ノーやん日記パート2

集団いじめ

 午後3時過ぎ、買い物帰りに南千里の緑地帯でカラス1羽が集団いじめに遭っている光景を目撃した。1羽が仰向けになり「グアッグアッ」と泣き叫んでいる。3羽が体中を嘴でつつきまわしている。その周りに3羽ほどが様子を見ながら心配そうに「グア-グア-」と泣き叫んでいる。母親だろうか。さらに2~3羽が現場に急派するところだった。人間なら「コラッ!」と、いじめを制止すべきところ、自転車でスガ目に通り過ごした。
 カラスの集団いじめを見たのははじめてだ。殺されていなければよいが。そう心配するほど3羽の攻撃は激しかった。カラスもいつから人間社会のマネをするようになったのか。「弱肉強食」が当たり前のようになってきたように見える人間社会。東京や大阪の知事もその風潮に乗って、教育に目をつけ学校の先生や生徒たちをバッシングしている。“日本は自己責任が原則。それがいやなら日本を出るしかない”と知事にいわれた大阪の高校生が涙したという。聞きましたかこの話。 首相も高齢者いじめや障害者泣かせに平気だ。しかし、日本のリーダーたちの人道が廃れた異常な日本。長続きするとは思えない。痛いのは「辛抱を」から「当たり前」へ、さらに「文句あるやつは出ていけ」。それでも文句あるやつは集団リンチ。カラスの集団いじめのようなことは人間社会ではやがて一揆になるだろう。貧乏人からまんべんなく税金を巻き上げ、大金持ちがのさばる社会は終わりの鐘を告げつつあるように思う。時代はもっとドラスチックな展開をするに違いない。それは、人間はアホのように見えるがじつは賢いねんでという時代だ。人の歴史というのはそういうもんではないか。芭蕉と一茶が泣いた時代から21世紀の現代日本は一歩すすんで―。
俤や姥ひとり泣月の友 芭蕉
姥捨はあれに候とかかし哉 一茶
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