南公園で「カラスに注意」の看板が目に入る。近頃、カラスの朝の鳴き声を聞かないが、昼間はあちこちで集団的行動を見かける。「図説俳句大歳時記」で「冬」の「寒鴉」を見る。「寒鴉」は晩冬の季語なのでいまの初冬にはむかない。寒さ厳しき晩冬の枯れ木に鴉の絵は風流やけど、現実の「寒鴉」は、食料も尽きて「人家に近づき…凶暴になる。人の手に持った食べ物をさらい、さかな屋ややお屋の店先を荒らしたりする。群れをなして弱っている犬などを襲いこれをつつき殺してその肉をくうようなことまでやる」と書いている。ここまで現実のカラスを正確に観察している季語集ははじめてや。
「自転車の前籠を襲うカラスに注意してください」と張り紙したスーパーも見かけたし、鳩を殺して集団でむさぼりつつく現場も、野鳥を襲撃する現場も目撃している。なによりわが輩自身鴉に襲われビニール傘で防戦したこともある。そういう凶暴な害鳥をちやほやもてはやす歌や俳句はもってのほかや。というわけでー。きょうのお昼はたぬきそば。写真上は、千里南公園の注意看板と下は愚老に追われて逃げる鴉二羽。
寒鴉憎たらしくて憎たらし 昇龍子
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ノーやん

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