純白の桜とデージー

　薄曇り。ときどき日が射す。朝、ポット苗の様子をみる。きのうパラパラした春雨のおかげでストック、クリサンセマム、ナノハナ、ビオラ、ワスレナグサ…みんな元気を取り戻した。午前中、石川文洋さんの「四国八八カ所」を読み・見終わる。カラー写真付き臨場感伝わる感動の一書。急性心筋梗塞で心肺停止から一命を取り戻し、懸命のリハビリ訓練をしての四国お遍路物語。それだけでも感動ものだが、戦場で命を落としたジャーナリスト仲間への鎮魂の旅に心を揺さぶられる。讃岐結願の旅は、奥さんとご一緒し88か所巡礼を成就したという。元気をもらった。

　パンジーの花がらを摘んでいると、きょうも通る人々から「いつもありがとうございます。きれいですね。この花びらビロードのよう」。声かけられる。花クラブの解散を惜しむ声も聞く。みんなの力で草花も育てて行きたいもんや（写真下＝わが花壇のデージーとワスレナグサ）。スーパーへトイレットペーパーやパンと泡盛を買いに走る。泡盛は文洋さんの本に触発された。

　千里みどりのさんぽみちを北へ上ると豊中と吹田の境界標識が立っている。その目印のように純白の桜がソメイヨシノより一足早く満開や。品種を図鑑で調べるが分からない。千里の真ん中を南北に走る「千里さくら通り」のソメイヨシノは四分咲きくらい。「こんどの日曜日がいちばんの見頃やな」。中央公園を見てきたというＳさんの話。

純白の桜一本別れ道　龍尾