昼過ぎ、接着剤と牛乳を買いに百均とスーパーへ。途中、盗人萩が草むらの中に花をひろげている。彼らも秋の代表選手や。お金を出して萩の寺までいけばもっときれいな萩の花を拝めるが野萩も風情があってよい。
医学博士・山内繭彦著「診療歳時記ー俳句で綴る家庭の医学」の横読みを続ける。病気の治療は人体の物理的障害の改善と精神的障害の健全化の両方を必要とするという立場で各種疾病への対処方法を春夏秋冬・季語をない混ぜながら説いている。なかなか役に立つし面白い。“家庭常備本”といってもよかろう。凡句等も治療のひとつと心得よう。
たとえば、この本のはじめに「パニック障害」のことが出ている。ぼくは10年ほど前に極度の緊張感から倒れたことがあるが、この本にある「パニック発作」ではなかったか。読んで思い至る。当時は病名不明だった。あるいは、帯状疱疹後神経痛で治療中だが、「ウィルスだからうつる」とか「再発する」とかの俗論を払拭するのに役立つ医学的知見も知った。同時に帯状疱疹を引き起こした免疫力の低下の原因もよくしらべ対処すべしとの説明にも「病の治療は一丁上がりではない」ことも知る。読んでいると睡眠時無呼吸症候群(夏)や貧血(夏)、高血圧(冬)、酒の功罪(冬)など、ぼくの疾病に関係がありそうな話にページを繰る。ジェネリック医薬品やサプリメントの話もなるほどと思う。こういう「医学書」が詩の発行を専門とする書店から出ているというのも面白い。
愁思わが老樹の肌をかい撫でて 風生
秋の蚊を払へばほろと消えにけり 立子
万寿菊摘む愁思やままならず 愚句
ようやくに野萩の花が雨を待つ 同
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ノーやん
fm
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