです。

誰もが泣き叫び、歯ぎしりし、服を引き裂いているのに、形而上学的には何も起こらなかったとわかっているので、笑顔で幸せそうにしています。彼らは、愛し、助けようとしている人々の言葉を話していません。

そして、彼らは自分たちの限界を超越したふりをしていますが、そのような行動をすれば、何も超越していないことは明らかです。それはほんの一例です。残念ながら、そのような例は他にもたくさんあります。それが私が、あなたが困っているとき、絶対に電話すべきではない最後の人は、奇跡講座の生徒だと何度も言ってきた理由です。なぜなら、あなたは教え、諭されるでしょうが、助けは得られないでしょうから。

あなたの虫垂が破裂しているときに、救急病院に連れて行ってもらえないでしょう。　そして、あなたは「病気は真理に対抗する防衛である」というレッスン136を突きつけられるでしょう。それはおかしいのですが、残念ながら、それは本当なのです。

 

質問者B：　プラトンの洞窟の物語の終わりで、囚人の一人は光の中に出て、戻って他の人にこれが現実ではないと伝えようとしたのではないですか？　でも彼らは外に出たくなかったのです。つまり、私たちの限界を維持しているのは恐れなのです。

Kenneth: 囚人の一人（ソクラテスが、そうとは書かれていませんが、明らかに彼のことです。）が解放され、振り返って何が起こっているのかを理解し、歩き始め、実際に光の中に、道に出て、現実が何であるかを見るのです。
そして、仲間の囚人に喜ばしい知らせを伝えに戻ります。彼らはそれをあまり喜ばしいとは見なさず、彼に反抗して彼を殺してしまいました。もちろん、それはプラトンの愛する教師であったソクラテスに起こったことです。そして、その要点は、世界は目を覚ましたくないのだ、とプラトンが言っていたことです。世界は外見と現実の違いを学びたくないのです。
そして、囚人があなたを光に導こうとするとき、彼は殺されるでしょう。だから、イエスの神話も同じ物語なのです。そして、あなたはそれを他の多くの宗教や霊性の中に見つけるでしょう。人々は、そのメッセージを受け入れるよりも、愛と光と真理のメッセンジャーをむしろ殺すでしょう。　それが寓話の終わり方です。

そして、私が物語全体を語った他の時にも、それは人々の抵抗、真理に対する人々の恐れについてです。　そして、それがこの自己を失うことへの恐れです。　ですから、私が先ほど、誰もが自己保存によって動機づけられていると言ったとき、それは私たちが、物理的に行うか心理的に行うかに関わらず、何か他のことを教えてくれるメッセージを破壊しようとせざるを得なくなる理由なのです。

ですから、イエスはもはや殺すために存在していませんが、彼のメッセージは存在しています。そこで人々はそのメッセージを変えようとするでしょう。彼らが悪いとか邪悪だからではありません。彼らは、他の皆と同じように、影であるのが好きなだけなのです。
私たちは自分が存在しないと言われたくありません。私たちは、自分が存在すると教えてくれる霊的な教え、霊的な教師を求めています。非常に幸せではないにしても、自分の存在をより良くすることができると。

そして、基本的にそれがほとんどの宗教や霊的なシステムが行っていることです。もちろん、すべてではありません。しかし、そのほとんどが行っています。そして、特に人気のあるものが行っています。　だからこそ、それらは人気があるのです。私たちはエゴのケーキを食べながら、それも食べることができます。私たちは自分の個々の存在を保つことができますし、同時に自分が霊的で聖なる存在だと思っています。

繰り返しますが、このコースを非常に難しくしているのは、ある時点で、それが何を言っているのかを理解し始めるからです。イエスは、あなたがより幸せな影になること、そして他の影とどのように関係を持つべきかを教えているのではありません。人々は、赦しは一つの影が別の影を赦すことだと考えています。それは意味をなしません。これは、夢の中でより良く、より幸せに、より平和に生きることについてではないのです。

イエスが幸せな夢*で言っているのは、そういうことではありません。幸せな夢とは赦しです。この世界とは何の関係もありません。ですから、これは影としてより気分が良くなったり、影としてより良く生きたり、より幸せに、健康に、豊かに影として生きたりすることについてではありません。それは、影があなたを何から遠ざけているのかを認識することについてです。影はあなたを愛から、光から遠ざけているのです。

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*訳注：　幸せな夢
T.18.Ⅱ.6
常に実用的な叡智を持つ聖霊はあなたの夢を受け入れて、目覚めさせるための手段として用いる。　あなたなら眠ったままでいるためにそれらを使っていただろう。 私は以前、夢が消え去る前の最初の変化はあなたの恐れの夢が幸せな夢に変わることだと述べた 。

T.20.Ⅷ.10:4
心眼（Vision）とは聖霊があなたの悪夢を幸せな夢と翻訳する手段であり、想像された罪がもたらす恐ろしい結果を見せている野放図な幻覚を聖霊がそれと取り替えたいと思っている穏やかで安らかな光景と翻訳する手段である。 これらの優しい光景と音声は幸せな気持ちで眺め、喜びを持って聞かれることになる。 それらは恐れるあなたの自覚に自我の目的が運んできた恐怖の光景や泣き叫ぶ声の代わりとするための聖霊による代替である。
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