ノーやん日記パート2

雑草②

 市内園芸ボランティアグループで雑草の生態観察をしている話は、4月に書いた。今回はその続き。65歳を超えたおじんやおばんが、夏の暑い盛りに雑草の種子(24種)を採取し、トレイで育ててきた。イネ科のカモガヤの葉は180°2列互生であるとか、コバンソウは葉がよじれ葉鞘が赤っぽいとか、イヌムギは葉鞘に毛が生えているとか、実生活にはどうでもよい、知識としては「へえ」と感心してもすぐ忘れてしまうようなことを勉強してきた。写真の記録もある。
 半年が経った。さてこれからどうするか。公園の一角の雑草を調べようということになった。29種類見つけた。それをメンバーが分担し、学名、科名、和名などを調べ、レポートにまとめることになった。いざはじめて見ると簡単なようで簡単でない。ぼくが担当した「コニシキソウ」(みんなでそう認定したのだが)の場合。じつは葉に斑点がなかった。疑問を呈すると「オオニシキソウ」と訂正された。ネットに出ている図鑑を見るとやはりニシキソウかオオニシキソウの見誤りのようだった。さらにオオニシキソウにも疑問を抱いたので、那須にある畜産草地研究所にも電話して聞いたところニシキソウのようだ。しかし図書館で日本帰化植物写真図鑑を借りて改めて調べてみると、こんどは「ニシキソウ」ではなく同じトウダイグサ科のチャボダイゲキのようにも見える。本には見分け方の説明もあるのだが、調べるにつれだんだんわけが分からなくなってきた。雑草の世界も複雑だ。
 もう一つ、エノコログサの場合。ある本で「食用にもなる」という記述があったので釣り込まれて調べてみるとやはりそういう地域(土地)・時代があったようだ。興味半分で書くわけにはいかない。良く調べ、レポートにしたい。みんなよっしゃよっしゃと引き受けたのだが、どんな仕上がりになるのか心配でもあるが楽しみでもある。
夕方、同じマンションの方から「滋賀県産の新米です。水を少なめに炊くと美味しくなりますよ。どうぞ」と、新米をいただいた。国産の新米を食べられる幸せを噛みしめつつ
狗尾草貧中子守歌やさし 基吉
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